リー・マッキンタイアのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
科学否定論者。
地球は平面だ、ワクチンは悪だ、遺伝子組み換え食品は悪魔だ、温暖化は進んでいない。
それぞれを挙げて記事にしているが、それについての「データ」は示されていないので、まずそれぞれが科学的に正しいかどうかは自明として進んでいく。
こういう輩に、黙ってるのが一番ダメ、反論をしなければならないが、証拠を上げてもこういう奴らは全く聞きもしない。バカにわかるように話せというが、バカはそもそも聞いてないという、昨今よく見るフレーズがバッチリハマる。
そこは、アイデンティティに関わる問題だからというのが著者主張。
そうだろうな。自分の世界を壊されるくらいなら、事実をなんか見る必要がない。
ただこの人、科学的認知が同じ答えを導き出すと思ってる?思ってた?みたいで、それを踏まえてどう判断、どう行動するかは別なのがあまりわかってないか。知人の遺伝子組み換えについては別の考えを持つ科学者とのやりとりは面白かったが、経済をバカにしすぎ。経済は人を殺すことが分かってないように思った。
よくわからんのが、保守が大体非科学的で、リベラルが科学的だという大前提。日本とは全く保守、リベラルという言葉の意味が違うからなんだろうが、違和感バリバリ感じた。
「あなたが信じるそれは、どんな事実や証拠があったら、その考えは変わると思いますか」という質問は秀逸やなあ。
物凄い理性的に思えた、平面論者。南極には氷の壁があって越えられないという主張に、じゃあ、飛行機で行きましょう、燃料補給無しで飛べる距離だったら信用しますよね、と提案したら、いや、実は飛行機とは燃料補給なしで際限なく飛べるのかも知れず、それは、このような提案をされることを想定して隠されて来たのだと言い出した。
まあ、わかる。俺も、中学から高校くらいはそんなこと考えてたから。
著者の主張は、我々は黙っていてはいけない、こういう輩とはまず信頼関係を作ってそこから会話をしないといけないという。ほとんどセラピーなのだが、我々一般人は、そんな奴らに関わってる暇もないしそれほどの知識もない。確かにだから、そういう言論に触れるとコロッとやられる可能性があるのは確かだが。
そこで戦うのは、我々一般人ではなく、ちゃんと科学の世界に生きる方々ではないかと思うが、日本の場合、大槻教授という、戦った挙句にどこかに行ってしまった人もいるから難しい。
結局、と学会のように、無視はせず、議論もせず、笑い飛ばしてしまうのが一番いいのかも知れない。
今や、と学会も消えたけどな。 -
Posted by ブクログ
・反GMOの友人との議論は半GMOのほうが説得力がある。友人は食べて有害と言っているわけではなく「予防原則」に基づいて主張しているのに著者が聞き入れていないのは、首尾一貫していない。気候変動の予防原則とは方向が逆なだけなのだが。
・あとは気候変動対策の必要性を強調するわりに著者はモルジブまで飛行機で行ってカーボンクレジット払ったからそれで良しとしているし、自省が感じられない。
・自分は正しくて間違っている人とどう対応するかという上から目線を感じる。
How to Talk to a Science Denier:Conversations with Flat Earthers,Climate Deniers,and Others Who Defy Reason
【目次】
はじめに
第1章 潜入、フラットアース国際会議
第2章 科学否定とはなにか?
第3章 どうすれば相手の意見を変えられるのか?
第4章 気候変動を否定する人たち
第5章 炭鉱のカナリヤ
第6章 リベラルによる科学否定?
第7章 信頼と対話
第8章 新型コロナウイルスと私たちのこれから
エピローグ
《科学否定論者に共通する5つの特徴》
1 証拠のチェリーピッキング
2 陰謀論への傾倒
3 偽物の専門家への依存
4 非論理的な推論
5 科学への現実離れした期待 -
Posted by ブクログ
科学的エビデンスを信じない人たちと対話し、社会への悪影響を減らすための方策を探る話。
本書で取り上げられるのは、以下の人々。
・地球平面論者(フラットアーサー)
・地球温暖化を信じない人々
・反ワクチン
・反遺伝子組み換え食品
話として面白いのは、圧倒的にフラットアーサーの章。こんなトンデモをなぜ信じるのか理解し難いが、著者が対話したフラットアーサーのほぼ全員が、社会生活で何らかのトラウマを抱えていることが垣間見え、闇の深さを感じる。(ここはカルト宗教と同じ構造に見える)
あと、日本ではそれほど感じないが、アメリカでは左派・右派で分断が大きく、右派は反科学が多いみたいな論調で話が進むのも、闇深いものを感じる。彼の国も大変なんですね。