岩野卓司のレビュー一覧

  • はじまりのバタイユ

    Posted by ブクログ

    若干内輪感も否めない章立てが結構面白かったし、最後の章のバタイユのことばと執筆陣の文章とを並列しているのも、バタイユ的でいいなと思った。
    陣野先生の論考はやはり見事で『空の青』における足元感の喪失を、女性と窓が果たす役割から考察し、自分のフィールドであるブルーハーツにまで引っ張ってゆく力技がらしくていい。
    後半の贈与の章は両義性の点が少し面白く、贈与論の理解が進んだ気がする。
    アリストテレス読まなきゃな…

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    2025年04月09日