サイモン・モックラーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わあ、面白かったよ。久々にページをめくる手が止まらなかった。北極圏のアメリカ基地で火災が発生、2人が亡くなり、1人は重度の火傷を負ってしまう。一体、基地で何があったのか、精神科医のジャックが、生き残った1人と向かい合い、話を聞こうとするが・・・。
1967年暮れ〜1968年2月まで、時系列に淡々とストーリーが紡ぎ出されていく。太陽が顔を出さない、凍り付く暗闇の世界。そこに3人が取り残された。想像するだけで頭がおかしくなりそう。
途中、ジャックがミスリードされている?やばいかもと心配になったが、どんでん返しが繰り返し起こり、一気にラストまで読んでしまった。ネタバレになりそうで、あまり書けないが、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ4.6くらい。
面白かった。
ミステリー小説でスリラー寄りだったが、ちゃんとミステリーはしてた。ミステリーファンなら気付く違和感があり、そこにニヤリとする楽しさがあって良かった。
最初のコナーの正体については、演劇部在籍だった事実から、これは演じてる可能性があるなたとなるし、輸血がうまくいかなかったのは、現場の医者気付けよだし、病室に出入り出来ちゃうのもセキュリティどうなってるんだ、という突っ込みはあるが、年代のせいもあるし、スパイが暗躍している設定なので、まあ誤魔化されてあげようという気持ち。面白かったし。
本当のコナーが生きている設定だったのも良かった。主人公のジャックがあちこち聞き -
Posted by ブクログ
ネタバレサイモン・モックラーの日本初邦訳。
大人向けの小説はこれが初めてとのこと。
北極圏の米軍基地で火災が発生し、2体の焼死体と大火傷を負った隊員が発見される。精神科医のジャックは、CIAの友人から大火傷を負った隊員から状況を確認して欲しいと頼まれ。。。
手堅くコツコツと進む中盤までと、終盤のツイスト加減が非常に良くできている。中盤までの展開は非常に地味ながらも、出てくる人物が全員怪しく、また誰もが嘘をついていそうで、全く安心できない。そこからの終盤に向けた畳み掛けは見事で、結構予想外のところに着地する。
シリーズ化はしないと思うけど、他の作品も気になる作家。ただ、帯などで読ませないといけない -
Posted by ブクログ
なんて表現したらいいんだろう……あまり期待してなかっただけにめちゃくちゃ面白かった!
書店で何気なく手に取った私の引きの強さを褒め称えたいくらい、久々に響いた1冊です。
いくつかの伏線は回収できてないとはいえ、なんとなく結末が見えてきた…と思ってもまだ半分ほどページが残ってて。その後の展開に、そうきたか!と思ってもまだ3分の1ほど残ってる……
この先あと何が続くのか?と思いきや、最後の最後でまさかの展開。
何でもない見逃していた文章が実は伏線だったりして、何度も騙されて何度も驚かされて、よくできたストーリーだなぁと感心させられました。
また忘れた頃に読み返したいです。