鶴見紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分自身の律し方や現象に対する根本的な認識は、ストア哲学、仏教、アドラー心理学に至るまで結局通底する真理。
【フレーズメモ帳】
エピクテトスは言いました。「我々は常に自分に問い続けるべきだ。『これは自分がコントロールできるものか、それともできないものか?』と」
ストア派は、ただ手をこまねいて「まあそうだな、自分でコントロールできないから努力しても無駄だ」などという人々てはありませんでした。自分がまさにコントロールできるすべてに力を尽くしつつも、その結果はコントロールできないのだと認識するべきなのです。
コントロールできるものとできないものを明らかにするのは、あなたに力を与えてくれます。また、生活の中で思い通りにならないときにいらいらしなくなりました。結果をコントロールできなくても、準備はするべきなのです。
優れた品性を養うのは、ストア派に4つの美徳として知られるもの―すなわち勇気、自制心、賢明さ、そして正義です。
古代の人々は、品性を優れたものにすることで、自分の人生を楽にしただけでなく、周囲の人生にも良い影響を及ぼしました。
自制心があれば、急にかっとなって他の人を動揺させる可能性は低かったでしょう。正義を重視するならば、自分のためだけでなく周囲の人々のためにも、良心的で公正な結果になるよう全力を尽くしたでしょう。賢明さを備えていれば、自分の進む道を正すために、友人たちや所属する共同体に相談できたでしょうし、勇気があれば、他の人や自分自身を支えて、逆境を乗り越えられたでしょう。
感情が自分の中に生じたらそれを意識し、これは心象なのか―つまりほとんど無意識の身体的反応で、びっくりして飛び上がるようなものかを自分に問うのです。それとも、その感情はあなたの判断から生じたものでしょうか?あなたが良し悪しの評価をつけているなら、それは判断から生じたものです。自分が状況にどんな評価や判断を下そうとしているのかを自覚して検証しさえすれば、そうした行動は、すべて自分の力の下にあるのです。(「物事についてじっくり考えるのは難しい。だから人々はすぐに判断に飛びつくのだ」と言ったのは心理学者のカール・ユングでした)
「自分自身も彼らと何ら変わりはないし、様々な点で人々を怒らせているのだ」とマルクス・アウレリウスは書きました。これは、自分だけ道徳的に正しいのだと思い込んでお高くとまらないようにするための偉大な教訓です。あなたが確かに自分の怒りをコントロールしているとしても、他の人と変わらずあなたも迷惑な存在になりうるのだと認識しましょう。そういうことが起こったら、セネカの助言通りに、「互いに相手を大目に見る」のです。
「希望を抱くのを止めれば不安もなくなる」
希望と不安は同じコインの表と裏の関係です。希望を抱けば、その希望が叶わないだろうという不安もまた抱え込むことになるのです。生活から希望を取り去れば、希望の対極にあるもの、絶望も取り去ることになるのです。絶望ほど惨めで救い難いものはありません。失望にきわめて近く、悲観的な幻想を独自に生み出します。すなわち、失ったものは取り返せないし、何一つ元通りにはならず、決して成功せず、状況は変わらず、自分はもうダメだと思い込んでしまうのです。 -
Posted by ブクログ
ーコントロールテストを行う
ーこの事象は自分でコントロールできるかできないか
ー自分はコントロールできるのは、自分の品性、他人にどう接するか、自分の反応だけ
ー自分のコントロールできないことを求めると自分の心の穏やかさを失ってしまう
この本は、約2000年以上前の古代ギリシャ・ローマで生まれた**「ストア哲学」**の知恵を、SNSや情報過多に疲れた現代人がどう取り入れるべきかを説いた一冊です。
本の要点と、人生を劇的に楽にするための教訓を構造的にまとめました。
1. 本の核心:ストア哲学の「究極の目標」
ストア哲学が目指すのは、**「不動心(アタラクシア)」**です。これは、周りで何が起きても、心が乱されることなく、常に平和で満たされている状態を指します。
2. 人生を安定させる「4つの要点」
① 「コントロールできるもの」だけに集中する(最重要)
人生の悩みは、「自分で変えられること」と「変えられないこと」を混同することから生まれます。
* コントロールできないもの: 他人の評価、過去、天気、SNSの反応、結果、死など。
* コントロールできるもの: 自分の考え方、自分の行動、自分の反応。
> 教訓: 変えられないことに時間とエネルギーを使うのをやめ、自分の「反応」と「行動」だけに全力を注ぐ。
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② すべては「借り物」だと考える
私たちは、家族や健康、財産を「自分のもの」だと思い執着するため、失った時に深く絶望します。
* ストア派は、これらを**「自然からの一時的な借り物」**と考えます。
* 返す時(失う時)が来たら、「奪われた」のではなく「返した」と捉えます。
> 教訓: 執着を手放すことで、喪失の苦しみから解放され、今あるものに感謝できるようになる。
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③ 「死」を意識して今を生きる(メメント・モリ)
「いつか死ぬ」という現実を直視することで、時間の使い方が変わります。
* 人生が短いのではなく、私たちが無駄なことに時間を使っているから短く感じるのです。
* 閉園時間があるからディズニーランドを楽しめるように、終わりがあるからこそ「今」が輝きます。
> 教訓: 変えられない過去や他人の噂に悩む時間は、命の浪費であると自覚する。
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④ 他人と比較せず「内面」を育てる
他人と比較すると、劣等感や無駄な優越感が生まれ、心が乱れます。
* 他人の状況はコントロールできない領域です。
* 比較して良いのは**「過去の自分」**だけ。自分がどれだけ精神的に成長したかに目を向けます。
> 教訓: 自分の幸せを「他人の視線」に預けない。
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3. 人生で実践しやすい「具体的アクション」
明日からすぐに実践できる、ストア派流のライフハックです。
* 「6秒ルール」で怒りをスルーする
怒りのピークは長くても6秒です。カッとしたら「これはコントロールできない他人の問題だ」と自分に言い聞かせ、6秒待つことで理性を保ちます。
* 「最悪の事態」を想定しておく(マイナスの空想)
「もし今日、スマホを落としたら?」「もし雨が降ったら?」とあらかじめ想定しておくことで、実際に起きた時のショックを最小限に抑え、冷静に対処できます。
* SNSの通知を切る、距離を置く
SNSは「コントロールできない情報の洪水」です。情報の波に飲まれないよう、意識的に自分の内面(読書や瞑想、運動など)に集中する時間を作ります。
* 食事や生活に「節度」を持つ
過度な快楽(暴飲暴食や依存)は理性を失わせ、感情の奴隷にしてしまいます。喉の渇きを癒す、空腹を満たすといった「必要最低限」を意識することで、精神の自由を取り戻せます。
まとめ
この本が教える最大の教訓は、**「幸福は自分の外側(お金や名声)ではなく、自分の内側(どう考えるか)にある」**ということです。
何かが起きた時、「これは自分にコントロールできることか?」と一歩引いて問いかける習慣をつけるだけで、驚くほど心が穏やかになります。
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Posted by ブクログ
人生のバイブルにしたい一冊。
タイトルの通り、心穏やかに生きるための考え方が詰まっている。
幸せになるためには多くのことはいらず、自分の考え方一つ工夫すれば良いと気付かされた。快楽順応や黄金の中庸など、心理学やストア派以外の哲学者の考え方を用いて、いかに心の穏やかさを保つかを現代の目線で描かれているので、自分の生活に落とし込みながら読むことができた。
死に関する考え方は直接的で、インパクトが強いので賛否があると感じる。自分自身も考え方はわかるが、少し直接的すぎると感じた。
全体的には非常にわかりやすくまとまっており、何度も読み返したい良書と思った。 -
Posted by ブクログ
人の悩みって、実は古代ローマ時代から今まであまり変わっていないんだなと気づかされました。
ストア哲学を知ることで、「どう生きるか」を考えるヒントがたくさん見つかります。
特に印象に残ったのは、「死を意識すること」。
私たちは頭では「いつか死ぬ」と分かっていても、普段はそのことを忘れて過ごしがちです。お金の使い方には真剣になるのに、時間の使い方については無頓着になってしまう…。
気づけばSNSやニュースをダラダラ眺めて終わってしまう時間ってありませんか?
もし明日死ぬと告げられたら、今と同じ時間の使い方をしているだろうか。いやしないだろう。でも明日死ぬかもしれない。だったら毎日後悔なく過ごしたいと思った。
もうひとつ大切だと思ったのが、「コントロールできることに集中する」という考え方。
他人の行動や天気、健康など、自分では変えられないことに悩んでも時間のムダ。
例えば会社で挨拶を返されなかったとき、「嫌われてるのかな?」と考え込むよりも、自分は気持ちよく挨拶をした―それだけで十分なんですよね。相手の機嫌や状況はコントロールできませんから。
「自分にできることにだけ集中する」。
それだけで、毎日の悩みは少し軽くなる気がします。 -
Posted by ブクログ
「ストイック」という言葉の語源となった「ストア哲学」の考えについて説明している本。
現代での「ストイック」という言葉には、むやみやたらにその身に苦難を振りかざすことをよしとするようなニュアンスを時々感じるが、ストア哲学はそもそもそのようなものではなかった。
本書で紹介されている考え方の一つに「コントロールテスト」というものがあった。
これは、「結局のところ、あなたがコントロールできるものはあなたの品性・行動と反応・そして他社への対応の仕方だけなのだ。それ以外のことに対して怒りや不安を感じるのは、あなた自身があなたを苦しめているだけに他ならない。」というような考え方である。
仏教における「諦観」も似たような考え方だし、たしかアドラー心理学でも同じような考え方はあった気がする。
いずれにせよ、タイトルにあるように「心穏やか生きる」ために、この考え方は忘れずに実践していきたい。
今の自分に必要な書籍だったと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレすっごくすっごくタメになった!!本の題名の通り、心穏やかに生きるためのヒントが様々な視点において散りばめられていた。
ストア哲学は初めて聞いたが、考え方や著者の解釈の仕方も含めて共感や学びの多い本だった。
特にコントロールテストについては悩んだ時にすごく活用できる手法だと感じた。
自分はコントロールできないこととどこかでわかっていながらも、それでもどうにかできるのではという根拠のない自信が働いてしまうことも多かった気がする。しかし、自分より学びの深い先人達が世の中にはコントロールできないものもある、むしろそっちの方が多いと言いきってくれたおかげで、コントロールできないものがあってもいいんだと許された気持ちになった。
唯一自分の考えに沿わなかったのは希望をもたない、もちすぎない方が良いという点であったが、それもまたひとつの考えであり、自分の中で信じたいものや確立していきたい考えを見つけられたという面において機能してくれたのだろうと感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生の捉え方が変わる一冊。
以前から「人は死んだらどうなるのか」疑問に感じており、また恐れも感じていた。死後の世界などなく、ただ無になるという死が怖くて堪らなかった。
本書は、死に対して重要な示唆に富んでいる。つまり、否定的な視覚化によって死に備えること、時間の有限性を認識すること、周りの人の死を想うこと。
死が怖いという感情は真っ当だとしても、それをコントロール出来ないものと認識し、コントロール出来るものに集中することが大切なのだと学んだ。
また、「コントロールできるものとできないものを分類し、出来るものだけに焦点を当てる」という思考法は、より良い他者との関わり方や自らの精神状態の安定を目指す上でも重要な視点だと感じた。 -
Posted by ブクログ
心の安定剤になる本
人間関係、自分のキャリア、将来への不安に押しつぶされそうになる時に読み始めました。
自分がコントロールできる3つのもの
「自分自身の品性、相手への反応、自分の行動」
にのみ集中して生きる、という教えは、私の人生に極めて貴重な指針を与えてくれました。
これを意識するようになってから、自分の感情をコントロールし、パートナーとの関係も常に良好に保つことができています。また、お互いの信頼を深めることができました。
そして、余計なことに心を奪われることなく、キャリア成長に必要な重要な事項に集中できるようになりました。
人生で直面する様々な悩みに、大きな解を与えてくれる本だと思います。 -
Posted by ブクログ
古代ローマの哲学者たちが残したストア派の教えを、現代のストレスフルな日常にどう応用するかを鮮やかに紐解いてくれる一冊。本書の本質は、単なる「メンタル安定術」ではなく、人生の主導権を自分取り戻すための強靭な哲学にある。
特に印象に残るのが、「コントロールできるものとできないものの境界線を引く」というストア派の根本的なアプローチだ。他人の言動や世の中の変化、過去や未来を思い悩んでもそれは自分の力では変えられない。変えられるのは「それに対して自分がどう反応するか」という一点のみであるという事実は、日々の仕事や人間関係で抱えがちな無駄な焦燥感を綺麗に削ぎ落としてくれる。
また、感情に衝動的に反応する前に「一呼吸置く」「判断を保留する」という認知的トリックの重要性も説かれており、これは現代の認知行動療法に通じる非常に実用的な知恵である。ネット上の無意味な争いや、他人からの評価というコントロール不能なノイズに貴重な時間を奪われることへの警鐘は、情報過多な時代を生きる者にとって耳が痛いと同時に深く頷かされる。
「今この瞬間を生きる」「死を意識することで生の価値が際立つ」といった教えは、決して暗いものではなく、むしろ限られた時間をどう意味のあるものにするかという前向きな覚悟を促してくれる。感情の波に飲み込まれそうになったとき、あるいは日々の忙しさに追われて大切なものが見失いになりそうなときに、立ち返るべき「心の羅針盤」として手元に置いておきたい良書だった。 -
Posted by ブクログ
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【タイトル】世界のハイパフォーマーが学んだ「最高の自分」の引き出し方
【 著者 】ジム・マーフィー/訳:鶴見紀子
【 出版社 】ディスカヴァー・トゥエンティワン
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人生のクオリティは、3つの要素に基づく。
1.思考や感情、信念や欲求など、内面の世界。
2.世界に対する見方を決める思考の枠組み
3.人間関係
パフォーマンスクオリティ
1.自分が何者か、どんな可能性があるかについての信念
2.今この瞬間に集中し、全身全霊で取り組む能力
3.パフォーマンスを子供が遊ぶときのように自由に行えるか。好奇心でいっぱいで可能性を探求し、挑戦に対してワクワクしながら臨めるか
最高の人生ーそれは心が完全に満たされた人生だー
特別で感動的な体験、深くて有意義な人間関係があり、
愛と、喜びと、心の安らぎがある
最高のパフォーマンスの鍵
信念、集中力、自由
3つの資質
愛と英知と勇気
自己顕示欲を持たない自己実現者:マズロー
完全に没頭する
自己成長を目指す
自己認識をする
精神的なつながりを持つ共同体との関わり
感謝の念を抱く
自分らしさを大切にし、周囲に同化しない
孤独を好む
個人を超越した目的がある
自己防御を捨てる
集中力、自信の敵
辛辣な評論家
サル思考
滑稽な詐欺師
3本柱
心を大切にしながら歩むこと
視野を広げること
今この瞬間に意識を集中すること
愛、英知、勇気
⇩
無我の境地
⇩
全身全霊で取り組む
⇩
共鳴〈レゾナンス〉
⇩
素晴らしい経験
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ゾーイ
生きる力と喜びに満たされた状態
今この瞬間に完全に集中する
明晰な思考と穏やかで自由な心を持ち、何の欲求も自己不安も全くない状態で、目の前のことに全力を注ぐこと
勇気を持つための四つのポイント
全力を注ぐ
今この瞬間に完全に集中する
感謝の念を抱く
ルーティンや、自分にコントロールできるものだけを重視する
明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように準備をすること