松下龍之介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本作が「謎の香りはパン屋から」と同年にこのミスで評価されたことが悔しくてならない。間違いなく大賞。謎の香りパン屋からとは全く違うホラー要素もあるミステリで、あまりに毛色が違いすぎる。ミステリとしての要素も複雑で、二転三転する後半はハラハラさせられた。本当に紫陽は幻だったんじゃないかと思わされたり、唯が紫陽なんじゃないかと思わされたり、本当に面白かった。結論として、クローンだったというSFミステリで、読者があらすじか、プロローグを読んだ段階で「クローンなのでは?」と思った人も多かったと思われるので、そこが覆らなかったのが審査員の議論に影響を与えたのは間違いないと思う。あとは欲を言えば、飲んでいた
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Posted by ブクログ
失踪した妹を探し続ける主人公、そこへ鑑定依頼として届く200年前の人骨。
DNA鑑定の結果、何故か失踪した妹と200年前の人骨が100%一致する!
と、とんでもなくどーやって結末迎えるの?って謎を投げかけてくる走り出しの物語!
しかし、結論しっかりと謎を解明してくれる結末には思わず『おぉ〜』っとなりました!
物語は基本的にテンポ良く色々な人物からの視点を飽きず且つ分かりやすく進めてくれるのでサクサク読めました!
内容もしっかり考えさせられる謎でしたが、個人的には途中出てくる犯人側の犯行描写が刺激強めな点が印象に強く残りました。
しばらく『ちゃぽん』と言う音は聞きたくないですww
全体的に -
Posted by ブクログ
☆3.5くらい。
面白かった。
ミステリーという枠だったけど、
SFミステリーというか。
ミステリー読み慣れた人だと先読みできる展開かも、とは思ったけれど
その分 ミステリーに馴染みのない人にはとても読みやすいと思う。
ジャンプとかガンガンみたいな少年誌の
王道(売れ筋)を読んだような読後感。
この小説が王道と言いたいわけじゃなくて、
スピード感とか
飽きずに読ませてくる感じとか
佳境に入った時の空気感とか…
読者の読み方みたいなのをすごく意識した作りだと思った。
〈解説〉を読んで。
─「DNAや考古学、宗教に関する知識は一切なく、半年ほど関連書籍を読み漁った」─
半年読み -
Posted by ブクログ
この本の最初の大きな謎は、行方不明の義理の妹のDNAと200年前の遺体のDNAが一致すると示されたこと。遺体はインドの氷河湖ループクンドのもので、そこには人種も死亡時期も多様な骨が800ほど埋まっている。でも、実際に読むと、この謎は多分大多数の人には割と早くに想像がつくのです。じゃあ、どうしてそうなったの?そして“ちゃぽん“という音を立てながら近づいてくる殺人鬼の目的は?行方不明の妹はどうなっているのか?など謎がどんどん湧いてきて、読み進められる本でした。ただ、現実にはこうならないのでは?みたいな部分があって、入り込めなかったので★4。作家の方の肩書きを読むと、生物工学系ではなく、機械工学や電
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Posted by ブクログ
ネタバレ確かに面白かった。するする読めて、ストーリーの行く末も私は想像できなかった。(できる人は出来ると思う)そしてトリックも面白く、よく辻褄のあっている話だと思った。謎が解明したら謎が生まれて、の繰り返しで最後まですぐ読んじゃう。
ただ、最後はそれで良かったの?という最後だった。登場人物が現実的なキャラクターではなくどちらかというと作られたお話に出てくる性格なので華があり、好きになるように作られていた。悪役と良い役もはっきりと分けられていて、そこも現実的ではなかった。(というより悪役へのフォーカスがあまり無かった。)なので、幸せになって欲しい分最後の終わり方はちょっと余韻が残る?感じ。推しの子の終 -
Posted by ブクログ
インド北部に実在する呪われた湖、ループクンド。
多種多様の年代、人種の骨が大量に放置されているというこの場所には、人骨を持ち帰った者に呪いが降りかかるという言い伝えが。
遺伝子学者である七瀬が必死に捜索する、4年前に行方不明となった妹。ループクンドで見つかった200年前の人骨と、妹のDNAが何故か一致した──
遺伝や血のつながりを扱いながら、「人を人たらしめているものは何か」というテーマへ自然に関心が向かっていく点がとても興味深かった。
著者は小説を書き始めて間もないそうだが、物語の流れの作り方や伏線の回収が丁寧で、デビュー作とは思えないほど安心して読める一冊になっている。
生物学や遺伝子 -
ネタバレ 購入済み
200年前の骨と失踪した妹のDNAが一致した、とあらすじが興味を引き購入。そのまま最後まで面白く読めました。視点や年代の切り替えもあるが混乱することなくスルスルと読めます。最後だけご都合主義な感はありましたが、ハッピーエンドが好きなので許容範囲内で楽しめました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ■主要人物:エリア
・悠(はるか)、紫陽(しはる)、唯、真理、七瀬、石見崎、仙波、樹木の会、牛尾、新橋、遺伝子、ミノタウロス、テセウスの短剣、800体近くの遺骨、手紙
・ループクンド湖@インド ヒマラヤ山脈
・日江市 山城公園、山城美術館/茨城県北部
・ATGC(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)
・金ピカのデイトナ(ロレックス)
■印象に残った箇所、表現
・(植物標本)開くと同時に、ナフタリンの臭いが鼻を突いた。
・「あなたを産めたことを、誇りに思います。」
・”帯化”=遺伝子のエラーがもたらす突然変異。キク科の花にはよく見られる現象。
・生き物が神によって形作られているのであ