たこすのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とてつもなく頭が良い人が書いたのだなという印象でした。いかに私が効率の悪く評価されない働き方をしていたかを痛感しました。それと同時に自分は真面目だったのだなと妙な自信を持てました。
そして非常に楽しく読むことができました。
全編において目から鱗状態でしたが、特に『仕事のパフォーマンスは「成果」や「努力」で決まるわけではない。会社からの「評価」で決まる。』という主張には驚きました。その考えはなかったです。
しかし、会社での評価のされ方を振り返ってみると、確かに最近はそのようになっている気もします。
ここ数年で会社の評価項目がどんどん明確に細かくなっており、その評価項目を達成できていないのであれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読めば読むほど面白いなあと思わせてくれた本だった。
マイナス点としては営業に寄った話で、技術職の私には適用できないなという点がいくつかあったところかな。
でも、ほんの最後に状況によって、取捨選択をしてほしいと書いてあって、根回しが上手だなあと改めて感心。
また、「本の技を使っている」と言う意識を持つことにも大賛成。
意識的にやろうとするのが習得するための「コスパ」最強の方法だと私も思う。
私のキャリアの最終目標は「本部長」かつ、長時間残業や、会社のために無駄なお仕事はしたくないなと思っている、超大手JTCに務める2年目の会社員なので、まさしく私をターゲットにしたような本だった。。
◯取り -
Posted by ブクログ
私も大手企業勤めだが、この本に書いてるようことを自然に要領よくやってる人が、出世し、かつ早めにおウチに帰ったり呑みに行ってるイメージ。
こういうお偉いさんが増えたのが日本社会だろう。
要領よくサッサと帰るお偉いさんの下は、大抵朴訥にまじめに仕事してる人がいてチームを支えているものである。要領おじさんより、そういう人こそ報われてほしい。
そのような世の中や会社内の人間に対する理不尽に直面し、自分の力で何とかしたいという人に、引き出しを与える本だと思う。
本の帯の裏に書いてるとおり、デスクに置いてはいけないし、同僚がやってたら、少なくとも私は見抜いちゃうし、直部下なら内容や状況によっちゃ指導し -
Posted by ブクログ
メガバンクで上手く生きていくノウハウが書かれた本。やるかやらないかは自分次第。
タメになった内容を備忘。
読書は、読書をする前とあとで自分の変化が明確に想像できる読書を心がける。教養のためではなく、その先のアウトプットを見据えることでコスパの高い読書になる。
他社に価格で負けた場合は価格勝負ではなく、スピード感や代替案の提示、スケジュールの可視化やアフターサポート等、無形の信頼感を醸成するなど、価格以外で勝てることを大量に列挙する。サービス継続のために必要な対価として価格が高いことを伝えて、価格の高さはむしろポジティブ要素とする。また、単発ではなく連続的に行うこと信頼感を与える。
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Posted by ブクログ
これが組織で働くということ
人は機械でありません。
それ故に人が増えれば増えるほど多くの人の意思、感情が介在し、複雑になっていく。
本書では昔ながらの日本企業で働く人が対象と書かれているが、その社風の強弱はあれど、日系、外資系関係なく通ずるものがあると思った。
日本人に多い真面目で優しい人にはずる賢いような内容に感じられて不快に思う人もいるかもしれません。
だがしかし、これが組織で働くことの現実だと思いました。
会社という組織の中で人間関係の理不尽を経験した人は一読の価値があるかと思います。
この本を読み仕事をする上で本質的でない、とストレスを感じてしまうなら、
組織で働くのは向かいな -
Posted by ブクログ
面白かった。昔JTCに勤めていた時にこの本に出会いたかった。
今いる環境はJTCじゃないのであまり当てはまらない教えも多かったが、それでも何割かは役に立ちそうなものがあった。
著者は徹底した実利主義者。いかにコスパ良く自分の評価を上げるかのみを考えている。ランチェスター戦略の「弱者の戦略」というやつなのかもしれない。
例えば、
『お辞儀ハンコ』みたいなクソ無意味ルールも評価減点を避けれるなら喜んで従うべき。
先輩の助言は聞くフリだけしてればいい。
無理して100点を取らず80点でいい。
「スゴイ奴」と思われる錯覚資産を身につけろ。
などなど、真面目な会社員にはなかなか首肯しにくいハックば -
Posted by ブクログ
メガバンクという超伝統的かつ巨大な組織で生き抜いてきた著者の処世術の集大成のような一冊です。
かなりテクニック的な内容が多く、最小限の労力で評価ばかり上げてどうする...というネガティブな捉え方もできますが、組織においては評価され上にいかないとできないこと・見えてこない景色もあり、自己実現をするために無駄な労力を削いでいく姿勢は、がむしゃらに頑張ることとは別軸のストイックさだとむしろ好意的に受け止められました。
個人的には、組織の中でうまく生きるためのテクニックはできる限り駆使しつつ、同時に周囲への思いやりや愛社精神のような人間味も忘れないなどバランス感覚を大切にして、自分なりの「オール5 -
Posted by ブクログ
4月からJTCの社会人になるにあたり、人間関係において不毛な労力を割きたくないと思い本書を手にした。この本は実践的な対人スキルを説明しており、会社に入ったら役に立つであろう情報が散りばめられているように感じた。客観的に自分の状況を見極め、それに対処することは自分の人生を効率的に描いていく上で重要であると思ったと同時に、効率を生むためにも効率ではなく量をこなし、自分なりの作法を築いていくことが最も重要であると思った。つまり、効率的に仕事をしていく作法を身につけていくことを意識すると同時に、圧倒的な努力をしていくことも心掛けていきたいと思った。
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Posted by ブクログ
ズル賢い先輩からアドバイスをもらっているような、そんな親しみやすい文章で書かれていてとても読みやすい。
作者はこんなこと考えて仕事していたのであれば、そりゃコスパ良く出世するよなーと想像できた。
世に蔓延るスピード出世する人たちがそれとなくやっていることを言語化するとこーゆーことなんだよねと。
そして何よりこの本にあることをみんなできてしまったらいいなと思う反面、怖いことになるなと思う。自分はそこでどう戦うのだ?と。
まぁきっと新しい評価軸ができるんだろうけど。
ある意味で自分の部下たちがみんなこんな考え方で動いていたら上司なんて必要なくなる。
あ、必要なのか。
評価してくれるひとがいなきゃダ