松下龍之介のレビュー一覧

  • 一次元の挿し木

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    ネタバレ

    本作が「謎の香りはパン屋から」と同年にこのミスで評価されたことが悔しくてならない。間違いなく大賞。謎の香りパン屋からとは全く違うホラー要素もあるミステリで、あまりに毛色が違いすぎる。ミステリとしての要素も複雑で、二転三転する後半はハラハラさせられた。本当に紫陽は幻だったんじゃないかと思わされたり、唯が紫陽なんじゃないかと思わされたり、本当に面白かった。結論として、クローンだったというSFミステリで、読者があらすじか、プロローグを読んだ段階で「クローンなのでは?」と思った人も多かったと思われるので、そこが覆らなかったのが審査員の議論に影響を与えたのは間違いないと思う。あとは欲を言えば、飲んでいた

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    2025年11月29日
  • 一次元の挿し木

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    ネタバレ

    リアル本にて。
    このミスの文庫本大賞を取っていたので、気になって購入した。
    骨太なミステリなのだが、とにかく読みやすい。
    SF、カルト宗教、ホラーと、いろんな要素が含まれているが、自然とストーリーに無理なく馴染んでいて、ずっと飽きずに楽しんで読める。
    ラストは個人的には残酷であまり好きではないが、ある意味でこのラストこそが全体を通して脅威として語られているカルト教団の真骨頂なのかもしれない。

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    2025年11月26日
  • 一次元の挿し木

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    一部ファンタジー的な要素はある。帯にある内容はなぜだろうと私は全然わからなかったが、読んでみて納得。色々な要素が勘違いするように仕込んであったり、ハラハラ読み進めることができて面白かった。「ぽちゃん。」という音の使い方が良かった。

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    2025年11月24日
  • 一次元の挿し木

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    ・最後まで真実がわからなかった。
    ・展開が早くて、ハラハラした。
    ・いろんな人の視点で描かれていて、
     飽きなかった。

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    2025年11月23日
  • 一次元の挿し木

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    失踪した妹を探し続ける主人公、そこへ鑑定依頼として届く200年前の人骨。
    DNA鑑定の結果、何故か失踪した妹と200年前の人骨が100%一致する!

    と、とんでもなくどーやって結末迎えるの?って謎を投げかけてくる走り出しの物語!
    しかし、結論しっかりと謎を解明してくれる結末には思わず『おぉ〜』っとなりました!

    物語は基本的にテンポ良く色々な人物からの視点を飽きず且つ分かりやすく進めてくれるのでサクサク読めました!
    内容もしっかり考えさせられる謎でしたが、個人的には途中出てくる犯人側の犯行描写が刺激強めな点が印象に強く残りました。
    しばらく『ちゃぽん』と言う音は聞きたくないですww

    全体的に

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    2025年11月30日
  • 一次元の挿し木

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    二百年前の人骨のDNAが
    四年前に失踪した妹のものと一致!?

    あらすじ聞いたら読みたくなること必至!想像以上に戦慄を覚える場面あり、緊張感が続き、予想外の方向に展開する!時系列が前後するけど、モチーフが繰返し提示されるので複雑になりすぎず、読ませる!

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    2025年11月30日
  • 一次元の挿し木

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    初めはどういうこと??と混乱していたけど、だんだん色んなことが繋がってきて面白く読み進めた。
    牛尾が強すぎ&怖過ぎて映像化したら観れる自信がない…
    謎と恐怖と好奇心と、美しさと儚さと温かさが混ざった物語だった。

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    2025年11月30日
  • 一次元の挿し木

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    ネタバレ

    読みながら状況を整理するのに苦労した程、展開が複雑だった。

    主人公達が追われる場面では、グロテスクさとドキドキハラハラで違う物語を読んでいるかのような錯覚だった。

    最後の最後で唯(真理)の言葉が聞けて感動で涙が、、、とまではいかなかったけれど、「良かった良かった、めでたしめでたし」の意味を込めて、拍手してしまうほど、上手くまとまった物語だった。

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    2025年11月30日
  • 一次元の挿し木

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    ☆3.5くらい。

    面白かった。

    ミステリーという枠だったけど、
    SFミステリーというか。

    ミステリー読み慣れた人だと先読みできる展開かも、とは思ったけれど
    その分 ミステリーに馴染みのない人にはとても読みやすいと思う。

    ジャンプとかガンガンみたいな少年誌の
    王道(売れ筋)を読んだような読後感。

    この小説が王道と言いたいわけじゃなくて、

    スピード感とか
    飽きずに読ませてくる感じとか
    佳境に入った時の空気感とか…

    読者の読み方みたいなのをすごく意識した作りだと思った。


    〈解説〉を読んで。
    ─「DNAや考古学、宗教に関する知識は一切なく、半年ほど関連書籍を読み漁った」─

    半年読み

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    2025年11月28日
  • 一次元の挿し木

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    ネタバレ

    200年前の人骨が失踪した妹のDNAと一致するなんてどう回収するのかと思っていたら、そんなに違和感なく読めた。
    後半はバイオハザード感があった。

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    2025年11月28日
  • 一次元の挿し木

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    先の読めない展開とタイミング良く明かされる真実に最後まで楽しく読めた。
    文章が上手だと思う。緊迫感のある場面、短文で簡潔にテンポ良く文章を続けるのが上手いと思った。

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    2025年11月26日
  • 一次元の挿し木

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    1日で一気読み。最後、紫陽からすっきり卒業できた2人の気持ちは共感できなかったけど… 読み応えありました。

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    2025年11月25日
  • 一次元の挿し木

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    序盤から中盤にかけて読み進める手が止まらなかった。
    タネ明かしがあってからはちょっと面白さが無くなった感があるような気はしたが、最後まで楽しんで読めた。

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    2025年11月25日
  • 一次元の挿し木

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    面白くてテンポよく読み進めることができました。ところどころグロテスクな描写がありましたが、サラッと書かれているのでそこまで怖くは無いです。

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    2025年11月25日
  • 一次元の挿し木

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    この本の最初の大きな謎は、行方不明の義理の妹のDNAと200年前の遺体のDNAが一致すると示されたこと。遺体はインドの氷河湖ループクンドのもので、そこには人種も死亡時期も多様な骨が800ほど埋まっている。でも、実際に読むと、この謎は多分大多数の人には割と早くに想像がつくのです。じゃあ、どうしてそうなったの?そして“ちゃぽん“という音を立てながら近づいてくる殺人鬼の目的は?行方不明の妹はどうなっているのか?など謎がどんどん湧いてきて、読み進められる本でした。ただ、現実にはこうならないのでは?みたいな部分があって、入り込めなかったので★4。作家の方の肩書きを読むと、生物工学系ではなく、機械工学や電

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    2025年11月21日
  • 一次元の挿し木

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    ネタバレ

    確かに面白かった。するする読めて、ストーリーの行く末も私は想像できなかった。(できる人は出来ると思う)そしてトリックも面白く、よく辻褄のあっている話だと思った。謎が解明したら謎が生まれて、の繰り返しで最後まですぐ読んじゃう。

    ただ、最後はそれで良かったの?という最後だった。登場人物が現実的なキャラクターではなくどちらかというと作られたお話に出てくる性格なので華があり、好きになるように作られていた。悪役と良い役もはっきりと分けられていて、そこも現実的ではなかった。(というより悪役へのフォーカスがあまり無かった。)なので、幸せになって欲しい分最後の終わり方はちょっと余韻が残る?感じ。推しの子の終

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    2025年11月21日
  • 一次元の挿し木

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    テンポをよくすぐ読める。途中でなんとなくわかる、最後の最後はいいのかよくわからないけとわ全体的に面白く読ませてもらいました!

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    2025年11月20日
  • 一次元の挿し木

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    インド北部に実在する呪われた湖、ループクンド。
    多種多様の年代、人種の骨が大量に放置されているというこの場所には、人骨を持ち帰った者に呪いが降りかかるという言い伝えが。
    遺伝子学者である七瀬が必死に捜索する、4年前に行方不明となった妹。ループクンドで見つかった200年前の人骨と、妹のDNAが何故か一致した──

    遺伝や血のつながりを扱いながら、「人を人たらしめているものは何か」というテーマへ自然に関心が向かっていく点がとても興味深かった。

    著者は小説を書き始めて間もないそうだが、物語の流れの作り方や伏線の回収が丁寧で、デビュー作とは思えないほど安心して読める一冊になっている。
    生物学や遺伝子

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    2025年11月21日
  • 一次元の挿し木

    ネタバレ 購入済み

    200年前の骨と失踪した妹のDNAが一致した、とあらすじが興味を引き購入。そのまま最後まで面白く読めました。視点や年代の切り替えもあるが混乱することなくスルスルと読めます。最後だけご都合主義な感はありましたが、ハッピーエンドが好きなので許容範囲内で楽しめました。

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    2025年03月26日
  • 一次元の挿し木

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    ネタバレ

    ■主要人物:エリア
    ・悠(はるか)、紫陽(しはる)、唯、真理、七瀬、石見崎、仙波、樹木の会、牛尾、新橋、遺伝子、ミノタウロス、テセウスの短剣、800体近くの遺骨、手紙

    ・ループクンド湖@インド ヒマラヤ山脈
    ・日江市 山城公園、山城美術館/茨城県北部
    ・ATGC(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)
    ・金ピカのデイトナ(ロレックス)

    ■印象に残った箇所、表現
    ・(植物標本)開くと同時に、ナフタリンの臭いが鼻を突いた。

    ・「あなたを産めたことを、誇りに思います。」

    ・”帯化”=遺伝子のエラーがもたらす突然変異。キク科の花にはよく見られる現象。

    ・生き物が神によって形作られているのであ

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    2025年11月30日