朴沙羅のレビュー一覧

  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    フィンランドの保育園の教育に、日本よりもたくさんの人員は配置されていて、一人一人の特性を把握してそれにどのように対処するかを対話するというのが素晴らしい。
    多様性に関して、マイノリティをマジョリティ
    デモをする権利や、女性の妊娠出産があることに対する配慮が当たり前のこととして認識されているのが興味深いね。
    働く人間はロボットじゃないんだからって、いう雰囲気。日本ではロボットみたいに働くことが良いとされているからここは大違い。

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    2025年10月08日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    もっと早く読めばよかった!
    子育ての話が多いけれど、アンナ先生の言うとおり、「一歳から死ぬまで練習できること」について書かれているので大人が読んでも、そういう考え方もあるのか!とハッとする。

    今いる場所、今言われていることが永久に正しいとは限らない。だったらより心地いい方へ、どんどん逃げていいのだ。

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    2025年09月21日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    ヘルシンキの暮らしに
    関西弁で軽快なツッコミを
    入れていく著書の語りを
    聞いているといろいろな
    当たり前が揺らいで来る。

    インクルーシブについて
    触れた4章の「特殊なのは誰か」が
    印象に残った。

    フィンランドの排外主義の
    政党のリーダーから
    「人口が減るきとも厭わず排外主義を貫く国」として日本が敬われているというくだりは、ずっこけた。どこのエルフの王国だ…

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    2025年02月11日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    パクさら さんという子供が二人いる人が
    ヘルシンキでの仕事を選ぶ。
    日本人のご主人も賛成してくれる。
    この本読むまで フィンランドの歴史を知りませんでした。
    ロシアから奪い返した土地なんですね。
    ヘルシンキは暗くて寒くて食べ物がまずい
    子供には親切
    よその国からきた人にも 平等にいろんな制度が使える。
    ママが子供にパニクって大声をあげそうになったら
    電話すると 話しを冷静に聞いてくれるシステムもある。
    さらさんが感情が激したシーン
    前 一緒にコーラスをやっていた韓国人のキムさんを 思い出しました。
    さらさんは 在日で両親もおじいちゃんおばあちゃんも日本にいる。
    キムさんは韓国から来て日本に住ん

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    2024年12月28日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    1冊目に続きとても良かった。ガチ多様性の帯のとおり、世の中ガチ多様性。結局、その多様性を受容できるのって、経験に基づく想像力と、気づきによるものでしかないのだと思った。知らないことを知らないことが多すぎる、ということに気付かされる。知らないと、ないことになってしまうことに気づいたし、それってとても怖いことだと思う。そんなことを強く思った本でした

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    2024年12月22日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    期待を超えてきた〜素敵な文章だった
    私がヘルシンキ好きだな〜と思った理由と住みたくはないな〜と思った理由が詰まってた

    高校時代の探究発表のガバガバ発表をずっと情けないなーと思ってたけど、考えの浅さだけでなくどのように思考したらいいのかをアカデミックに淡々とでも関西弁で面白く!指摘してもらえてすごくスッキリした。この文章の温度感がめちゃくちゃ心地いい。ハイキューの北さんみたいな感じ。

    何よりも本のタイトル、生活の練習の意味するところがつくづく大切なことだなと思う
    ドライな人は能力と人格を切り離せるから、怒らない。もっと言うと問題と人を切り離せるから議論がちゃんと前に進む
    認知行動療法を実践中

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    2024年12月10日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    著者は、両親のうち片方が韓国人、著者本人は日本生まれ日本国籍ながら韓国式の名前なので、差別や偏見と無縁ではないという環境に育ち、それが海外移住の動機になっていると前書きに書かれている。そういう非差別意識に影響されたフィンランド推しの本かと思うと読む前から若干うんざりだったが、それは移住の動機やきっかけに過ぎなかった。この本はそういう内容ではなかった。いい意味で期待を裏切られた。
    ヘルシンキでの子育てを通じての諸々がメインではあるが、よくある子育て本とも海外事情をざっくりという本とも違う。たとえば、日本の保育園は親の都合で子供を預ける、親のための施設や仕組みだが、フィンランドは子供が生きていく上

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    2024年10月30日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    1作目に続いて、フィンランドについてやアイデンティティ、多様性について、著者が関西弁でツッコミともぼやきとも取れるセリフを入れながら考えていく様がとても快いなあ。

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    2024年10月21日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    予想以上に最高に良かった!続編も読みたい。

    フィンランドの保育園の描写がとても良かった
    人格ではなく「技術」と捉えて、
    「悪いところ」ではなくあくまで「練習が足りない」と表現するところが素敵だった

    ユキちゃん、クマちゃんのせりふも癒される

    しかしフィンランドの善とされる部分も悪とされる部分も、著者は常に冷静に見つめていて
    自分は社会をどう捉えているか見直すきっかけになる

    自分がもし子どもを育てることになったら、絶対に再読したい

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    2024年10月16日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    ヘルシンキ(フィンランド)と生活、そして練習という単語が連なっていると、私みたいに「ていねいな暮らしって、いいっすよね」というライフスタイルがんばってみたい勢にとっては、自分の時間を大切にするだとか、働きすぎない生活的な、ふんわりとした生き方のようなものにフォーカスが当たった本なのだとはなから思い込んで手に取った。これを読んだらきっと、私も少していねいな暮らしち近づけるに違いないとおもって読み始めたら、関西弁での論旨展開と、この社会と世界への鋭くも真摯な切り込みがうわーっと展開される。当初思っていたような内容の本では全然なかったけれど、ものすんごく面白い本だった!
    確かに私たち日本人には北欧、

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    2024年09月15日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    前作よりも文章がなめらかになって、カジュアルで読みやすくなったと思う。
    前作のインパクトが強く、この作品にも最初から期待感があった。
    前作に引き続き面白かった!

    最も印象に残ったのは健康診断の話である。
    「仕事関係の悩み事やストレスのところに10点中4点をつけていますが、これはどういうものですか」と問診票を見て看護師が尋ねられ、作者は「この大学での仕事は楽しいし、ワークライフバランスもいいんですが、私のパートナーは日本にいます。私も日本で働いていましたが、私はヘルシンキで働くことにしました。それで家族を分断してしまったと思うのが苦しいです」と答えた。そうすると看護師さんは「あなたは人生の中で

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    2024年09月10日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    小さなお子さんを持つ2世の女性で旦那は日本に在住し2人の子どもとフィンランドで働く母親として生活している。自分のやりたい事のために子どもに不自由させているのではないかと悩んだり、2世ゆえの差別、偏見の経験で子どもらもフィンランドで差別されていないかとか、フィンランドでの学校生活や教育、そして自身の葛藤を事細かく書いていて文化や考え方の違い、そして子どもらの考え方と母親の考え方や見ている事の違い、そして成長過程も知れて自分も考えさせられる内容だった。
    フィンランドは遊園地はなく祭りでもトラックに乗るとか地味な祭りでアトラクションのない国があるとは想像すらしなかったが現地の子たちは他の国には遊園地

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    2024年09月08日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    前作もとても好きで、本屋さんで続き(?)が出ているのをみつけて、即買い!

    夏休みの12日間の旅のお供にしたら、その旅で出会ったこと、考えたいこととリンクしまくりで、静かに興奮しながら読み進めた。

    もう一度じっくり読み返したい。
    とても大切な1冊!

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    2024年09月01日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    社会の福祉制度に対して、フラットに使う姿勢。子供や個人の選択を尊重する教育。人格は尊重、攻撃対象外、スキルを練習する。仕事のミスについて、問題はその人ではなくその問題が発生した理由やシステムに問題があるとする考え方と同じやな。エモくなりすぎない。反射板。

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    2025年10月27日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    フィンランドと言えば、マリメッコやムーミン。高福祉で教育水準も高く住みやすそうな印象があった。女性誌にも、定期的に特集を組まれる森と湖の国。
    そんな好印象から、(かもめ食堂)も好きな映画だ。
    しかし、実際のフィンランドについて何も知らなかった。
    この本を読んで、建国の歴史や政治、日本との教育システムの違いが、興味深かった。羨ましいのは、子供1人に対しての教員数だ。子供の特性や必要に応じてのサポートは素晴らしい。
    今後、日本でも移民が増えていく事を考えれば、学ぶべき点が多いと思う。

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    2025年09月18日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    社会学者がヘルシンキで子育てした際のエッセイ。

    フィンランド、ヘルシンキ、北欧って何となく丁寧な暮らしをしていそうで、子育てもしやすいようなイメージがある。

    ただ、実際は、考え方が違うだけなんだと改めて思った。

    筆者曰く、日本の保育園は保護者のための施設だが、フィンランドは子どもが教育を受ける施設。子供のできること、できないことを人格、性格で考えるのでなく、単に技術の問題と考え、練習が足りていること、足りていないこと、で考えている。育児相談も同じ。フィンランドの育児相談は、母親としての心構えより、いま抱えている問題を解決する提案がなされる。ドライに「お互いに相手に悪意があるわけではない」

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    2025年09月10日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    日本とフィンランドを比べていないのが良かった。意味がないのだ。そのときに必要なスキルを身につけていこう。日本の教育も本当に少しずつだけど、そういう風になっていっているように感じる。時々ふっと笑えて、大変だし、子どもたちは頑張っているけど、それが嫌味や自慢に感じられないのがとても良かった

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    2025年08月01日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    - ロボットの表情から感情を読み取る練習(どんな顔か描写したり、どんな時の顔かを言う子もいる)
    -断固とした態度をとるのに怒りはいらない
    - 民族的不均衡:移民の子はその社会で普通とされるふるまいを知らないため特別支援が必要と思われがち
    - 人間が育つために余裕のある大人たちが手間ひまかけてもいいこと
    -作文:絵を見て描かれていることを描写、新聞記事を箇条書き、広告、メッセージの続き、
    - セルフアセスメント
    - 「要望をつたえることはいいこと」という前提。言わなければわからない

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    2025年07月30日
  • ヘルシンキ 生活の練習

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    ネタバレ

    『どこでどんなふうに生きていようと、困った、しんどい、助けて、と素直に言えばいい』

    ―――身にしみることがたくさんありました。
    私しては珍しく、本から抜粋をしようと思います。
    大事だと思う部分、落とし込みたい部分、意識を変えたい部分など、本の文章丸々同じではないけれど、そのエッセンスを身につけたいと思っています。後ろからさかのぼって記入します。

    『たくさん友達を作って、粘り強く、できる範囲で、みんなで力を合わせる』

    『運動はみんなでやるものだ』

    『多様な幸福を緩やかにサポートする仕組み』

    『幼いうちに強制されて、これ嫌だと思うのは悲しいこと』

    『自分の被害すら認識出来ないやつに、加

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    2025年01月13日
  • ヘルシンキ 生活の練習はつづく

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    数年前出た『ヘルシンキ 生活の練習』の続編。前作はフィンランドと日本の差を描くことで多様性を扱った社会学エッセイであり、自分的にも時代的にもビットが立ったバッチリなタイミングで読めて深く刺さった。本作もヘルシンキ在住でワンオペ育児中の著者がエッセイ形式で綴る構成は前作と一緒でありつつ、戦争やデモ、特別支援学級など扱うテーマがより深く、より強く社会学の要素が出てきており、難解なテーマゆえ章ごとにいろいろ考えさせられた。というか読んだ人と語りたくなる作品でした。



    デモの章。プレイヤーたちのデモやストライキは国や組織にとって非常に重要であるということが丁寧に書かれており、目から鱗。著書同様自

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    2024年10月19日