ジェーン・ウォードのレビュー一覧

  • 異性愛という悲劇

    Posted by ブクログ

    クィアの視点から異文化としての異性愛を語った本。
    空気のように感じていた異性愛文化が、クィアという外の観点からは、こんな風に映っていてこんな問題があると感じているのかと、とても興味深く読むことができた。
    現在の異性愛文化がどのような歴史を辿って形成されたかについても記載されているため、読み進めるうちに自然と異性愛文化についてメタ的に分析することが可能になってくる。
    自分自身がこれまで無意識に感じ取ってきた生きづらさが、異性愛規範に基づいていると気づくきっかけを与えてくれ、読む前と後とでは世界が一変したように感じられた。

    特に興味深かったのが4章と5章。
    4章では著者の友人のクィアが異性愛者に

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    2026年03月05日
  • 異性愛という悲劇

    Posted by ブクログ

    読んだ。うん。内容は至極まっとうで、正しい。ただ、これは結局、誰に向けて書かれたものなのだろうか、と考えてしまった。おそらく異性愛者の女性、そして男性に向けての本なのだろうけど、語り口があまりにも「異性愛はいかに愚かなものか」「異性愛者の女性はいかに被害者で、いかにかわいそうか」という点を強調しすぎているように感じた。はたして、これを最後まで読み通す異性愛者の女性はどれだけいるのだろう。

    「あなたはかわいそう! あなたは被害者! それはあなたが愚かだから!」という語り口は、いくら内容が正しくとも、それを自分のこととして受け止めることに壁を作ってしまうのではないか。異性愛者であることがかわいそ

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    2025年04月15日