竹中優子のレビュー一覧
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職場の美人に振り回されたい、猫のような気分屋でも私の事だけは頼ってくれているような距離感。そんな調子で文字との感覚も大きく空いていてスイスイ読みやすい本。
しかし、割とありえる内容。そんな時もあったよねぇとか思い出のように数年後語り合えるような間柄って割とある。それは若かった頃に無茶苦茶だったり朝まで飲みにでかけたり、その時の悪友とでも言える相手をおばさんになって、久しぶり!何してたの!えぇ!!そうやったん!!あのときサァ!!って語れる昔話を楽しい記憶のまま、でもあの時とはもう違う距離感なのに当時に戻ればすぐ腕を組めるような関係はきっと人生の所々に「ぁあ、結構楽しかった人生だったよな」とふっと -
Posted by ブクログ
会社内で同じ係の三名が欠勤を繰り返し、いつもその皺寄せの対処をしているわたし。会社に「馴染ん」でいないわたしは、三人の内の一人、下村さんに三角関係であることを初めて聞かされる。自由気ままな下村さんにつき回されるわたしは彼女にビンタをしたい...
わたしが魅力的過ぎる。節々でわたしに共感させられて、自分が実際に体験しているような気持ちで読み進められた。
特に下村さんに対する感情がすごい好み。他人に迷惑が多少はかかることを厭わず、自分がやりたいことのために奔放にステップを踏む下村さんが羨ましく思うが、それはそれとして腹が立つからビンタさせて欲しい。良い人だ。 -
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ネタバレ公私混同な三角関係に巻き込まれ、ここのところ仕事のフォローや尻拭いばかりさせられている主人公・ゆりは、
〈今日こそ三人まとめて往復ビンタをしてやろうと堅く心に決めて会社に行った。〉
本作は、そんな威勢のよい一文から始まる。
婚約関係にあった"かまぼこ1"を、彼の隣の席に座る"かまぼこ2"に略奪された下村さんは、それ以来しょっちゅう仕事を休んでは婚活パーティーに精を出したりしているご様子。
やっと出社したかと思えばあてつけのような派手な化粧とミニスカート姿だったり、酒臭かったり、心の中では傷ついているのかいないのか、つねに飄々としている。
ゆりは往復ビン -
Posted by ブクログ
ネタバレ推定枚数116枚
なんとなくずっと、「私は〜と思った。」など文学としてはたどたどしく思えた。先輩下村さんの性格をダンス、というのもこじつけぽく見えた。読みやすく「かまぼこ1,2」とかユニークさはあるし好かれるだろうと思うけど、各審査員の「うまい」の選評がどこにかかるのか自分には分からなかった。純文学として期待しすぎたのかもしれない。
小山田さんの、「真面目すぎる」の性格説明の描写はもう十分伝わるので要らない、はなるほどなと思った。
主人公の結婚も都合よく急に関係が進んで見えてがっくりきた。
時制が飛んで離婚していて先輩と再会してもすぐ別れる、はリアルでよかった -
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ネタバレこの方の作品も初めて。近頃欠勤を繰り返している同僚三人のせいで主人公の仕事量が増え、イライラする日々。実はこの三人は三角関係で……という話。ついつい主人公に肩入れし、欠勤がちな上司に対して「いくら同棲解消されてショックとは言え、仕事休んで他人に迷惑かけるなよ……」と思ってしまうだけではもったいないくらい、独特の良さがある作品。パソコンの画面からおでこが少し見えることをかまぼこと表現するのが面白い。同じ光景に遭遇したら笑ってしまいそう。主人公の淡々としている語り口調から「職場に馴染めてない感」がよくわかるし、まさかの不動産屋の太郎と結婚したかと思えば離婚してるし、劇的なことは何も起こらないけど、
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馴染むってなんだろう、とこの本を読むと考えさせられるけれど、馴染むってこと自体を私はあまり考えたことがないことに気づいた。
太郎が、主人公に息苦しさを感じた気持ちが分かるような気がして、私も最後まで読んでいて、不快・不安な気持ちになった。普段は何も言わずにいるのに、心の中ではこの主人公のように人間関係を気にし続ける同僚がいるのは不気味だと思った。この本は普段は関心もなく思いを馳せたりしないそういう人たちの気持ちに目を向けさせられる、たぶんそれが本書の文学的な意味だと思う。
最後にやや唐突に主人公の三十代が紹介され、三十代は人を別人にすると書いてあった。筆者は女で、主人公も女で、主語は限定さ -
Posted by ブクログ
オーディブルで。職場に馴染めず、噂話に疎い主人公が、同棲していた恋人と別れたばかりの先輩社員、下村さんと接触を持つ。下村さんは、しょっちゅう欠勤したり、いい加減だったり、すこし変わった人。彼女に振り回されるように、飲みに行ったり、不動産を見に行ったりしながら、過去の話をするなどして親交を深めていくが、部署異動で疎遠になる。その後、結婚、離婚して、四十代で再会。三十代はどうだった? という会話をする。
「今日こそ三人まとめて往復ビンタしてやろう」という始まりは、「ぶつかったる」で始まる『いい子のあくび』の高瀬隼子さんを思い出したけれど、もっとふんわりとしてつかみどころのない人間関係が展開される -
Posted by ブクログ
読みやすかった軽く読んだ
ある女性の20代から40代までの生活
職場の先輩が休むので
その仕事をこなさないといけない
殴りたいと思いながら先輩と付き合う
その人は職場で三角関係
あるだろうなそんな事
しかしそんなに休んでよく首にならないなワーカホリックだった私には
考えられない
職場は変わり世話していた彼女は
結婚
子どもは産まれず癌になった
うまくいかなくなった亭主と別れ
部屋に置くボックスを探していたら
10年以上音信不通だった先輩に会う
昔と変わらない様子
とにかく軽く人生を渡っている感じ
いいなこの感性
私ならもっと重くシビアになるだろう