足立倫行のレビュー一覧

  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    著者が各地に足を運んで研究者に話を聞くという手法で書かれている。内容は邪馬台国から飛鳥時代まで。

    わかりやすく書かれていて古代史について素人の自分でも楽しめる本。

    0
    2018年12月12日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    一般的に考古学者は出てきた遺物でしか語れないことは、一切語らない。小説家がよくするように、歴史的事実に自分の意見というか想像的な意見を付け加えない。だから多くの古代の本はいまひとつ面白くない。これはジャーナリストの書いた古代史レポートである。さすがなところは、その頭の固い学者から「自分の意見」をいくつも拾い出しているところである。

    0
    2011年09月17日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    前半は邪馬台国所在地論争がテーマ。考古学的成果を基にしている姿勢には信頼感が持てるし、最新の情報をわかりやすくまとめていることもありがたい。

    倭国大乱の前後で、中国鏡の分布域が北部九州中心から畿内中心に変わったこと、弥生後期には気候が寒冷化し、農具や工具としての鉄の重要性が増したため、朝鮮半島との交易のパイプを太くするために、より強力な権力者が生まれたこと、鉄資源の争奪が起きたことが弥生時代を終わらせ、古墳時代を到来させたこと、などは歴史の動きが伝わってくる内容だった。

    後半は日本書紀がテーマ。大山誠一氏の仮説を紹介しているような内容になっている。文章の分析から巻が3区分されること、実在の

    0
    2018年10月31日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    第1章 箸墓古墳は卑弥呼の墓なのか
    第2章 卑弥呼から始まる?ヤマト政権
    第3章 邪馬台国のルーツ、吉備と出雲
    第4章 「九州説」、三つの視点
    第5章 『日本書紀』は揺れている
    第6章 古代東国の中心地「上毛野」を行く
    第7章 「聖徳太子はいなかった」説はホントなのか?
    第8章 大化改新の「真相」は?
    第9章 伊勢神宮はいつ誕生したのか?

    従来の日本史しか知らない人は、卒倒しそうな内容ですが、
    きちんとした取材に基づいています。ただし、著者の興味を
    中心にしているかもしれません。

    0
    2010年12月18日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    歴史も地理もさっぱりわからない自分にとっては、書いてあることの半分も理解できてないように思う。逆にどれがどう新説でも素直に受け入れられ、楽しく読ませてもらった。年譜やそれぞれの説の対照表などがあるともっと読みやすくなったと思う。「この次」があれば、一覧表をつけて欲しい。

    0
    2010年11月25日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    本書から読み始めれば良かったかも。でも、まだ僕には難しすぎる・・・。炭素14年代測定法に期待。こういう手段が確立されないと。
    様々な媒体に書いたものを集めたものだけに未整理感が少し出てくる。前半に出て来る蛇の神様と後半の蛇の神様をうまく結びつければもっと統一感が出たかもしれません。(読者に自明のことを前提としているのかもしれないけど)

    と、マイナスっぽいことを書きましたが、大変良いガイド役となってくれました。ありがとうございます。

    0
    2010年11月13日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    筆者の筆力が確かだから、上質のノンフィクションとして読める。歴史を語るときに、こんな形式があるってのはなんか新鮮だったなー。

    欲を言えば、『妖怪と歩く』のときみたいに、もうちょっとセンチメンタルな描写があったらうれしかった。

    0
    2017年06月29日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    手軽に古代史ロマンに浸りたくて読んでみた。

    研究者へのインタビューを中心としたルポがメイン。筆者自身は歴史や考古学については門外漢ということで、独自の見解といったものはあまり述べられていない。そのため、内容が薄いという批判もあるようだが、事前知識のほとんどない僕にとってはこの薄さはちょうどよかった。

    おなじみの邪馬台国はどこにあったのかという議論や、纒向遺跡と卑弥呼の墓と目される箸墓古墳の話、群馬が古代東日本の中心だった説など、魅惑的な薀蓄をいくつも仕入れられる。

    本の後半は、聖徳太子は実在しなかった説や、大化改新の新解釈、そして伊勢神宮の起源についての考察など、これって異端の説なんじゃ

    0
    2014年02月21日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    文字通り、日本古代史を綴った一冊。

    邪馬台国の場所、聖徳太子の存在など、現代でも定まってないことが多く含まれてるので、著者の主観によるところが大きいのは仕方ないところか?
    古代史の最新事情をざっと知るには都合が良いと感じた。

    0
    2013年11月05日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    文字を持たなかった、日本古代史の研究状況をルポ形式でまとめたもの。勉強にはなりますが、地元志向の研究が多いためどうも地元びいきとしか思えない研究成果があるような気がします。

    0
    2013年08月19日
  • 妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる

    Posted by ブクログ

    好きな作家だ。初読は「日本海のイカ」。華やかさには欠けるが丹念な取材の積み重ねによりイカを通して日本を語ってみせた。一方好き嫌いはあれど知らぬ者はいない妖怪漫画家・水木しげる。名もなき市井の人々を描き続けて来た著者が果たしてこの超有名人をどう料理するのか?一見取材に協力的な水木であるが頁が進めど一向に素顔が見えてこない。失敗作か?やがて食い違う二人の会話を読みながら題名がふと浮かぶ。これは著者の計算づくの構成か!いずれにしろ著者と歩いたのは確かに妖怪だ。背中を向けてペロリと舌を出す水木の顔が見えるようだ。

    0
    2012年02月10日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    邪馬台国、聖徳太子、日本書紀、大化の改新、出雲大社・・・見解の分かれるポイントについて、主張の異なるそれぞれの学者へのインタビューを通して現時点での古代史の世界を流し見る感じ。
    個人的には古代東国の中心地、上毛野についてが新鮮だった。

    0
    2011年09月15日
  • 激変! 日本古代史

    Posted by ブクログ

    本書を通じて分かるのは、奈良時代初期までの日本の歴史って、あまり信用できないってコト。
    邪馬台国論争は未だに決着がついてないし、聖徳太子は藤原不比等の創作かもしれないしという状況。
    日本古代史は諸説入り乱れてて、それぞれの言い分には、それなりに納得感があるから、益々、どれが本当の歴史だか分からなくなる。
    本書はそうした状況のサマリとなっているので、古代史をこれから勉強してみたい人にはオススメ。

    0
    2011年01月02日