潮崎しののレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者初読。KU。
水城水城『雨森潤奈は湿度が高い』は、ただの学園ラブコメに収まらない、深い余韻を残す物語である。雨に濡れた校舎を舞台に、感情を隠さず吐露する潤奈と、飄々としながらも確かな芯を持つ詩暮の対話は、どこか詩的な響きを帯び、読者を強く惹きつける。湿度の高さという表現は、彼女の重さではなく、むしろ豊潤な感情の厚みを示しており、そのしっとりとした存在感が物語全体を包み込んでいる。
さらに印象的なのは、心理描写の緻密さだ。潤奈が創作への渇望と恋情の間で揺れ動く場面には、青春特有の痛みと切実さが凝縮され、誰もが心の奥に抱える「諦めきれないもの」への共感を呼び起こす。背景として描かれる音楽や -
Posted by ブクログ
ネタバレ潤奈だけでなく、詩暮や陽次郎、晴風まで、それぞれの恋心や執着が見えてきて、「この作品、みんな湿度が高いな」と改めて実感。誰か一人だけが重いのではなく、それぞれが自分の想いを抱えているからこそ、人間関係がますます面白くなっている。
そして何より印象に残ったのが文化祭ライブ。潤奈が音楽に向き合う姿と、過去の記憶や仲間への想いが演奏に重なっていく展開には鳥肌が立った。単なるイベントではなく、潤奈の過去と現在がつながる大きな転機になっているのが熱い。
潤奈の過去やJUNとしての音楽活動も大きく動き始め、恋愛だけではなく「音楽」という軸でも物語が一気に深くなった印象。登場人物それぞれの想いが絡み合い