R・J・エロリーのレビュー一覧

  • 弟、去りし日に

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    日本語のタイトルが秀逸
    姪との出会いから
    弟と邂逅する
    終盤の展開は好き嫌いはあると思うが
    兄の姿に静かな感動を覚えた

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    2025年03月22日
  • 弟、去りし日に

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    不仲だった弟の変死と、ティーンエイジャーの少女たちを狙った連続殺害事件。一見、無関係の事件が実は深く関係している。ありがちな話だけど、ヴィクターの淡々とした語りが重厚感を与えていて飽きずに読めた。起きていることはグロテスクだけど、つくづく周囲に恵まれているな、というのが第一の感想。同僚、親戚、各州の保安官、誰も彼も協力的。さすがアメリカ。
    終盤は容疑者への拷問が続く。ここはかなり過激。さすがアメリカ。

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    2024年11月24日
  • 弟、去りし日に

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    吉野氏の訳が読み易いのかもしれないが、600ページ弱の作品も一気によめた。
    世間との交流を避ける保安官が10年以上も音信を絶っていた弟の轢死を知らされる所から物語は始まる。真面目で孤独なヴィクターが連続少女殺人事件と弟の死の関連性に着目し、、、と言う展開。読み進める内に、弟との絶縁の理由が明らかにされたりと、ミステリーもだが、中年男性の再生の小説のよう。しみじみ読ませて頂いた。

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    2024年11月01日
  • 弟、去りし日に

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    ネタバレ

    イギリスの作家、R・J・エロリーの邦訳2作目。一作目はかなり以前に集英社文庫から。

    十数年も昔に喧嘩別れした弟が、何度も車に轢かれて殺された。妻にも先立たれ、無味乾燥の日々を過ごすヴィクターは、弟の葬儀で初めて弟の元妻、そして姪の存在を知る。姪から弟の死の真相を探ってほしいと頼まれるが、自分の郡区域で少女の死体が発見され。。。

    孤独な男が、弟の死の真相を探りながら自分を見つめ直し、再生していく。ありがちではあるが、非常に良い作品。

    特に筆致が素晴らしすぎる。
    後で振り返りたくなる味わい深い文章。それでいて読みやすいため、厚さの割にすぐに読めてしまう。

    終わり方が若干強引かもしれないが、

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    2024年10月29日
  • 弟、去りし日に

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    めっちゃ、名作。
    雑なものが何もなく、足す必要があるものもない。
    文章も美しい。
    序盤ではハードボイルドな文体が、
    徐々に変化して、エモーショナルが垣間見られようになっていくのも素晴らしい。
    主人公がどう変わっていくのか、文体でみせていく。
    長らく日本での紹介がなく、今回16年ぶりで2作目らしいが、是非、他の作品も読みたい。
    イギリスの作家がアメリカを書く、それが絶妙なのだろう。

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    2024年10月07日
  • 弟、去りし日に

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    弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。車で何度も轢(ひ)かれて殺されたのだという。保安官のヴィクターは、弟とは憎しみ合った末に疎遠になっており、悲しみは湧かなかった。だが弟の10歳の娘から、真相を調べてほしいと頼まれて……。姪(めい)との交流と真実を追い求める旅路が、ヴィクターの灰色の人生を切なくも鮮やかに彩っていく。一人の男の再生を描く、心震えるミステリ。

    引用したくなる台詞の宝庫。

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    2024年10月07日
  • 弟、去りし日に

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    ネタバレ

    アメリカ南東部、1992年を舞台に保安官が殺人事件を捜査する。
    分厚いですが展開が早くて読みやすいです。
    会話が多くやり取りがウィットに富んでいてずっと読んでられる。

    主人公の1人視点で、これまでの人生で起きたことのせいか、他人と距離を置いて生きており、終盤まで心の中ではウジウジしてる感じがちょくちょくあって可笑しい。

    殺人事件が2つ同時進行し、少女の殺人事件を調べつつ、弟の方は管轄外だし家族だから捜査は出来ないがそこに弟の娘が出てきて主人公に涙ながらに頼み、断れずにちょくちょく調べていくともう片方の事件と繋がっていて…?
    92年の設定もあり、今の便利なツールがひとつも無いから移動に次ぐ移

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    2024年10月06日
  • 弟、去りし日に

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    ネタバレ

    こういう一歩一歩踏み締めて行く感じの物語は好き。
    R・J・エロリー。邦訳では10数年前に『静かなる天使の叫び』があるのみとのことだが、聞いたことあるようなないような、読んだことあるようなないような。。

    主人公ヴィクターのもとにある日、弟の訃報が届く。
    アメリカ、ヴァージニア州、同じ州内のそう遠くない郡で保安官同士だった。
    保安官になったのは弟の方が先で、追うような形で自身も保安官の職に就いた。
    だが、その弟とは激しい仲違いの末、この10年近く言葉を交わすことすらなかった。
    訃報にも、驚きはするものの悲しみや憤りは全く浮かんで来ない。

    発見された場所、執拗に轢き殺された形跡から事件性のある死

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    2025年03月16日
  • 弟、去りし日に

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    舞台は90年代の米ジョージア州。ある朝保安官ヴィクターの元に、同じく保安官である弟フランクの訃報が届く。弟さんは、何者かによって無惨にも車で何度も轢かれ殺された、と。兄弟は過去の確執から絶縁状態となり10数年会うことなく別の町で暮らしていた。父を亡くし残された10歳の娘から、死の真相を調べてほしいと頼まれる。過去から目を背け孤独に生きるヴィクターは、事件の真相を暴く調査を開始する。

    妻を亡くし孤独そのものの空虚な人生を生きる主人公が、残された姪と心を通わせるうちに事件の究明へと突き動かされていく。ある男の私的な再生の物語と保安官としての犯罪捜査が見事に合わさっていて、とても読み応えがあった。

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    2025年03月07日
  • 弟、去りし日に

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    一見冷たそうな叔父さんが事件の真相に迫っていくにつれてのんどか暖かいひとなってくのが読んでいて心地よかった。
    弟、去りし日に
    このタイトルがしゃれてると思って即買いしちゃたんだけど、面白くて満足しました。日本語訳も違和感なかった

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    2025年02月21日
  • 弟、去りし日に

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    弟の死とそれにまつわる事件の謎と1人の頑固な男の心が相関しながら両者が解れていく話。
    独り身の自分には身につまされる言葉が何回も出てくるし、世界を変えるのではなくて自分自身や自分のものの見方を変えることの重要性を描いているのが印象的。
    展開に少し強引さを感じたけれど楽しめた。

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    2024年12月30日
  • 弟、去りし日に

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    弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった
    車で何度も轢かれて殺されていたという…
    ジョージア州の保安官ヴィクターは、弟とは憎しみ合った末に疎遠になっていた
    悲しみは湧かなかったが、唯一の肉親となった弟の10歳の娘・ジェニファーから事件の真相を探って欲しいと懇願される!
    と同時に少女殺人事件もおき、ヴィクターは弟の死の謎、少女たちの殺人事件との関連を調査していくのだが…

    登場人物が多く整理は必要だが、ヴィクター目線で話が進むためとても読みやすかった…
    また登場人物のキャラクターがいい!
    特に弟の娘のジェニファー!
    聡明で人懐っこいかわいい彼女との出合いが、孤独なヴィクターの心を癒やしていく

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    2024年12月26日
  • 弟、去りし日に

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    法執行機関も巻き込んだ事件の余りのひどさに呆然。こんなことある?レベル。悪役の厚かましさもとんでもない。天涯孤独だった主人公が繋がりを持っていくところのみが救い。保安官大量登場で、どこの人だっけ?状態。そんな彼らが突き進む姿が垣間見えて、乾いた風が感じられスリリングでした。会話のたびにエッジの効いたたとえが出てくるのはよくあること?悪役ですらそんな会話してて、インテリジェンスを感じました。

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    2024年12月19日
  • 弟、去りし日に

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    疎遠だった弟が謎の死を遂げ、さらに凶悪な事件にも関連し… 人間の絆を描いたミステリ #弟去りし日に

    ■あらすじ
    90年代のアメリカ、ジョージア州。ユニオン郡の保安官であるヴィクターのもとに、弟が亡くなったとの連絡が入った。弟フランクもまたデイト郡の保安官であり、誰かに殺されたようだった。

    彼らは憎しみあっており、長い間疎遠だったため、ヴィクターにとってこの知らせは煩わしいだけ。ただフランクには可愛い娘がおり、彼にとっては唯一の血のつながった親族であった。ヴィクターは彼女から、父が殺された真相を調べてほしいと依頼され…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    法執行官の保安官が、仲が悪かった弟の殺害

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    2024年12月01日
  • 弟、去りし日に

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    アメリカ合衆国のそれぞれの州や郡の
    地理、歴史、風土、制度などを知っていたら
    より深く楽しめたのかもしれない。
    複数の殺人事件が
    いくつもの郡にまたがって発生し
    多くの保安官や保安官補、警察、被害者、被疑者
    そしてその家族たちが入り乱れ
    さらにカタカナの地名であふれていて
    誰と誰がどんな関係だったかを思い出すために
    度々立ち止まらなければならず
    話の流れに乗り切れなかった…
    それでも保安官というもののプライドと
    家族の重さについて否応なく思い知らされた。

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    2025年02月16日
  • 弟、去りし日に

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    保安官兄弟の確執を主軸に、一人の男の再起を描く警察小説。悔恨と贖罪の念を原動力として突き進む主人公のキャラクターは物語の推進力として上手く機能しているし、彼を純然たる善人でなく(あまりに)不完全な人間として描いているのが良かった。バーバラをはじめとする登場人物達のワイズクラックも重苦しさ一辺倒になりがちな展開を程よく緩和してくれる。群を跨ぐ壮大な犯罪計画のスケール感に反し、物語が小さくまとまり過ぎてしまった感は否めないし、終盤は事が首尾よく運び過ぎて物足りない部分もあるが、骨太で読み応えのある小説だった。

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    2024年12月30日
  • 弟、去りし日に

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    英国人とは、また既訳ありとも知らなんだ。ちょっと話を大きくしすぎで、決着も乱暴だが、600ページ近く、章立てが極めて短いのでさくさく。

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    2024年12月03日
  • 弟、去りし日に

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    アメリカ ジョージア州が舞台。
    ジョージア州ユニオン郡で保安官をしているヴィクター。
    20年以上絶縁状態の弟が車に何度も轢かれて殺されたという報せを受ける。
    デイド郡の保安官をしていた弟は何かの事件に巻き込まれたのか?

    また同時期に薬漬けにされ縛られ殺害された10代女性の死体が複数発見される。
    類似性から同一犯である事が判明し、群を超えた捜査を取りまとめることになったヴィクター。
    二つの事件を捜査していく内にジョージア州内での陰謀が発覚していく。

    ・感想
    600ページほどあったけど展開はゆっくりめ。
    登場人物たちも直接的で決定的な情報は言わず(脅されてたり捜査を邪魔するために)

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    2024年10月28日