からんころんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本作は三篇の短編集。
場違いな客:
爬虫類ショップで働く青年が、一匹のトカゲを救いたくて仕掛けた策が、思わぬ方向へ転がっていく。
スタンドプレイ:
日々のストレスに押し潰された教師が、帰宅ラッシュの電車で出会った女性を衝動的に追いかけてしまう。
占い師B:
占い師と、どこかズレた弟子志願の女。二人の奇妙で不器用な関わりが、不穏さとユーモアを漂わせながら広がっていく。
夏木志朋さんの本を読むのは初めて。普通に見える人たちが、ちょっとしたきっかけでドミノ倒しのように逸脱していく姿が面白くて怖い。誰もが持っているはずの「普通」が、あっという間に壊れていく異常さに引き込まれた。
物語はどれも意外性 -
Posted by ブクログ
世の中には様々な小説が溢れているけど、こういう流れだったら次の展開はこうだよね、という暗黙の了解のようなものが作家と読者との間で共有されているものが多い気がする。特にエンタメ作品で。
ところが本作は、一癖も二癖もある登場人物たちの自由すぎる振る舞いによって次の展開がなかなか予想できず、何だか読んでいるこちらが翻弄されているようで楽しかった。
中編3作が収録されておりどれも良かったけど、ベストを一作挙げるならやはり「占い師B」か。ミステリの探偵役でも使えそうな鋭い観察眼を持つんだけど胡散臭さ満載の占い師坂東イリスと、坂東に弟子入りしようとする自称「天才」秋津のズレた掛け合いとブラックな展開がGO -
Posted by ブクログ
「場違いな客」
正直、何が起きてるのかよくわからないまま終わった。
大麻を育ててる? それとも違う?
主人公の情けなさも印象的だったけど、それも「普通」なんだろうなと思う。
みんな、どこかで自分を守るために逸れているのかもしれない。
「スタンドプレイ」
教師って、ほんとに大変。
停学になるのも無理ないと思った。
あの日にあんなことがあって、肘でどつかれたら…
追いかけてしまう気持ちはわかる。
一度きりの「ストーカー行為」って犯罪なのか?
警察も言ってたけど、注意くらいで済むこともあるんじゃないか…と考えてしまう。
「占い師B」
イリスと、若いアキツ(アクツ?)のやりとりがなん