まくるめのレビュー一覧

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    短編の連作ホラー小説。ネット怪談や有名な伝承がミックスされた読みやすいホラーなのですが… 怪異を取材する主体である「わたし」が突如ぼやけ、思わぬ展開に進んでいきます。これは面白かった。

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    2024年11月19日
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    Xで活動されている作家さんだそう。大変失礼なことに、この本で初めて知った。
    簡潔で読みやすい文章で書かれた怪異の世界。
    薄衣を被せたような、あやうい艶のある空気感。
    好きだ。これは面白い、と思った。
    追いたくなる作家さんに出会えた。嬉しい。

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    2024年11月17日
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    ネタバレ

    最後に何かありそうだとは思っていましたが
    儀式に参加させられていたとは。

    あとがきの「読んでくれてありがとう」が意味深。

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    2025年10月16日
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    怪異を読む事。そしてその怪異を語り、伝えていくこと。その度に恐怖は増幅し、時に更なる怪異を生む。そしてまたその怪異を伝聞して行く。怪談の価値はこうして高まっていくものなのだろう。

    夢と現の狭間を彷徨い、そして狐に摘まれるような怪異譚から、神への冒涜からなる怪異、祟り。自分の業から生まれる怪異。あらゆる要素を孕んだ恐怖が短い語りの中に広がっていく。巻き込まれる系怪談は嫌いじゃない。むしろ大好物だ。

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    2025年04月03日
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    ホラーの短編集。それぞれに主人公である私が登場し話の聞き手をしている。
    先ずは私?の話。
    話を聞く三者をそれぞれ紹介するような私の語り。
    三者ぞれぞれの目線からの私へと語る話。
    三者が私について語る話。
    とても素晴らしい構成。最初はよくある構成だな、だとすると最後の一文の意味はなんだろう?よくわからないと読み進めると、そこどころではない違和感をなぜか飲み込んだまま進めてしまう。

    この呪いにはしっかりかかってしまったようで。寝入る時に、家の中にいる見知らぬ人をしっかりと思い描けてしまった。

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    2025年01月06日
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    最後の最後でそーきたかー!の本
    すごく怖いではないけどなんか不穏
    ぞわぞわぞわぞわとした感触がずっと付きまとうような…

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    2024年11月30日
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    ネタバレ

    オチを知ってから、まえがきを読み直してほしい。自分の解釈が正しければ、プラナリアを切っていた「姉」は反後であり、「わたし」はその弟ということになる。
    弟は反後が幼少期に死んだが、霊としてすぐに現れたらしい。「わたしが彼女の呼び声に応じなかったら」というのは、恐らくそういう意味。
    メッセージアプリに連なるメッセージが全て反後のものだったのも辻褄が合う。

    「まえがきにかえる」は、「替える」でもあり、オチから「帰る」でもある。そう思うとゾゾッとするからくり小説である。

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    2024年11月19日
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    途中まで正直「普通」としか言いようがなかったけど、最後に猛スピードでに自分に迫ってくる感じ、とても良かった。
    是非一気読みして欲しい。

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    2024年11月18日
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    反後のはなしがいちばん気になった。
    一度しか読めてないけど2回読んだほうがよさそうです。
    すべてのはなしが怪異を呼ぶための序章。

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    2024年11月17日
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    ぼんやりと怪異が出てくるのだが、オチが曖昧でどう捉えたらいいのかな?と思うところが多かった。
    全然違うけれど、直近で読んだ違う作者のホラーに対するアンサー小説みたいな展開になってちょっと笑った。人を呼び戻したいのと、呼び戻した後みたいな感じ。

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    2025年10月13日
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    Xの有名人まくるめ氏の書籍。
    まくるめ氏は文章の研鑽についてはかなりストロングスタイルにやってきている人であるという印象があり、本作もしっかりと軸足を感じる文章で読みやすい。

    内容は、今流行の障り系ホラーといった感じで、迸る衝動的なものがあまりキャッチできず残念であった。
    技法的にウケる話を組み上げるのが先んじている感じというか。
    氏の情念じみた話をぜひ読みたい。

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    2025年08月22日
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    分からなかった。
    分からない事が怖い。得体の知れない恐怖が本当に得体の知れなくて、ある意味新体験だった。
    本を読んでこんなに怖いと思ったのは初めて。
    何も明らかにされないし最後余計訳わからなくなるし全然スッキリとはしないけど、これはこれで好き。
    後書きが短すぎるのも含めて怖くて面白かった。

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    2025年07月30日
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    一話一話の話はすごく綺麗な印象で、だけど気持ち悪く不穏なイメージが出てきて読み応えが良かった。でも最後があんまり好きじゃない

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    2025年07月27日
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    私は3名の人物に取材を行い、身の回りで起きた不気味な出来事を語ってもらうことにした。
    身体のいたるところを噛む何か、下水道に住む害獣退治……。
    みなさんも、彼らの話を一緒に聞いてあげてください。


    Xで創作小話で注目の作家、まくるめさんの初ホラー小説。

    3人の人物がそれぞれ語る出来事は、一つ一つはそこまで怖いというものではなく、どちらかといえば少し不気味、あるいは不思議な話と言う感じ。けれど、徐々に明らかになるその真意は虚構ならではで面白いです。ちょっと「彼」がかわいそうな気もするけど。
    なんというか、本が本であり、物語が物語である意義を感じる一冊でした。

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    2025年06月22日
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    短編集と思いきやちゃんとそれぞれのエピソードが繋がり「なるほど」となった。
    不穏さはおるけれど怖さはそこまでなのとある登場人物の内面に個人的に少し気持ち悪さを感じてしまった。
    そういう意味ではどこに連れて行かれるかあやふやな序盤の方が楽しかった。

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    2025年05月04日
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    ネタバレ

    前半はまあ今どきの怪異ホラーって感じで軽く読めて良かったけど、最後のまとめ方が読者巻き込む系でがっかりしてしまった。本を媒介にして読者を巻き込む形は、梨を筆頭にXホラー界隈ではテンプレ化しているように思えて、正直なところ新鮮味がない。一発目が大事なやり方な気がする。それか、読むことで起こる結び付き以外の何かもう一押しが必要だと思う。

    後半で読者も重要な立ち位置にあると引き込んでおいて、最後は3人に利用された形で蚊帳の外に置かれてしまった印象がある。特に後日談がとってつけたような体裁で蛇足に感じる。逆杜くんは私たちに気を遣ってこんなことを長々書くとは思えなかった。もっと短文ではないか?

    とは

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    2025年04月08日
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     全体に不思議な雰囲気。わかったようなわからないような…怪異好きの読者を「釣る」って感じかな。全部読み終わった後、再読するとまた違うのかも。
     最後の一文は少しだけゾッとして、やられた、と思いました。

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    2024年12月24日
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    3.8点
    もう一度読み直したくなる
    もう一度読み直して、儀式の糧となれるようじっくりと、ゆっくりと。。。

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    2024年12月01日