松下龍之介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『このミス』文庫グランプリ受賞作として話題になっていたため、手に取ってみました。
ほんの少しSFや「特殊設定」の要素を含みつつも、いわゆる本格派とはまた違った確かなミステリの面白さがあり、非常に好みの作品でした。
現状の科学技術を一歩進めたような絶妙な世界観のおかげでスムーズに没入でき、斬新な発想と巧みな構成、スリリングな展開にページをめくる手が止まりませんでした。
正直なところ、物語の一番の謎でもある遺伝子の問題はアレでしか解決出来ないだろうなぁ…と予想した人は多いのではないでしょうか。
そこを無理矢理裏切る展開にしなかったのは、リアリティの見地からは正解なのでしょうが、当然ながらサプ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいく中で増えていった謎が最後に全て分かる感じがスッキリしました。自分の解釈が二転三転していき、とても面白かったです。
ループクンド湖の骨のDNA一致の謎がわかった時、そういうことか!と感心する自分がいる一方、遺伝子って怖いと思う自分もいました。
アルツハイマー病などの身近にある病気は遺伝的なものが関係していると作中にありましたが、そういう病気を治せるなら遺伝子を使ってもいいんじゃないかと若干思ってしまいました。しかし、それによって苦しむ人もいると考えると、一概に人のための研究とは言えないのかなと感じました。
紫陽の賢さは言語化にとても表れていて、魅力的だと感じる反面、人間らしさを感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレクローンの話に繋がってからの話の展開がすごくて2日間で一気に最後まで読んでしまった、面白かった!
最後の美術館でのシーンは緊迫感が半端なくて、こちらも呼吸しにくくなった。
石見崎と七瀬京一が柴陽と悠を守ってる様子に胸を打たれたし、石見崎と真理の関係に泣いてしまった。
石見崎はずっと良い人だった印象。
途中の"全部悠の妄想"に私も騙され、あれもこれも妄想なの?と振り回されたし、柴陽、真理、唯の正体が予想もできない結果でまたびっくり。唯(真理)
牛尾の遺体がなかったことが気になるけど樹木の会が回収したのか、、、?
悠のクラファンに出資したのはおそらく仙波佳代子だと思っ -
Posted by ブクログ
ネタバレドラマをきっかけに拝読。(関係ないですが、ドラマのキャストには納得ですね)
古代ミステリーの話かと思いきや、遺伝子の難しい話まで飛躍した最先端の現代ミステリーでした。
私の好きな登場人物は七瀬紫陽。なぜなら知性的でありながらも少女のようなあどけなさがある、自分には正反対の眩しい存在だったから。彼女がせめて無事に生きていてくれ…と願いながら読み進めてました。悠と紫陽の切ない愛情を超えた関係性には胸が疼きましたが、かけがえのない時間を過ごせたことが幻では無かったことはこの物語の救いです。回想シーンを加えた章ごとに短く話を展開する手法でとても読みやすかった!ただ星をマイナスにした理由は、インドの湖で -
購入済み
評価通りかな
このミス大賞のパン屋の方を読んだ際、あとがきの講評であらすじを読んで面白そうだな、ここだけ読めばパン屋よりミステリー感強そうなのに、どこで評価が分かれたんだろうと気になっていました。
そのままタイミングを逃していましたがドラマ化すると聞いてこのたび読了。
まぁ評価は正しかったかなと。
遺伝子というテーマは面白いし遺伝子学やそれに関する研究の詳細など、ちゃんと知識のある人物が書いているのが伝わってきて興味深かったですが、中盤で紫晴の謎がわかって、以降はひたすら謎解きを待つばかりという状況でした。明かされた秘密に大きな衝撃は感じず。
それに主人公がネガティブ思考で感情移入しづらく、序盤は読み進