チェ・ウンスクのレビュー一覧

  • 「ふつう」の私たちが、誰かの人権を奪うとき

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    日本にはこういう組織、仕組があるのだろうか。デモの過剰鎮圧などで人権が不当に損なわれていないかを監視するためにデモの現場に行ったり、平時に電話などで苦情を受け付けて調査する。自分たちは最後の良心であり、責任を感じる重圧の中でも努めて明るく、誇り高く。慢性的な人手不足で、対応を後回しにして陳情人が自殺した悲しさ。拷問、えん罪、手抜き捜査、外国人労働者への偏見と人権軽視な逮捕、スポーツ選手とコーチ、、、起こっている事象は日本と同じ。そこの裏側、隠ぺい、泣き寝入り、開き直り、、全体を一貫して、事実を書く姿勢、迫力、率直な感情の描写にとても好感。

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    2025年05月27日
  • 「ふつう」の私たちが、誰かの人権を奪うとき

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    2025.23
    韓国の国家人権委員会調査官による著書で、毎日訪れる様々な陳情人について書かれた本だった。"心や身体を傷つけられ悔しい思いをした人"が助けを求めることができる機関があることを初めて知った。

    P3 『プロローグ 私たちは少し悲しくて愛おしい存在』
    P8 フランスでは中等教育課程で最も重要なテーマの一つとして扱われるのが「労働権」だそうだ。法律的な権利や義務を教える以外にも、労働者として被害に遭ったとき救済措置を受ける方法や、労働組合の活動中に必要な団体交渉術をあらかじめ学べるように様々なプログラムを運用しているという。多くの人々が一生労働者として生きるというこ

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    2026年01月03日
  • 「ふつう」の私たちが、誰かの人権を奪うとき

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    人権を守る立場でありながら実効的な力を持てない調査官の視点で語られる事例たち。

    特に印象に残るのは「人権感受性」と「人類の枠だけではない人権」への考察。

    前者は、例えば自分以外の他者の共通言語が「手話」だった場合。
    常識となるマジョリティが逆転することでそこで配慮される人権の形が変わるような表現がありました。
    要はそこの感受性の向上も必要だという課題提起。

    後者は人種、男女、ジェンダーなど様々な壁を越えてきた(越えつつある)人権という意識。
    作者が感じた飼い猫への憐憫、他方映画撮影での動物虐待。
    家族パートナーと同じくらい大切にされる命がある一方、何の意味もなく使い捨てるかのように消費さ

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    2025年01月26日