カレン・バッカーのレビュー一覧

  • 饒舌な動植物たち

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    ヒトには聞こえない周波数の音で交信しあうゾウ、ミツバチ、クジラ、コウモリ、サンゴ、カメ……。それらの研究の歴史的エピソードも紹介しながら、研究の現在、そして今後の展開に思いを馳せる。
    分野的には音響生物学や音響生態学か。観察・観測・解析というpassiveなものから、こちらからコミュニケートするというactiveなものへと研究は進みつつある。とくに最新の音響技術とAI(機械学習)を用いた異種間コミュニケーションの可能性の問題が興味深い。
    著者のカレン・バッカーはカナダのブリティッシュ・コロンビア大学教授。昨年(2023年)逝去、51歳。亡くならなければ、知的に刺激的な本をたくさん書いていたかも

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    2025年05月07日
  • 饒舌な動植物たち

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    動植物が出す音に焦点を当てて、最新の技術と生物学が探求する他種とのコミュケーションの話。
    各章大小様々な生き物に焦点を当てて、詳しく説明されている。とても面白かった。多くの人におすすめしたい。

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    2024年12月25日
  • 饒舌な動植物たち

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    最新の機器の進化や小型化で、特にこれから進むであろう音響の世界を垣間見る事ができる本でした。人間は他の動植物に多大な迷惑をかけているが、音響の世界でもまた深刻な影響を及ぼしていると言うことが分かりました。想像以上にたくさんの種類の動植物(特に海洋生物)が、繁殖、生命維持の為に音を利用している様です。

    またまだよく分かっていない、植物の音響利用についても触れていて興味深い。聴覚を感じる器官らしきものがないにも関わらず、音に反応するというので不思議。

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    2025年06月12日