竹中優子のレビュー一覧

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    主人公の性格や周囲への立ち振る舞いに共感する部分が多かった。あの2人、かまぼこみたいなんだよねと先輩が言った後から名前がかまぼこ1とかまぼこ2に変わるところも面白かった。下村さんのことは好きだけど得意か苦手かで言えば苦手です、と本人に言えちゃうところがいいなと思った。夜の公園で出会った不動産屋の太郎とは関係を深めて結婚まで至ったのに、下村さんとは音信不通になるところがなんだか2人らしかった。普通の人が高校生くらいの時に経験することを30代で経験した気がします、と主人公の30代に対する感想が好き。

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    2025年08月17日
  • ダンス

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    25分で読破。
    読み始めてから読み終わるまでずっと体が軽くて浮いていた気がする。
    あまりにもぼーっとしていてそれが印象に残った。
    辛い時、何も考えたくないときに読んだらホッとすると思う。

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    2025年11月03日
  • ダンス

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    サラリと人生。狭い職場で修羅場が起きたのに淡々。当事者以外はそんなもんだろうけど。私と太郎が結婚して、私は太郎の影響でいい方に向かうのかと思ったのに、駄目だったんだ。下村さんとの不思議な関係、また十何年後に会うのかな?

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    2025年10月25日
  • ダンス

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    生きてくって、こんな感じよね。ちょっとした面倒に巻き込まれたり。それなりにドラマチックなこともあったりなかったり。なんだか理不尽なことがあって相手に腹が立っても結局は怒鳴り込むようなこともなく、相手にビンタをお見舞いするようなこともなく。逆になぜか飲みや部屋の内覧に付き合ったりしてる。ものすごく親密かといえばまったくそんなこともなく、十数年ぶりにひょっこり出会っても、さらりとまたねと別れる。離婚後すぐに病気が見つかる。気が滅入るが、そんなこともある。日々は続く。淡々と、生きていかねばね。がんばろう、みんな。

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    2025年08月22日
  • ダンス

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    下村さんと同じ職場の私が、彼女に対する複雑な想いを語る物語だが、何かもどかしい感じの読後感だった.それは私が何度も告白している「馴染む」という感覚が得られないのではないかと考えた.社員の形容も面白い.山羊やかまぼこ.人の家のお風呂を借りる老夫婦、スケボーの男、まろんの犬小屋など面白いエピソードが出てくるが、それぞれの存在意義が掴めなかった.芥川賞の候補作品に選ばれた由だが、本選で落ちたのは当然か?

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    2025年07月30日
  • ダンス

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    ビンタするから始まるので、なかなか戦闘力高めの主人公だなと思ったが、読み進めると周りの環境に振り回されながらも生きる1人の女性の話だった。
    空想の中ではとんでもなく強気になってむかつくーと思ったら足引っ掛けてやる!とか思ったりするのでけっこう共感した。
    あとビンタしたいよ、めちゃくちゃムカついてるよ!と言う思いを心を許した相手にはきちんと伝える感じが好きだなあと思った。

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    2025年07月11日
  • ダンス

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    ネタバレ

    すごくテンポが良くて、読みやすかったです。

    恋愛の問題で、3人も欠勤を繰り返してる会社そんな仕事場嫌だなと思いました。
    主人公が、ビンタしたい気持ち分かる。
    でも、下村さんはなぜか憎めない愛しい人だなと思いました。
    30代を、どう生きるかが大切なのかな。

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    2025年05月20日
  • ダンス

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    ネタバレ

    こういうクレイジーな人好きだからとても面白かった
    近くにいたらとってもイライラしつつも楽しいんだろうなと思った
    主人公に最後起こる怒涛の展開が怒涛すぎてついていけない部分というかもっと繊細に知りたいと思うところもあったけど、
    良い三十代だったんだねっていう言葉で全てを救ってくれてるな、この言葉を胸にこれから起こること乗り越えていけるんじゃないかなと思った

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    2025年05月17日
  • ダンス

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    ネタバレ

    公私混同な三角関係に巻き込まれ、ここのところ仕事のフォローや尻拭いばかりさせられている主人公・ゆりは、
    〈今日こそ三人まとめて往復ビンタをしてやろうと堅く心に決めて会社に行った。〉

    本作は、そんな威勢のよい一文から始まる。
    婚約関係にあった"かまぼこ1"を、彼の隣の席に座る"かまぼこ2"に略奪された下村さんは、それ以来しょっちゅう仕事を休んでは婚活パーティーに精を出したりしているご様子。
    やっと出社したかと思えばあてつけのような派手な化粧とミニスカート姿だったり、酒臭かったり、心の中では傷ついているのかいないのか、つねに飄々としている。
    ゆりは往復ビン

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    2025年04月14日
  • ダンス

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    ネタバレ

    先輩の下村さんが会社に来なくなり,ストーカーまがいのことをするのに付き合わされたりして,主人公は一発ビンタをしたいと思う.この巻き込まれる関係の奇妙な面白さが,つまりは下村さんの人間力がじわじわと面白い.

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    2025年04月03日
  • ダンス

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    面白かった。簡潔で読みやすく展開も早い。そしてほどよくシュール。
    迷惑を被っているにもかかわらず同僚を放っておけない主人公のやるせない心情が、「往復ビンタ」という表現でうまく表されていると感じた。

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    2025年03月01日
  • ダンス

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    女性同士の友情のような、さらけ出し合った痛い部分のその傷のなめ合いのような、楽しくもなく哀しくもない人間関係。それでいて我が身を顧みる機会を持つことが出来る有意義な読書タイムでした。
    いやぁ~ホント、楽しかった。

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    2025年02月10日
  • ダンス

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    とても良かった。
    テンポよく、サクッと読めた。
    先輩との関係性が少し羨ましくも感じた。
    とても好き。

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    2025年02月19日
  • ダンス

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    ネタバレ

    私が下村さんなら、相手のどちらかに仕事を辞めるか異動するかしてもらえるようにするな。と本筋ではないところが気にかかった。
    他人の家でお風呂を借りる老夫婦の話し。少しずつ迷惑をかけて生きていこうとしたに違いない。との主人公の言葉が印象に残る。なるべく迷惑をかけないようにと思うが、ほんとはみんな少しずつ迷惑かけたりかけられたりした方がいい気がする。

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    2025年10月09日
  • ダンス

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    ネタバレ

    この方の作品も初めて。近頃欠勤を繰り返している同僚三人のせいで主人公の仕事量が増え、イライラする日々。実はこの三人は三角関係で……という話。ついつい主人公に肩入れし、欠勤がちな上司に対して「いくら同棲解消されてショックとは言え、仕事休んで他人に迷惑かけるなよ……」と思ってしまうだけではもったいないくらい、独特の良さがある作品。パソコンの画面からおでこが少し見えることをかまぼこと表現するのが面白い。同じ光景に遭遇したら笑ってしまいそう。主人公の淡々としている語り口調から「職場に馴染めてない感」がよくわかるし、まさかの不動産屋の太郎と結婚したかと思えば離婚してるし、劇的なことは何も起こらないけど、

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    2025年10月02日
  • ダンス

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    馴染むってなんだろう、とこの本を読むと考えさせられるけれど、馴染むってこと自体を私はあまり考えたことがないことに気づいた。

    太郎が、主人公に息苦しさを感じた気持ちが分かるような気がして、私も最後まで読んでいて、不快・不安な気持ちになった。普段は何も言わずにいるのに、心の中ではこの主人公のように人間関係を気にし続ける同僚がいるのは不気味だと思った。この本は普段は関心もなく思いを馳せたりしないそういう人たちの気持ちに目を向けさせられる、たぶんそれが本書の文学的な意味だと思う。

    最後にやや唐突に主人公の三十代が紹介され、三十代は人を別人にすると書いてあった。筆者は女で、主人公も女で、主語は限定さ

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    2025年08月17日
  • ダンス

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    オーディブルで。職場に馴染めず、噂話に疎い主人公が、同棲していた恋人と別れたばかりの先輩社員、下村さんと接触を持つ。下村さんは、しょっちゅう欠勤したり、いい加減だったり、すこし変わった人。彼女に振り回されるように、飲みに行ったり、不動産を見に行ったりしながら、過去の話をするなどして親交を深めていくが、部署異動で疎遠になる。その後、結婚、離婚して、四十代で再会。三十代はどうだった? という会話をする。

    「今日こそ三人まとめて往復ビンタしてやろう」という始まりは、「ぶつかったる」で始まる『いい子のあくび』の高瀬隼子さんを思い出したけれど、もっとふんわりとしてつかみどころのない人間関係が展開される

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    2025年07月03日
  • ダンス

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    読みやすかった軽く読んだ
    ある女性の20代から40代までの生活
    職場の先輩が休むので
    その仕事をこなさないといけない
    殴りたいと思いながら先輩と付き合う
    その人は職場で三角関係
    あるだろうなそんな事

    しかしそんなに休んでよく首にならないなワーカホリックだった私には
    考えられない

    職場は変わり世話していた彼女は
    結婚
    子どもは産まれず癌になった
    うまくいかなくなった亭主と別れ
    部屋に置くボックスを探していたら
    10年以上音信不通だった先輩に会う
    昔と変わらない様子

    とにかく軽く人生を渡っている感じ
    いいなこの感性
    私ならもっと重くシビアになるだろう


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    2025年07月02日
  • ダンス

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    ネタバレ

    すぐに読めてしまったが、なんだったのかよくわからんかった(笑)
    ディスカウントで下村さんと再会したときの会話、「いい三十代だったんだね」が私の胸に届くまでのところが、いろいろ心にきて、しばし考えた。

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    2025年06月22日
  • ダンス

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    職場で浮いているのは私なのか…
    同じ部署の3人が欠勤を繰り返しているが、山羊みたいな係長は全く気にしておらず、私に「仕事に慣れるより、職場に馴染むことを目標に頑張って」と言う。
    遅刻や欠勤を繰り返し、その仕事まで私がやっているのに…と。
    そのうち下村さんが同僚と三角関係になっていると聞き…


    同僚の三角関係に翻弄されながら徐々に馴染んでいっているのか…と感じながら他人の家でお風呂を借りる老夫婦の話などにちょっと驚きつつ、あぁなるほどお風呂に拘りのある話でもあるなぁと。

    下村さんが辞めたあと、気になってたその後もなかなか濃い出来事で、人生ってわからないなぁと思った。
    自分の三十代はどうだった

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    2025年06月15日