読めない人のための村上春樹入門

読めない人のための村上春樹入門

1,023円 (税込)

5pt

「今さら読み始めるのはちょっと……」という人へ

日本最大の現役作家であり、何十カ国語にも翻訳されて文学賞も多数受賞している村上春樹は、国内では「今さら読み始められない」「読んではみたが消化不良」「設定が非現実的で苦手」とも言われてきた。本書は村上研究で博士号を取得した著者が、一般読者向けにごく読みやすい文章で、村上作品へのよくある誤解を解きつつ、どう読めば現代人にとって得るものがあるのかを示す。村上がデビューから一貫して「自由の困難さ」を描いてきたことを指摘し、『ノルウェイの森』や『1Q84』などのベストセラーから「ドライブ・マイ・カー」などの短編、エッセイやインタビューに至るまで幅広く紹介して未読者にも興味を抱かせる、新鮮な入門書。

【内容】
はじめに 苦しみ悩む人々に寄り添い、人生と向き合えるよう背中を押す文学
第一章 村上春樹の読まれ方 ――批評的読解と世界的共感
第二章 村上春樹が考える「自由」とは何か ――地下鉄サリン事件と「単純な物語」
第三章 「橋を焼いた」作家 ――三つの習慣と「意識の整え方」
第四章 『ノルウェイの森』と『1Q84』 ――ベストセラーの“謎”を解く
第五章 諸刃の剣としての「想像力」 ――「かえるくん」「ドライブ・マイ・カー」「海辺のカフカ」
第六章 資本主義社会をどう生きるか ――「交換」から「象」へ
おわりに 自ら作った壁に向き合う

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読めない人のための村上春樹入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    村上春樹を読む気が昔からなぜか起きない(村上龍はたくさん読んだ)
    映画『ドライブ・マイ・カー』が素晴らしくて、原作を読んだときも映画のほうが断然好きだった^^;

    しかーし!
    世界的に高い人気を得ているハルキ・ムラカミの話に外国人となったとき何も知らなくてよいのかという危機感からこの本を手に取った

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    村上春樹の個々の「作品論」でもあり、村上春樹についての「作家論」でもある。

    まず作品への分析、解釈は見事である。新書でこのようなものが読めるのは本当に素敵なことだ。村上春樹作品のある種のすごみを感じることができる。資本主義、消費=記号化というシステムの問題とそれへの対抗を掘り下げている。

    次に作

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    中高の時に、ノルウェイの森や騎士団長殺しなど何作か読んできました。分からないなりに色々解釈していましたが、この本をきっかけに、もう一度「自由」の本質に立ち返って読み直そうと思いました。

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    第1章 村上春樹の読まれ方
    第2章 村上春樹が考える自由とは何か
    第3章 橋を焼いた作家
    第4章 ノルウェイの森と1Q84
    第5章 諸刃の剣としての想像力
    第6章 資本主義社会をどう生きるか

    0
    2025年04月24日

    Posted by ブクログ

    村上春樹を読めない人ではないですが(多分)、より深く、味わいながら彼の作品を読めるようになるガイドブックのような本でした。
    未読はもちろん、既読の作品も読みたくなりました。特にアフターダークを読みたくなり、早速書店へ向かいました。

    0
    2025年04月12日

    Posted by ブクログ

    分かりやすく興味深かったです。これまでもさまざまな村上春樹解説本を読みましたが、クセがなく、主張が強すぎず、内容が無理なく入ってくる感覚で読めました。

    0
    2025年03月20日

    Posted by ブクログ

    なんやかや1987年の ノルウエイの森 から、村上春樹作品は読んでいる。
    面白いのかどうかわからないけど、時代の波に乗り遅れぬようにと。
    1988ダンス・ダンス・ダンス 1994ねじまき鳥クロニクル 
    2002海辺のカフカ と 2004アフターダーク は読んでないかな。
    2009 1Q84 2017

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    村上春樹さんの本は、意味を考えず、ただ夢中になって読んでおりました。
    あの独特の読後感が忘れられず、ほとんどの作品は読んでおりましたので、このように注釈頂くと更にまた、ああ読んで良かったなぁと思いました。

    ただ、[街と、その不確かな壁]は未読でしたので、内容少しわかってしまったので、あとがき読まな

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    村上春樹の小説を面白く読むための解説本。

    村上春樹の小説は、文章は難しくなく、むしろ簡単だが、内容は難解に感じることが多い。
    なぜだろう。
    村上春樹の文章に慣れていないせいだろうか。

    著者は、「日本一の作家がこれほど世界的な評価を得ている背景には、その作品が多くの読者に共感を与える力を持っている

    0
    2025年07月13日

    Posted by ブクログ

    世界中に愛読者がいる村上春樹だが、国内には意外に敬遠している人が多数いる。村上春樹はなぜ世界の人から称賛されるのか、また村上作品の根底にあるものとは何か、これらについて本文を解体しながら探っていく。

    まず、「『読めない』人のための村上春樹入門」であって、「『読まない』人のための村上春樹入門」ではな

    0
    2025年07月12日

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