【感想・ネタバレ】「抗がん剤は効かない」の罪のレビュー

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Posted by ブクログ

苦痛を伴う抗がん剤。
病人ではない場合、「治療しないと死ぬ確率が高いから、治療(抗がん剤)した方がいいに決まってる」と常識的に考えられますが、がん当事者になるとラクな説(抗がん剤使わない治療)に飛びつきたくなります。
本書では抗がん剤治療したほうがいい理由を論破してくれているので、冷静になれました。
星が一つ少ないのは、データが古くなってしまったため。
(癌治療は日進月歩だから、説が変化してる可能性もあるかなぁと)
それ(古さ)を差し置いても良書です。

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2021年05月14日

Posted by ブクログ

抗がん剤治療を全面否定することでセンセーションを巻き起こした近藤本に、腫瘍内科医の著者が理路整然と反証している本です。データの読み込み方や、診療ガイドラインの成り立ち、ガイドラインにない研究的・実験的な治療の倫理を担保する考え方など、近藤本が唱える「放置療法」が的確に反証されていきます。根拠を一つ一つ丁寧に正確に論理展開していくので、多少難しいところもありますが、医学者が常識と思っていることを一般向けに書いてくれて、極端な言説に振り回されないようにとの著者の思いが伝わってきます。

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2018年05月05日

Posted by ブクログ

感情的な反論ではなく、一人の医師としてがんに悩む患者の迷いを解きたい、という想いで書かれていると思う。しかし、もとになった本と同様、がんは一人一人全部違うため、一概に抗がん剤は必要だとばかり主張しづらいのではないか。自分も、抗がん剤治療を受けていて、今まさに副作用にはとても悩まされており、あとわずか2か月ではあるが、体力的にぎりぎり続けられるかどうか、という中で、もとの本と合わせて同時に読んでみた。結局、どちらも結論めいたことを納得できるような内容ではなかったが、それもやむなしかな、と思う。それぞれきちんと書かれた本だとは思った。

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2017年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

血液ガンは抗がん剤が効く。固形ガンは効きにくい。
術後に、微小転移したがんを抗がん剤で殺す=再発を防ぐ。
転移したがんは、治癒の可能性が低い。抗がん剤で円見えさせる。
吐き気には、5HT3阻害剤、アプレピタントで抑える。外来で行える。
分子標的剤=新しいタイプの抗がん剤。

非浸潤がん=早期がん、上皮内がん、ステージ0。ガンもどき、と言われた。
各学会からがん診療ガイドラインが出ている。
海外のガイドラインもお勧め。PDN、NCCN。
厚労省の先進医療のページ、など。

早期がんですぐに治療を行わないことが推奨されているのは前立腺がんだけ。
余命告知は、生存期間の中央値。実際はバラバラ。

いま症状がでていなくても、転移していて治療の方法がない場合もある。治療を勧められない場合もある。
緩和ケアは、QOLを上げること。生活の質は人それぞれ。
がん情報で正しい情報にヒットする確率は50%以下。
標準治療とは、並ではなく最も優れた最善の治療。

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2022年10月24日

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