松下龍之介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初、表紙の絵の根っこの部分の人骨が不気味だなとその意味が分からなかったけど読んでいくうちにその意味がわかってすっきりした。
話全体も最初から伏線が沢山あってそれが段々回収されていく感じが面白くて読み進めるのが楽しかった。
クローンを作るという発想はすごいと思ったけど私だったら亡くなった人そのもののクローンを作りたいと思った。二度と会えない人とまた会えるほうが幸せなんじゃないかな~。
牛さんの殺し方の表現が生々しくて鳥肌がたつ場面もあったし関係者の皆が殺されていく感じが面白かった。紫陽ちゃんが七瀬くんに何も言わずいなくなったのは七瀬くんが坊主とか今の姿から変わった紫陽ちゃんは紫陽じゃないからっ -
Posted by ブクログ
この本は、「第23回このミステリーがすごい!大賞」の文庫グランプリ受賞作品です。ミステリーの枠に収まりながらも、かなり異色のテーマを扱った作品だと感じました。
物語は、ヒマラヤで発掘された二百年前の人骨のDNAが、4年前に失踪した妹のものと一致するという不可解な事実から始まります。時代が矛盾するこの謎の提示だけで一気に物語の核心へと引き込まれていきました。
本作の中心にあるのは、クローン作製技術がもたらす可能性と、その背後にある倫理的な問題です。科学が人間の存在そのものに踏み込んだとき、どこまでが許されるのか。そんな問いを突きつけられる内容で、読み進めるうちに昔観たルパン三世の『ルパンV -
Posted by ブクログ
テンポよく物語が進むため、とても読みやすく、気づけばあっという間に読み終えてしまった一冊。
読み進めていくうちに少しずつ伏線や出来事の意味が見えてきて、途中で副題の意味に気づいたときには「なるほど」と思わされた。
タイトルにある「一次元」はどういう意味なのだろうかと少し考えてみた。
1つ目は、“一直線のつながり”を表している可能性。
一次元は点が一本の線の上でつながる世界。物語の中でも、人や出来事がばらばらに見えて、実は一本の線のようにつながっていたことが後からわかる構造になっている。読み進めるうちに副題の意味が理解できた、というのもこの“線が見える瞬間”に近い感覚なのかなと思った。