青依青のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ正直言って、事前に想像していたよりもまず文章がしっかりしていることが、嬉しい誤算だった。
どうしてもこの手の小説は、そもそものところから厳しいものが多い…という偏見を持っていたが、このデビュー作の体裁は充分商業作品たり得るクオリティに達していると思う、僭越ながら。
著者のプロフィールの詳細は存じ上げないが筋金入りのキャンパーらしく、さすがキャンプの描写もリアルで、違和感なし。
内容はまるでパニックアクションホラームーヴィー? のようで、ヒロインが総力を尽くして脅威と死闘を繰り広げる…というベタなものだが、締め括りの後日譚のくだりで、まるで別の小説? と思うほど一気に様相が変わる。
あまりの振れ幅に一瞬面喰らうが、主人公のナツが見事に再生を果たすこのパートがとても良かった。
ちゃんと最後で"人間"を描いているという点も、ポジティヴな裏切りを感じたところ。
また、ファンタジーをリアルにまぶす具合もちょうど良い塩梅だ。 -
Posted by ブクログ
コロナ禍が起因したのだったでしょうか。ソロキャンプが流行った頃。ネットの動画にも芸人の方々とかが一人で自然を堪能している姿が見られた。
キャンプの場面を見てついつい自然に向かって出かけようかと淡い想像をしながら選定した一冊でした。読み始めると次々と疑問、違和感、驚き、緊迫と忙しい展開でスルスルと読み進めてしまった。
人がいない、携帯の電波が届かない、山の中、そんなシチュエーションで顔の上半分がないけど動ける人を見てクールではいられない。冷たい人柄を生育させたのはむしろ温かい心の持ち主たから。だから蹴られても殴られても誰かのために闘う。強さには訳がある。
一つ著者にお願いしたいです。キャンプをさせてあげけてください。もう難しいかもしれませんが。