松下龍之介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとにかく面白くて読む手が止まらなかった。二百年前の人骨と四年前に失踪した妹のDNAが一致したという存在し得ないような目を引くあらすじ。しかし、それが遺伝子実験によって実現してしまう。まったく予想もしなかった結末に驚きと恐怖を感じた。タイトルの「一次元の挿し木」にも、妹の名前である紫陽にも、紫陽花の挿し木を見る場面の「この花は、私と同じだから」、悠への「今の私のこと、忘れないで」や「その眼で、私の姿を覚えていて。ずっと」、ヘアドネーションの場面の「抗ってほしいのかも遺伝子に」といった言葉のように、至る所に伏線があったことに驚いた。
エピローグでの紫陽の今後には驚いたが、紫陽を再び失った悲しみを抱 -
Posted by ブクログ
松下龍之介のデビュー作『一次元の挿し木』は、見事な傑作です!
「200年前の古人骨のDNAが、行方不明の妹と完全一致する」という衝撃的な謎から始まり、一瞬で物語の世界に引き込まれました。著者の流れるような語り口によって、「一次元の挿し木」という難解な遺伝学の知識が、物語を動かす恐るべき核心へと巧みに昇華されており、思わず深く考えさせられます。
全体を通してテンポが非常に良く、鑑定結果の判明から関係者の連続死、そして古人骨の盗難に至るまで、すべての展開が絶妙に配置されていて、中だるみが一切ありません。真相に迫るにつれて、科学と倫理が交錯するゾクゾクとした恐怖感も高まっていきます。
単なる謎解 -
Posted by ブクログ
これでもか、これでもか、と謎を投げかけ続ける。
最大の謎が明かされる、いわば本作品のハイライトシーンですら、まだ話の中盤。ありがちな展開であれば、終わりのほうに置いてもいいくらいの内容だ。それなのに、飽きることなく、最後まで作者の投げかける謎に引きずられるようにして読みきった。
(たくさん読んでいるわけではないけど)エンタメ性も高く、このミスらしい作品だと思う。
勢いに流された感がなくもない。
でも、間違いなくスリリングでおもしろい作品だった。
『一次元の挿し木』。
このタイトルの意味を知った時、ゾクッとした。
タイトルの意味を知ると、カバーデザインすら見え方が変わった。 -
購入済み
評価通りかな
このミス大賞のパン屋の方を読んだ際、あとがきの講評であらすじを読んで面白そうだな、ここだけ読めばパン屋よりミステリー感強そうなのに、どこで評価が分かれたんだろうと気になっていました。
そのままタイミングを逃していましたがドラマ化すると聞いてこのたび読了。
まぁ評価は正しかったかなと。
遺伝子というテーマは面白いし遺伝子学やそれに関する研究の詳細など、ちゃんと知識のある人物が書いているのが伝わってきて興味深かったですが、中盤で紫晴の謎がわかって、以降はひたすら謎解きを待つばかりという状況でした。明かされた秘密に大きな衝撃は感じず。
それに主人公がネガティブ思考で感情移入しづらく、序盤は読み進