阿部裕介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今まで読んできた中で最高の旅エンタメ本。
素晴らしい山吹色の装丁と文字デザイン。
そのまま飾っておきたくなる。
上出遼平のユーモアがちょうど良いリズムで地雷のように爆発し、仲野太賀のほんわか元気少年の抜け感が旅行のウキウキ感を余すことなく伝えていて、阿部裕介の明らかに変なキャラとタオパニのような温かさを放つ写真がこの物語を芳醇なものにしている。
アップルモモ食べてみたすぎる。
ヤクに顔を突き合わせてみたすぎる。
7000mの座を拝んでみたすぎる。
冷静に考えれば、高所で道のりも厳しい旅だけど、こんなにも旅に足を向けたくなる。
次はどこへ行くのか、
彼らの行先も気になりすぎる。
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Posted by ブクログ
旅のエンタメを堪能できる。
旅は人間性が色濃く出る。
もちろん一緒に暮らせばわかるだろうが、旅はもっと手軽だ。1週間もすればどんな人かわかる。
個性をうまく描いている本書はどうしようもなく面白い!!!
仲野太賀くんは想像通り笑い上戸でかわいい。
上出さんは考えすぎなところもあって、人を妬む。
阿部ちゃんは素直すぎて感情をコントロールできてないけど優しいしそれがいい。
3人ってバランスがいい。
ズッコケ三人組を思い出す。
妙に均衡が保たれる。
この旅に阿部ちゃんがいなくなるとどうなるのだろうか。
少し非常識存在として扱われているが、阿部ちゃんがいないといい旅になっていないのかもしれない。
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Posted by ブクログ
読んで追体験する旅行記という本が好きなのです。仲の良い2、3人がおもしろおかしく旅する様子を読んでいると、いいなあと思う。
何よりも、ヨーロッパだとかニューヨークだとか、洗練されたカッコイイ街を歩くのではなくて、ネパールの山道を往くというのが、オトコ心をくすぐる。ネパールを歩くってだけで、なんか前途多難って感じかプンプンするじゃん。
食べ物とか大丈夫かと思ったりするし、まさに冒険だよね。読んでたら、チャイとヒマラヤの甘露「アップルモモ」(たびたび仲野太賀君が「うめぇ、うめえ」と連発する)を食べたくなったよ。
━旅は朝!
「旅を充実したものにするための鉄則は、一にも二にも早起きである。早い時 -
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写真も、御三方の人柄も、旅路も出会う人々も何もかも最高だった。自分ではきっと見れない景色をまた見せてもらったし、自分ではきっと友達になれないような人達のことを大好きになった。
男3人旅の空気感は、私はどうあがいたって経験できないものだろうから間接的に楽しむことが出来て嬉しい。
人としての愛らしさ溢れる仲野太賀から目が離せない。本を読んで俳優さんのことを好きになるなんて意外な出会い。一冊の本と数枚の写真だけでばっちり絆されてしまった。写真でもずっと子供のように二カッと笑っていて、「顔でやってきていない」のは事実なんだろうけど人柄が顔に染み渡っており魅力的すぎる。
阿部ちゃんもものすごく魅力的 -
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「上質な休憩をするために、過酷な旅が必要なんだ」
ネパール、ヒマラヤのトレッキングは、簡単にはできない旅だけれど、旅に対する考え方には共感できる部分がたくさんあった。
文章は軽快で、道中のエピソードからは3人それぞれの個性、バランスの良さがにじみ出ていて、読んでいて飽きない。
写真も豊富で、旅の臨場感がぐっと増している。
触って大変な目にあったという葉っぱの写真は、どう見ても触ってみようとは思えない見た目で、笑ってしまった。
影を巧みに取り入れた構図の写真や、淡いボケと独特の色合いも印象的だった。カメラマンとしての腕前はもちろん、フィルムにこだわるからこそ生まれる質感なのだろうか。多少荷物 -
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今年2度訪れたネパールのトレッキングルートでの出来事をありありと思い出す。ランタン渓谷に行ったわけじゃ無いんだけど、追体験している気分になれた。
ネパール、最高だったよな。
ヒマラヤの景色、気温、乾燥と土埃が引き起こす喉の痛み、馬やヤクの糞の匂い、タトパニのほのかな香り、ダルやモモの味、思いの外時間を要したトレッキングでシャリバテしてる感覚、最低限が最大限にあるキッチン、いろんな国の人がギュウギュウになって座るダイニング、日本人だけの空間なら起こり得ないストレスが常にある異国の密集空間、あまり綺麗では無いトイレ、水の有り難み、ロッジの布団の派手な模様、高山病の辛さと徐々に体調を崩していく感覚、 -
Posted by ブクログ
誰しもが知らない土地に旅に出ることを心のどこかで思い描きながら日常生活を送っているんだろうなとぼんやり思っています。
日々の生活の中で今日も明日からもがんばらないといけない私には、1週間という時間に自分のためだけに使えるお金どちらも準備するのが難しい現実生活。でもそんなこと忘れてしまうくらいに彼らと共にネパールという見知らぬ土地を歩いているかの如く、食や文化、素晴らしい景色に出会える一冊でした!まさに至高のトラベルレコード!
疲れが溜まってきたらまた読み返したいこの男達の旅物語。
読書のお供にはぜひ、チャイ!もしくはタトパニ(白湯)で!