樋口英明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の講演を2度聴講し、2025年4月に2回目の聴講をしたものの、著者が本書の冒頭で指摘している通り「原発の問題は難しい」と思いこみ、講演の復習の意味で本書を読み進めた。著者は、元裁判官で、現役時代の2014年5月21日に住民側の請求を認めて、大飯原発3、4号機の運転を差し止める判決を出した希有な裁判官でもある。原発の安全神話を真っ向から否定し、電気代高騰にあえぐ庶民の味方になると原発稼働を推進する勢力を痛烈に批判する。原発を巡る政府・財界寄りの裁判官達を批判し、原発が危険で経済的根拠もないと否定する裁判官がいることに期待もする。著者が強調する「原発の問題は民主主義の問題」であるとの指摘には納
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Posted by ブクログ
岩波ブックレットNo.1103です
3月15日は福島第一原発4号機で水素爆発が発生し(3号機は14日に爆発)、東京電力が撤退に傾く中、当時の菅直人首相が「撤退などあり得ない」と東京電力に乗り込んだ日です
そんな日に原発についてあらためて考えてみました(拭えないたまたま感)
著者の樋口英明さんは元裁判官で、2014年関西電力大飯原発の再稼働差止めの判決を下した方
なのでもちろん反原発
特に福島第一原発事故において国に責任はないとした最高裁判決を批判しています
わいは、決して「反原発」ではないのだけど、やはり「国に責任はない」とするのは、かなり違和感で、結論ありきの裁判だったのでは?という