チェ・サンホのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
独特の浮遊感がある短編集だった。
収録されている作品たちに、登っている山が途中で終わるというか、飛行機が滑走路を走って浮き上がったところで終わるようなものが多いからそう感じるのかも知れない。
でも、それが嫌な感じではなくて、気持ちいい、このままふわふわ浮かんだままどこまでも行きたいなと思えるような浮遊感で良い。
爆笑という感じではないけど、弱火でじわじわと温めるようなじんわりくるユーモアが文章に滲んでいるところも良かった。
個人的には「コミック・ヘブンでようこそ」というタイトルがめっちゃ好き。
ポップで温かみのある面白い短編集であるということが、タイトルから感じられると思う。
表題作も好きだが -
Posted by ブクログ
ネタバレ☆3.2
日常のワンシーンを切り取ったような短編集。以下それぞれの感想。
『コミック・ヘブンへようこそ』
嫌味で面倒な社長が監視する半地下の漫画喫茶で夜勤バイトをする主人公。客は一人だけだが、大雨でトイレの水が溢れ床は浸水する。
何とも鬱々としてくる現状とトラブル。停電したところで終わるのでその後の物語の布石か。と思ったがそうでもなく、ぷつんと幕を閉じる締めくくりが停電という明かりが落ちる現象になぞらえられているということか。ちょっと味気ない。
『自分の場所』
読んでて胸糞悪いばかりだった。韓国社会ってこれが前時代的だと分かりながらも横行しているのだろうか?陰湿で頭の悪い嫌がらせをインター