松下龍之介のレビュー一覧
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ネタバレ全体的に息苦しく、まさにミノタウロスの迷宮に入り込んでしまったかのような物語。ミノタウロスである牛尾も自身の加虐心が異常だと自覚してDNAを調べたあたり、生きてく上での葛藤があったのではないかと思う。誰かの罰を代わりに受けて生み出されてしまった怪物、それがこの物語の真の被害者なのかもしれない。
紫陽の出生については、この本を読む前に山口未桜さんの「禁忌の子」を読んでいたことと「1次元の挿し木」というタイトルからなんとなく察しがついてしまった。でもなぜ行方不明になったのかやその生死については予測もつかない展開で面白く読むことができた。遺伝子学に知見のない私でもDNAの話がわかりやすく頭に入ってき -
Posted by ブクログ
ネタバレを含みます。
ヒマラヤ山中にあるループクンド湖から話は始まる。
ループクンド湖は、実在する湖。
約800体の人骨が埋まっていたこの地から発掘された200年前の人骨のDNAと、4年前に失踪した主人公 七瀬悠の妹のDNAが一致した。
古代人の骨のDNAと現代人のDNAが同じなんてありえない、この謎に満ちている魅力から読んでみたいと思った。
作中で主人公が統合失調症なのかと思ったけれど、読み進むにつれて事実が分かっていった。
ちゃんとした普通の人なのね。
牛尾の怪物度合いが、とにかく怖い。
ハラハラします。クローンでこんな人が生まれたら、犯罪が多発しそうで怖いです。
クローンで作られ -
Posted by ブクログ
第23回『このミステリーがすごい!』大賞で文庫グランプリを受賞した本作、高評価を付けるブク友さんが多かったので気になっていました。
読み終えた感想としては、太田愛さん著『犯罪者』に似たスリリングな展開の多いサスペンス小説でしたね。面白かったです!
勝手な予告編です。
とある研究団体によって、インドで発掘された二百年前の人骨。
そのDNA鑑定を試した大学院の博士課程で学ぶ七瀬悠(ななせはるか)は、鑑定結果に混乱していた。四年前に失踪したはずの妹と、DNA情報が完全に一致したことに…。
感想です。
予告編、どうでしたか?
セカンド・インパクト並の衝撃で、興味持っちゃいますよね?!笑
読 -
購入済み
評価通りかな
このミス大賞のパン屋の方を読んだ際、あとがきの講評であらすじを読んで面白そうだな、ここだけ読めばパン屋よりミステリー感強そうなのに、どこで評価が分かれたんだろうと気になっていました。
そのままタイミングを逃していましたがドラマ化すると聞いてこのたび読了。
まぁ評価は正しかったかなと。
遺伝子というテーマは面白いし遺伝子学やそれに関する研究の詳細など、ちゃんと知識のある人物が書いているのが伝わってきて興味深かったですが、中盤で紫晴の謎がわかって、以降はひたすら謎解きを待つばかりという状況でした。明かされた秘密に大きな衝撃は感じず。
それに主人公がネガティブ思考で感情移入しづらく、序盤は読み進