勝俣範之のレビュー一覧
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ネタバレ・結論、保険適用の標準治療が最高のがん治療
・標準というと平凡な印象だが、最善治療という言い方が正しい
・抗がん剤の副作用の中で吐き気は薬で80%軽減できる。脱毛も頭に冷却器を置くことで医療機器として承認済み。
・抗がん剤の副作用で白血球減少による免疫力低下で感染症が最も重篤。白血球減少に対応する抗生物質、白血球を増やす薬が開発されている。
・抗がん剤治療で重要なことは、副作用を恐れてむやみに抗がん剤を減量しないこと。
・緩和ケアは第四の標準治療であり、がん診断と合わせて早期から取り組むことで、科学的に立証された効果がある。
・先進医療とは、ある程度効果は認められているものの、国が承認して保険 -
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医療データ分析、抗がん剤治療、新薬開発の分野でのトップ研究者が、あまりにもデマ・ガセが多いがん治療において、明確なエビデンスに基づく最高の質のものをレクチャーしてくれる啓蒙的な一冊。
本書でも繰り返される点であるが、日本は国民皆保険制度によって自己負担額が低廉に抑えられているため、保険償還の対象となる標準治療に実際どれだけのコストがかかっているか、裏返せばその真のプライシングというのが見えにくい。それが故に、”低廉な標準治療”≒”安かろう悪かろう”という誤ったイメージを持ちやすい。それが端的に出ているのは、教育レベルや収入が高い人ほど、デマ・ガセが跋扈する治療法を選びやすい、というアメリカの -
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がんに対する基礎的な理解、ベースの知識として読んでおいてよかったと思う。標準治療は、現状における、最良の治療法であるということが客観的によくわかった。
また、がんには、のんびりや超のんびりのものもあり、過剰診断になることもあるが、これが診断時にはよくわからないというのがやっかいだなと思いつつ、そういった傾向のある癌として、甲状腺癌や前立腺癌があげられるのも知識として有用だと思った。
また、検査についても、メリットがデメリットを有意に上回るおすすめのものと、特に差が見られないものについても言及があり、どんな検査を基本的にうければいいのかわかった。 -
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ネタバレ血液ガンは抗がん剤が効く。固形ガンは効きにくい。
術後に、微小転移したがんを抗がん剤で殺す=再発を防ぐ。
転移したがんは、治癒の可能性が低い。抗がん剤で円見えさせる。
吐き気には、5HT3阻害剤、アプレピタントで抑える。外来で行える。
分子標的剤=新しいタイプの抗がん剤。
非浸潤がん=早期がん、上皮内がん、ステージ0。ガンもどき、と言われた。
各学会からがん診療ガイドラインが出ている。
海外のガイドラインもお勧め。PDN、NCCN。
厚労省の先進医療のページ、など。
早期がんですぐに治療を行わないことが推奨されているのは前立腺がんだけ。
余命告知は、生存期間の中央値。実際はバラバラ。
い -
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ネタバレ保険が適用される治療法「標準治療」こそ最高の治療法。
教育レベルと収入が高い人ほど怪しいガン治療法に騙されているというアメリカの研究。日本人も同様の傾向。
津川友介…医療データ分析の専門家。カリフォルニア大学の医学部で助教授。
勝俣範之…がん治療に特化した腫瘍内科医という専門医。腫瘍内科とはガンの総合内科のようなもので、抗がん剤や検査相談、治療方針の決定など、最初から最後までサポート。国立がん研究センターに20年在籍後、日本医科大学で腫瘍内科を立ち上げ。
大須賀覚…新薬開発の専門家。アラバマ大学助教授。日本にいた頃は脳神経外科医。
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第1章 最高のがん治療の決められ方
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