朴沙羅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数年前出た『ヘルシンキ 生活の練習』の続編。前作はフィンランドと日本の差を描くことで多様性を扱った社会学エッセイであり、自分的にも時代的にもビットが立ったバッチリなタイミングで読めて深く刺さった。本作もヘルシンキ在住でワンオペ育児中の著者がエッセイ形式で綴る構成は前作と一緒でありつつ、戦争やデモ、特別支援学級など扱うテーマがより深く、より強く社会学の要素が出てきており、難解なテーマゆえ章ごとにいろいろ考えさせられた。というか読んだ人と語りたくなる作品でした。
デモの章。プレイヤーたちのデモやストライキは国や組織にとって非常に重要であるということが丁寧に書かれており、目から鱗。著書同様自 -
Posted by ブクログ
異国の地、言語の壁、北欧フィンランド・ヘルシンキで移住生活することになった著者・朴沙羅が子供の教育を通して日常を体感する。それは人権のあり方や社会の責務、日本とは異なる観念が自身の出自や国籍というカテゴリに振り戻されていく。グローバルとは、そんな境界を取り払った自由さ、もしくは曖昧さにあるのではないか。私たちはどうか。この島国の民族主義が扇動するような家庭や教育の偏った思想にとらわれない先に多様性や民主制が垣間見えてくる。そうだ、まだ平等や人権の尊重のスタートラインに立っていない。"○○感" と喧伝する為政者の言葉はあまりに空虚であろう。
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Posted by ブクログ
何かと日本で持ち上げられがちなフィンランドについて、社会学者の著者がフラットに記述した本。
フィンランド最高、と言う本ではないと著者も書いていたと思うが、やはり教育周りは日本より寛容でありつつ、移民へのサポートがしっかりしているのかなと言う印象。
筆者の子供に合わせて、保育園の遊びを変えてくれたりとかかなり柔軟そう。
学校では低学年から4ヶ国語勉強する(現地の人がそうなので、筆者の子供はプラス日本語で5カ国語?)力を入れる部分がそもそも違うなぁと思った。
保育園では「好奇心が強い」「共感力がある」ということがスキル(練習して伸ばせること)とみなされているそう。
あるに越したことはないが