阿部幸大のレビュー一覧

  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    大学の卒論以来やってきていなかった論文と向き合う必要が出たため手にとった。
    論文の基本が全く分かっていなかったことを思い知りつつ、読み解き方、論文を論文たらしめるものが何か、を教えてくれた一冊。
    これから論文を書いていくが、おそらく何度も読み直すことになると思う。読んで良かった。

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    2025年11月08日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    流行りの本なので、読もうとと思っていたがなかなか読めずにいた。読んでよかった。

    この本から学んだのはアーギュメントの概念、パラグラフの概念で、それが今まで受けてきた説明とは異なった。

    これまでは私はパラグラフライティングを学ぶ立場でも教える立場でもあるのだが、AREA, OREOという構成で教えていたし、学習者としても学んでいた。しかし、このアプローチだと互いに意味的にマッチしないことがある。それぞれ独立したものとして、書き手が書いてしまい、トピックは関連したものの、どこか理由が噛み合わない。一貫性に問題があるライティングになりがちだった。

    しかし、この考えを知っておくことで、一貫した英

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    2025年06月21日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    研究者ではなく、論文を書く予定のない自分のような人間でも大変面白く読めた。
    先に論文集『ナラティヴの被害学』の方を読んだので、その種明かしをしてもらった感じ。聞き慣れない「アーギュメント」が最重要なキーワードだったのか。
    ・論文に問いは必須ではない、アーギュメント(主張)こそが大事。あとはその論証。
    ・掲載誌のパラグラフを解析して研究すべし。
    ・結論はアーギュメントを超越してよい。
    ・論文が書けた後どうする?人文学の究極の目的は暴力の否定である。

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    2025年06月20日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    原理編、実践編でおなかいたいぃ…と思ってたら、第9章で思いもよらずうるッときた。「人文学の究極目的は暴力の否定である」と書き切れる本がこの世に何冊あるのか。抱きしめたい。

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    2025年06月18日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    この本自体は、出始めの頃にTwitterで話題に上がっていたのを見て、ずっと気になっていた。
    そして、そこから少し経ったときアウトライナーの使い方という動画を発見し観てみると、わかりやすく、喋り方も好きで見入ってしまった。
    詳しく調べてみるとこの方が『まったく新しい アカデミック・ライティングの教科書』を書かれている方だとわかり、ついに手を伸ばした。
    自分は理系の学生であるため、人文系の論文がどういうことを目指しているのかというところを知れてとても面白かった。
    さらに、自分の論文を書くために必要な考え方をたくさん学ぶことができた。
    この本の存在が、そのままこの本に書いてあることの裏付けになって

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    2025年06月17日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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     論文を書くような大きな仕事は、そのレンジを把握できないため、中々一歩を踏み出すことができない。だが本書はその縁取りを露わにし、我々の背中を押してくれる。
     この構造化の方法は様々なものに応用できる。国語の現代文読解にしても、物語を作るにしてもである。もちろん一辺倒の方法だけを信じ切ってやっていく危険性はあるが、ある視野を手に入れて物語を観察することと、その視野を相対化して再評価することを忘れてはならない。

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    2025年05月06日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書。阿部幸大先生の著書。アカデミック・ライティングは難しい。アカデミック・ライティングは奥が深い。頭が良くて成績の良い学生でもアカデミック・ライティングを身につけていないことが多い。アカデミック・ライティングを身につけるだけで評価が上がることだって多い。アカデミック・ライティングを学べる良書。

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    2025年04月20日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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     具体的に論文やレポートの書き方を教えてくれ、さらに、人文学とはなんのためにあり、研究とはなんのためにするものなのかまで語りかけてくる熱い内容。今年の研究発表は、この本を適宜参照しつつ取り組んでみようと思います。

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    2025年04月13日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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     おそらくこれが役に立つのは、院生以上かと思います。入門者ではなくて、既に論文を書いて躓いた者にとって最良の参考書。

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    2025年03月10日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    人文系の論文やレポートを書く人のための、アカデミック・ライティングの教科書。ちょっとした演習を途中にはさみながら、読んでもらえる論文を書くコツを示している。若者(?)には読みやすい文体で、スラスラ読むことができた。
    それだけでなく、人文学の研究と世界、研究と自己とのつながりについても考察を促すよう述べており、論文執筆のモチベーション強化(あるいは維持)を勧めている。こちらの方もこの本の価値を高めているように思う。

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    2025年03月03日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    ネタバレ

    すごい。教本なのに面白かった。

    アカデミックライティングの教本を他に読んだことがないため比較はできないが、非常にわかりやすく丁寧で論文執筆へのハードルが下がったように感じる。演習編には解説も含まれているため取り組みやすく、パラグラフ内の一文一文がどのような役割を持っているのかを考える作業はとても楽しい。

    個人的には9章・10章の内要に感銘を受けた。研究の存在意義、自分はなぜ研究をするのか、それらの答えを持つことは研究を行う者として大切なことであり支えともなるんでしょうな。

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    2025年02月24日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書
    著:阿部幸大

    アカデミック・ライティングとは、論文を書くための方法論である
    また、論文とはなにかを、何度も深堀を繰り返し、ブラシュアップする
    その本質を明らかにするための長い旅のような書である

    <アーギュメントをつくる>

    ■ルール1:論文は、アーギュメントをもたなくてはならない

    定義:アーギュメント:論文の核となる主張内容を一文で表したテーゼである
    定義:テーゼ:論証が必要な主張である

    「論証を要求する」を満たすためのシンプルな方法論とは、アーギュメントを、「この論文は~を示す」という構文で書くことである

    ■ルール2:アーギュメント

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    2025年01月11日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    恥ずかしながら50代も半ばを過ぎてから大学院で学ぶべく、入学は許可されたものの、来春から途方にくれないかソワソワしていたところに日経新聞に紹介されて急いで手に取った。著書の中で参照されている「論文の教室」を支えに取り組もうとした甘い考えが早めに打ち砕かれて良かった一方、本書は一度では消化しきれなかった為、繰り返し精読をしたい。

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    2024年12月29日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    一部でもてはやされていたミステリ方面は一切ピンときませんでしたが、論文を書くにあたって必要な構造の部分を明快に紐解いていて、「人文学の研究の目標は世の中を良くすること」という話も大変よかったです。ちょっと論文書きたくなりますね。

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    2024年12月08日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    私は大学院に通っている。前期課程(修士課程)の1年生なので、修論を2026年の1月頃までに書き終わって提出し、アクセプトされれば修士号を取得できることになる。
    大学院生とは言っても若くはない。大学を出た後、企業に長年勤め、引退した後で勉強し直そうと思って大学院に入学したのである。

    修士論文を書くことは簡単な話ではない。論文のテーマを決め、リサーチクエスチョンを決め、先行研究を調べ、整理する。研究室の教授の指導を受けながらではあるが、それは手取り足取りというわけでもなく、ある程度、自分でやり方を考えながら進めていくしかない。
    これまで身を置いていた会社の中でも、何かを主張することはもちろんあっ

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    2024年11月10日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    ネタバレ

    アカデミアってこんなことを習っているんだ
    (いや習わないから皆困っていてこ本が出て話題なんだ)
    独学者としてはほぼ手に入らない情報が安価に手に入れられる素晴らしい世

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    2024年11月02日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    論文の書き方を端的かつ再現性のある方法論としてまとめた良書…を最後の章で超えていった。これは売れるわと思いました。

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    2024年10月29日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    学生時代、ゼミの先生からもらった、たった一言のアドバイスをもとに、四苦八苦しながら書いた卒論。その時、自力で試行錯誤した方法がここにあった。
    たった一言、とはいえ、先生のアドバイスはなかなか的を射ていたのだと、数十年経ってあらためて感じた。ちなみに先生は、その後京大へ移り、教授になられた。
    「書けないやつは読めてもいない」というのは本質で、書くためにはまず精緻な読み方を体得しなくてはならない。それにはなかなかの時間を要するが、逆にそこをしっかりやれば、その後の書く作業は、飛躍的に上達する。
    本書ではその具体的なやり方がドリル形式で解説されるのだが、例文として著者がつくった「アンパンマン」を題材

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    2025年08月06日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    まずは基本や型の習得、反復をしよう。テンプレを全活用することで、ひとまず「楽に」論文を書くことができる。でもその先に、「自分のやり方で」書けるようになってほしいーー。

    実によくわかる方法論だ。文章を書くにあたって、(ある程度までは)センスも何も必要ない。テクニックにすぎない。だったら、まずは合理的に最短距離でテクニックを習得しよう。ようは「やり方」だ。

    でも、そこで終わってはいけない。大事なのは、ここから。型を習得し、自分のものにできた先に、本当の自由がある。

    だけで終わらないところが本書のすごいところ。手に入れた「自由」は何のために使うのか。その答えが実に素晴らしい。同感。というか、ま

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    2025年07月31日
  • まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

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    書名にまったく偽りがない小気味の良い教科書。精神論やふわっとした語り方で、結局どうすれば良いかわからないということがなく、きちんと実行すべきハウツーがていねいに語られている。余計な配慮とか言い訳が一切ないので、読んでいて純粋に気持ちが良かった。
    論文に限らずまとまった文章を書く人なら一読しておいて損はないと思う。

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    2025年06月29日