リー・マッキンタイアのレビュー一覧
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陰謀論者や科学否定派も諸々の事情込みで就く陣営が違うだけで我々と鏡写しなんだと感じた。チ。にハマった直後なのでより感じるが、我々はいつだってノヴァクさんになり得るのだと思う。異端が出てきたらやべー事言ってるやつ出てきたと思うが、あくまで現段階でマジョリティなだけで後のマイノリティになり得る事は肝に銘じなければと思う。ひいては自分と違う意見を持つ人はみなラファウ君の可能性もあるので異端と切り捨てるのではなく、対話し信頼関係を構築しなければ溝が埋まる事はないのだろう。
結局究極の解決策は「適切なコミュニケーション」と響きだけだと浅い言葉に帰着しちゃう。 -
Posted by ブクログ
エビデンスよりも感情を優先するような社会、あるいは傾向がある。
また、イデオロギーの台頭
そのような中で、特定の立場が良いとされている人たちが存在する。
現実の否定のルーツが、科学の否定の問題
1. 感情的にならない。
2.相手の立場に立つ。
3.丁寧に別の立場があることを示す。
4.相手の考えへの理解を示す。
5.論理的であることを示す。
科学否定論者は間違っていることがわかったら、自分の意見を再考して修正することができる。
相手の考えを変えるためには、相手に寄り添う必要がある。
科学否定論者は確証バイアスに陥っていることが多い。
自分が信じたい結果を支持する情報を探すこと。
その際には、相手も一人の人間であると理解することが大切である。
科学否定論者も一人の人間であるということ。
人々を説得するためには物語が必要であり、データだけでは不十分だということ。
我々がするべきことは、説得ではなく対話すること。
信念を変える、価値観を共有し、関心の輪広げること。
科学の不完全性を認めること。
科学否定論によくあることは、1つ目が証拠のチェリーピッキング、2つ目が陰謀論への傾倒、3番目が偽物の専門家への依存、4番目が非合理的な推論、5番目が科学への現実離れした期待である。
そして共感と敬意、傾聴を通じてその人に接すること、そして対話することが大切である。 -
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読んだ。いや~~~~~~~よかった。読んでよかった。これは保守的な人たちや右派に腹立ててるリベラル左派の人こそ読むべき
陰謀論や科学否定論者に対して正しさは通じない。彼らにとって支持している陰謀論や科学を否定する言説はその人自身のアイデンティティと密接に結びついてるという。今まで生きてきた環境、生育歴、受けてきた教育、人間関係、職場の状況などなど。その人の人生と生活に根ざしたアイデンティティに関わる部分であるから、"正しさ”で説得しようとしても意味がなく、むしろ態度を硬化させてしまうという。こういった人たちにはどういう手立てを講じるべきかというと、何よりも大事なのは信頼関係である。その人の考えや言葉に敬意を払うこと、抱いた感情を尊重すること、そうして対面で会話を重ねて、信頼関係を築くことでしか、その人の主張や信じている説を変えられない
知識がないなんて馬鹿にするのは持ってのほかだという。本書からの引用だが"信念を理由に相手を侮辱したり、恥をかかせたりするのは、あきらかな間違いだ。"と書かれているのだ
都知事選のころなどから一部の左派リベラルの人たちが自分たちとは異なる主義主張の人を揶揄する様子を見てきた
私個人としても人間には感情があり、正しさだけで世の中の差別や偏見が解決できるなら、とっくに世の中は穏やかなものになっているだろと思う
そして陰謀論や科学否定に走るのは保守派や右派だけではないともこの本には書かれている。この本を読んでいて気分が悪くなったり、耳に痛いと思うリベラル左派もいるだろうけど、まさにそういうリアクションを催し、自分の支持しない説を差し出されると突っぱねるのは左右や保守やリベラルは関係ない
ちょうど先日某SNSで正しい情報だけでは相手の主義主張に変化を起こせない、態度が大切であるという研究結果を見たリベラル左派の人は『こういうファクトベースの話ではなく~』などと言っていたので、まさに『エビデンスを嫌う人たち』だなあと私は思ったんであった -
Posted by ブクログ
ネタバレ科学哲学者・科学史家である著者が、地球は平らだと主張するフラットアース論や反ワクチン論、反気候変動論などの科学否定論について、その実態や科学否定論者の意見を変えるにはどうすればよいかといったことについて論じている。
本書では、科学否定論者の5つの類型として、①証拠のチェリーピッキング、②陰謀論への傾倒、③偽物の専門家への依存、④非論理的な推論、⑤科学への現実離れした期待を提示し、科学否定論者の考えを変えるために重要なことは、相手への「共感・敬意・傾聴」に基づく対話であると主張している。
本書の特徴は、単なる机上の空論に終わるのではなく、フラットアース国際会議への潜入、炭鉱労働者たちとの気候変動についての対話、反GMO(遺伝子組換え食品)の友人の科学者との対話など、科学否定論者との対話を著者自らが実践し、そのレポートをしている点である。
本書は、科学否定論や陰謀論がはびこる現代において、とても有益な内容だと感じた。先に、ピーター・ボゴジアンなどの『話が通じない相手と話をする方法』を読んでいたが、その内容とも通じることが多く(本書でもたびたびこの本に言及されていた)、科学否定論や陰謀論に向き合っていくために必要なことについて、より理解が深まった。『話が通じない相手と話をする方法』で前提とされていたバックファイア効果(正確な情報を与えて反論することで、誤った信念が逆に強化される)について、本書で、後の研究ではバックファイア効果が再現されなかったという事実を知ることができたのも収穫だった。
著者が科学否定論者との対話などの実践に果敢に挑んでいることにも敬意を表したい。著者の試みは必ずしも成功しているわけではないが、科学否定論等のリアルに触れることができ、また、著者の対話戦略の有効性も一定説得力をもって感じることができた。 -
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心理学を勉強していた身だからか、対話って大切だよね本が好きだ。
反科学といえるようなフラットアース、気候変動否定論、反GMO、反ワクチン、コロナ否定論などを信じる人々について、どのようにして説得が可能かを考察した本。
面白いことに、この本の中で著者たる哲学者はさまざまな科学否定論者と対話して説得を試みるが、そのすべてが失敗に終わる。
人の考えを変えることはとても難しいのだ。
しかし、否定論者を論駁して無理くり矯正することが著者の目的ではない。互いに敬意を持って対話し、信頼と共感を育むことが重要だ。それこそが反科学に対する唯一の解決策である。
著者の洞察の中で最も印象的だったのは科学否定論に傾倒するようになる背景についてであった。
何かしらの反科学を信じる人たちは、恐怖や疎外感など深く傷ついた経験を持つのではないか。そういった人たちの居場所としての役割という側面があるのではないか、ということである。
ぼくは何となくそのストーリーに腑に落ちるとともに、まさに対話である心理カウンセリングがより普及することで反科学の代わりに、彼らの居場所となり得るのではないかと思った。
であれば反科学は公的サービスによって寄り添うことが可能な社会問題である。
死んだじいちゃんの本棚から百田尚樹の中韓批判本を見つけた時は何とも言えない気持ちになったものだけど、じいちゃんにも何かあったんだろうか。 -
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面白かった!
科学否定派の人たちに対して、どうすれば自分の考えを聞いてもらえるか、こちら側の意見に寄り添って改めてもらえるか。
自意識過剰なところも見えてしまうけれど、私は著者さんのイデオロギーに大賛成なので、ムカつくこともなく応援する気持ちで読めた。
最近、同じ境遇で信頼できると思っていた人たちのなかから、とんでもないデマに惑わされたと思われる方が出てきて、もう無理や、、となっていたところだったので余計に。
この本を読んで、相手に敬意を表し、決して怒らず責めず、意見を尊重し対話することが結局派1番の近道であること。人がその考えに至るには、個人の境遇や心の問題が大きく関係すること。
本当にそうだと思うし、根気強くならないとと思うんだけれども、、とにかく無理な人とは話したくなくなる、時間の無駄、、と思ってしまうのも私。
でもそれがいっちばんダメらしい、、
ほんまに口だけ、エセカッコつけの自分がつくづく嫌になる、、
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明らかに凝り固まった反対意見を持つ人に、どうしたら行動を変えてもらえて、自己効力感を持ってもらえるか。
この答えを探して手に取った本。
結論を一言ことでまとめると対話をすること。
明らかに間違っていたとしても、一方的に否定も反論もせず、相手の言い分をまず聞く。個人的な関係を気付いてから、中立的、客観的に議論すれば分かり合えるという主張だった。
全くその通りだが、まあなんとも難しいことだと感じた。でも目指してみたいとも思った。
科学的に考える時の、不確実性への態度の重要性について、随所に書かれていました。
著者の誠実性を感じられて好感が持てました。 -
Posted by ブクログ
科学 信じる 対極の発想。
でも全てを究明して深く考えられない。
対話が大切、とはいうものの、では
トランプとの対話も必要だろうか。
必要、というか可能だろうか、
そしてその優先順位はどうか。
左翼の非科学、遺伝子組み換えの話について、論理展開がうねうねしている。もっと簡潔にならないか。
筆者の対話で、遺伝子組み換えの大豆によりアジアの貧しい子どもは救われている。もし遺伝子組み換えを買わなければアジアの子どもを見殺しにする、と言っていたが、それは論理の飛躍ではないか。いや、正しいのかもしれない。
エアコンのボタンひとつで地球温暖化を促進しているとも言えるから。私がそこに違和感を持ってしまうのは、単なる遺伝子組み換え食品企業によるPR不足なのかもしれない。どうか分からないが。
タバコ企業による非科学への投資、は真実なのだろうが、少数の企業が多くの大衆を操っているという文脈ではちょっと陰謀論者寄りの話なのが面白い。 -
Posted by ブクログ
心理学では陰謀論に関わってしまう人は、自尊心の肥大、ナルシシズム、低い自己肯定感などさまざまな原因に求めている。
その中でも、陰謀論とは動揺をもたらす大事件に直面した時の不安や制御不能感に対処するためのメカニズムであるという説が支持を集めている。
自分が体験した出来事に無力感を覚える時、私たちは対峙すべき敵を明確にしてくれる説明に引き寄せられる。
陰謀論的な思考に1番ハマりやすいのは「直感に従う」傾向がある人。
信念の形成において中心的な役割を果たしているのは、証拠ではなく、アイデンティティである。
科学への現実離れした期待により、懐疑論が生まれやすくなっている。
新しい仮説が真実になる可能性は常に存在するが、だからといってその可能性によって既存の仮説の「保証」が損なわれるわけではない。
圧倒的な証拠を前にしながら、それ以外の仮説にも真実の可能性があるからという理由で、その証拠を信じないのは合理的ではない。 -
Posted by ブクログ
哲学者の著書が科学否定論者にどう科学的エビデンスのしっかりした事実を受け入れてもらえるのか、を追求したノンフィクション。実際に科学否定論者と会話をしにいくルポタージュ的パートと、近年の心理学の学術的知見を解説する新書(っぽい)パートで構成されていて、一冊で2度おいしい構成の本。
第一章のフラットアース国際会議への潜入ルポは興味深く、これぞアメリカ!という感じ。残念なのは執筆途中でコロナ禍になってしまい、ルポタージュパートの勢いが落ちてしまったこと。著書は遺伝子組み換え食品否定派と会話をするために、オーガニック専門店のお客を捕まえて議論しようとしていたようですが(さすがソクラテスを産んだ哲学の道の人!)、コロナ禍で見知らぬ他人と簡単に会話ができなくなってしまって断念。非常に残念。(ただ著書はやはり専門のジャーナリストではないので、全体的にややルポパートは勢いと中立性に欠けるところがあるように感じました。)
というわけで、実際に科学否定論者と会話をした話はほぼ第一章だけなので、第一章と続く2章3章あたりを読めば十分だったかな〜と思います。
※余談ですがモルディブは(もしかしたら研究費で)リゾート旅行したかっただけでは?