ヘンリー・オースターのレビュー一覧

  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    ただただ、苦…。
    生き残れて、すごい、という一言だけではダメだよな〜。言葉は思いつかない。
    惨状を知れた。客観的に見ていたものが身近にきた。ダメージだよね。ただただごめん。

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    2025年11月24日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の中、必死に生き抜いた(主に10代の頃)著者、ヘンリー・オースターさんの実話です。

    壮絶な収容所での生活が克明に描かれていました。人間としての尊厳が全くない現実に、言葉を失いました。写真もたくさん載せられており、真実を知ることができました。

    ナチス支配下でのユダヤの人たちの生活を初めて知ったのは、小学生のころ読んだ「アンネの日記」。その後、完全版の本を読み、自分がアンネの立場だったらと思うと、いたたまれない気持ちになりました。

    アンネは強制収容所で亡くなり、短い生涯でした。一方ヘンリー・オースターさんは生き延びることができたものの、本当に過酷な10代で

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    2025年06月29日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    アウシュビッツでの話も当然書いてあるけど、それ以前に著者が5歳でナチスが政権を掌握してからの話から解放されて以降のことも書いていて、「なんで外国に逃げなかったのか」とかそんな今まで漠然と抱いていた疑問が解決した。そもそも逃げることなんかできなかったんだな。
    劣悪な環境で生き延びるのは、精神力だとか賢さなんかは前提で、それ以上に運が全てだとも思った。やはり今の自分ではすぐめげて死ぬんだろうと思う。こんなことが事実としてあったことは忘れず、これからも起き得ることも忘れずにいたい。

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    2025年06月01日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    この時代を生き抜いた声を、1人でも多くの方に読んでもらいたい。キレイ事でなく、本当にそう感じた力強いエネルギー、メッセージのこもった作品。
    自国主義って、アリ寄りのナシかもね。

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    2025年04月04日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    平和な時代、平和な国に生まれた自分へ他者への寛容さを失ってはいけないと思わせてくれた。この本を日本語で出版してくださったことに心よりの感謝を。

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    2025年03月20日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    そこには現実があった。
    映画のようにグロテスクすぎるのでもなく、かといって歴史の教科書のように淡々と書かれているのでもなく、本物の温度を持った物語に引き込まれた。家族が亡くなる描写はドラマチックではなく、ふとボタンをかけ違えたようにある日突然訪れ、本当に現実を感じた。
    そしてこれだけの体験をした著者から出る「寛容」という言葉が心に響いた。
    これまでの人類の歴史を振り返り、何かを憎むのではなく「寛容」を目指して生きたい。

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    2025年03月07日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    初めからあまりの迫力に、読むのをやめたいと何度思ったことか。それでも読み進めて行くうちにこれが事実だったのかと打ちひしがれた。アウシュビッツについてはメディアでも取り上げられアンネの日記も読んで、なんとなく知っていた気分になっていたが、今回の読書でいかに何も知らなかったかを思い知らされた。まさに紙一重で命の選択がされる日常。父や母との別れ。人間の尊厳を軽く扱う非情さ。
    後半ヘンリーが解放されてからは少しずつ人間らしさを取り戻していき、読む側も心が軽くなっていった。

    これを映像化することは賛成しない。この迫力は映像では伝わらない。 もう『シンドラーのリスト』『ライフイズビューティフル』などで映

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    2025年03月06日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    歴史として知らなければと言う思いで読んだが。
    作者のリアル体験を書いたものだから、当時の他のユダヤ人の事はいっさいない。それが収容されたイチ少年の11年に渡る現実かと思うと言葉も無い。戦後、少年たちが孤児として収容されるか、国際赤十字の奔走で各国に散らばった親類を探しあて、引き取られるかの事も大変な事だとわかった。生き残ったのは紙一重の偶然なのだ。紙一枚分の命だと知った時に、読み終えた私はどうしたら良いんだろうか。

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    2025年03月05日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    軽い気持ちで読み始めたけど想像以上にずっしりときた。残酷な行為が淡々と描かれる中、時々人間味あるれる出来事が起こる。
    読み終わった今、あの状況下で人間味溢れる行動ができる著者の芯の強さと自分を誇る思いの強さに対して本当に言葉が出ない。
    最後、彼がスピーチをするためにドイツに帰る(訪れる)決断をしたページで涙が出た。

    みんなに読んでほしいな。

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    2025年01月19日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    現代の日本に生きる我々は戦争は知らないですし、このような悲劇も本や映画の中でしか知りえないのですが、ホロコーストだけでなく、現代のウクライナやパレスチナでの戦争など、目を逸らさずに学ばなければいけない事だと思います。

    『この世から消え失せてしまった家庭を、もはやどこにも存在していない家庭を取り返すことなどできないのだ。殺害された家族を取り戻すことはできない。破壊され、焼かれ、葬り去られた暮らしを再生することなどできない。』と言う言葉は、疑うべきもない当然の事のはずなのですが、今も憎しみ合い、争い合っている多くの人々は忘れないで欲しいと思います。

    自分は自分自身がこのような体験をして、憎しみ

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    2025年01月16日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    1928年、ドイツのケルンで裕福な家庭に生まれたユダヤ人のヘンリー・オースターがナチスドイツの迫害による地獄の日々を振り返り、自ら著したノンフィクション。
    彼の父は軍の英雄であり、実業家でもあったが、1935年、ニュルンベルクで開かれたナチ党大会で反ユダヤ主義的方針が固まるや、軍人恩給は停止、住居は剥奪され、強制収用所での労働に従事、一月に一度週末の帰宅を許されることになる。
    第二次世界大戦が始まり、1941年にはオースター一家はポーランドのウーチ・ゲットーに収用され、父は作業中に銃撃されて負傷、やがて、失意によるうつ状態の中で餓死する。
    残されたヘンリーと母はアウシュヴィッツに送られ、母は選

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    2025年01月15日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    感想:ホロコーストについて何度か読んだことはあったが、これほど実体験を感じるようなものはなかった。共感力の高い人にはとても辛く辛辣な状況に心痛め、悲しんでしまう本であると思う。しかし、傷つくからこそ寛容にかつ人の気持ちを汲んで行動できるようにもなる、そんな一冊であった。

    学び:怨念、憤怒による復讐は悪のスパイラルがあり、状況は決して良くならない。しかし、受けた痛みを受け止め、復讐でなく“寛容”に対処できたらどれだけ世界は平和になるのだろうか。これは「言うは易く、行うは難し」であるが、実際にでないことではない。こんな考えや思考を持って行動していきたいと感じた。

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    2025年01月04日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    ネタバレ

    これまで映画等でアウシュヴィッツについて知っているつもりでいたが、実態を本著で読み、改めて壮絶さを実感した
    印象的なのはこの経験をしたオースター本人が、過去を見つめるには寛容が大事 と言っていること
    争いが無くなることを願ってやまない

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    2024年12月17日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    本のタイトルから軽い気持ちで読み始めたが、読み進むにつれて人間の残酷さを思い知らされた。こんなことが現実にあったことがとても信じられなかった。ナチ党とヒットラー、そしてドイツ人に強い憤りを感じた。作者が最後にすべての人が寛容であることの大切さを説いた。今の時代を生きるすべての人にそれがあれば戦争はおきないのにと思う

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    2024年12月14日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

    購入済み

    読むのが楽しみな本

    壮絶な体験なのに次を読み進めたくなる不思議と言ってもいい本。
    悲惨で真っ暗なお話なのに、なぜか明るさを感じる本。
    収容所体験の中で厩で働かされた頃、馬の生命力を感じとれるいい(マシな?)頃だったようで
    私もこの題に惹かれて読みました。

    #共感する #ドキドキハラハラ #泣ける

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    2024年10月23日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    ネタバレ

    ケルンに生まれたユダヤ人の少年が3つの強制収容所を奇跡的に生き延びてアメリカ人になるまでの話。小説ではなく個人の伝記で、比較的裕福だった家庭で生まれたハインツが小学校の入学式に始まるユダヤ人迫害の段階を語る内容。初期は強制収容所から帰ってきた人がいたり労働せず軟禁するだけだったが、戦争の状況も相まって徐々に悲惨な環境になっていく。
    ユダヤ人ではあるがドイツ語が母語のため、報告係になったり特別任務を任されたりしていた。タイトルの「厩番」だったのは2か所目の強制収容所で、当時まだ移動や荷物の移動に主力だった馬の生産にティーンエイジャーを選抜し妊娠した牝馬を中心に世話を命じられたことに由来する。

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    2025年08月17日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    この本を読むことができてよかった。ヘンリー•オースターさんがこの本を残してくれて本当に良かった。実際、ヘンリーさんが経験されたことは書かれたこと以上に心身苦痛以外の何物でもなかったと思うがそれでも戦争を知らない自分が読むことは大切だと感じた。幼少期から少年時代の中で、両親や親族から切り離され、人間らしい生活を断たれたために、生きるために感情を殺してきたことが何より戦争の大きな代償の一つだと思う。まだ戦争は世界から消えてはいないけれど命を奪うことも人から感情を奪うことも同じく犯罪だと思う

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    2025年04月26日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    「あれは決して許すことのできない、
    忘れてはならない行為ということだけです」
    アウシュビッツをはじめとしたユダヤ人大量虐殺を生き抜いた方の手記。
    心が苦しくなるような事実、しかも80-90年前のことと思うと、今ある平和な日常の有り難さを実感じた。
    歴史を繰り返さないためにも、過去を知るためにも一読すべき本。

    夜の霧を読んだ時にも感じたけれど、どんな時でも希望を捨てないことが大事。
    今世界が少しおかしな方向に向かっている感覚があるが、著者の言うように「寛容で思いやりのある世界」ここが目指すべきところ。

    悍ましい場面もあるけれども、とても読みやすく訳者の方の表現力も素晴らしかった。

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    2025年04月13日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    悲惨で想像を絶することが書かれているので、元気な時に読んだ方がいいと思います。映画「関心領域」を思い出して、イメージが膨らみ更にダメージが大きかったです。すごく読みやすく書かれているので、ホロコーストについて知りたい時はオススメしたい1冊です。

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    2025年01月14日
  • アウシュヴィッツの小さな厩番

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    人類史上稀に見るジェノサイド。
    とかく数字で語られるが、やはりそこには一人一人の人間がいて、懸命に生を繋ごうとしていた。

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    2025年01月02日