ダンアリエリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレもともと別の本でこの本からの引用が載っていたのを見て、ずっと「読みたい」で登録していて、やっと読みました。行動経済学の本です。
何で引用されていたかもう思い出せないんだけど、雰囲気的に鴻上尚史さんとか、そのあたりかな?行動経済学なんていう学問の分野をもっと早く知っていたら、私の人生は少々違ったかもしれない、と思うくらい、こういうの好きです。私は普通の、大学の「経済学部」に在籍したけど、普通の経済学は本当に面白くなかったなぁ笑。
学者として書いているわりに、けっこう著者ご自身の経験談にのっとって書いてあるのが面白い。著者はなかなか壮絶な人生を歩んできたようで、何度も(?)死にそうになっている。
言っていることは決して難しいことではなく、「そりゃあ、そうだろう」「そんなの当たり前やろ」みたいなことを、科学的に証明し、人間てなんて不合理でバカな生き物なんだ、と納得できてしまうところが面白い。
新車を買ったらしばらくはウキウキわくわくして、幸せな気分を味わうが、数ヶ月もすればその気持ちは薄れてしまう、それが順応というものだ、人は、いとも簡単に順応してしまう生き物なのだ、とか。
そういうことをよーくわかった上で、例えば新居に移ったとき、幸せな気持ちを少しでも長く味わいたいのなら、家具を一気に新調するのではなく、まずソファ、1年後にテーブルセット、しばらくしてからチェスト…というふうにちょっとずつそろえた方がいいかも?
とかいうのが行動経済学?
読んでみると、私は行動経済学的には間違った決断ばかりしているような気もする笑。
実験方法も細かく描かれていて面白い。自分を美人やイケメンだと思っているひとと、そうでない人が、恋愛対象として相手を評価する基準とか。ふふふ・・・・。人間って…、面白いよね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人の不合理な行動をとってしまうケースをひたすら研究する行動経済学の本。
「あー、こういう筋は通ってない考え方(行動)になってしまうのわかる!」みたいなことがたくさんで、読んでいて客観的になれない不合理だらけの人間が面白くなってしまう。
いろんな被験者の実験結果が膨大で、かつユニーク。
例えば
レゴ好きな人を集めて、ある1商品のレゴを繰り返し、たくさん作らせる。1個ごとに数ドルの報酬。
・作った側から目の前でぶっ壊す
・壊すと言いつつどこかへ持ってく
・壊さない
とそれぞれ何個くらいで作るのを止める傾向があるか。
などなど、よくこんなの思いつくなーという実験の面白さがあった
ただちょっと、いやかなり長い。長く感じる、というのが正しいか。改行も少なく読みづらい。w
一章ごとにテーマが異なるので、他の本の合間に時間をかけて少しずつ、一年くらいかけて読んだ。
面白いと長く感じるが成立する不思議な本。
おかげで最初の頃の不合理な実験やお話はもう覚えていない。でも面白かったことは覚えているので5点です。
これ自体が不合理な採点かもしれない…
ところで同じ作者の"予想通りに不合理"も同じような印象の本だった。長さからの解放感はあるのに、また別の本も書いていたら読みたいと思わされる不思議な魅力がある作者さんです。 -
Posted by ブクログ
2024/09/03読破
一言 感情的な行動後の長期的な行動変化が学べる
感想 感情的な行動を起こすのは仕方ない。ただ、その後に起きるコトは考えた上で、対処は考えないといけない。
下記は印象に残った点
p238
茹で蛙の実験
疼痛閾値はだんだんとあげていく。
重症患者は閾値が高い
快楽順応、快楽には慣れる
一度に大きい快楽ではなく、わけて与える
p354
苦難に手を差し伸べるような人々を流す。ただ1つの有効な手段は莫大な支援が必要だと言う客観的な情報を与えることではなく、むしろ感情に訴えること。感情が呼び様さえすれば、とてつもなく親身になれる。苦難に誰かの顔を結びつけることができれば、感情の気まぐれを理解し、思いやりのバイアスが働く仕組みを理解すれば、もっと合理的な判断を下せるようになるだろう。
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Posted by ブクログ
・高すぎる報酬は逆効果
・仕事における有意味感がやりがい、やる気を高めるのも下げるのも簡単
・労力をかけてイケアの家具を作ると過大評価する、楽に作れるホットケーキミックスは失敗
・自分のアイデアが一番のバイアス
・復習は人間の奥深い本能、必要になることがある
・順応はプロセス中断で遅くなる、よって良いことは小刻みに、やなことは一気に終わらせるのがいちばん
・合理的な施工は感情移入を阻害する、貧困であえぐ国の情報は団体の数値的なものよりも個人の境遇を伝えたほうがいい。
・感情→行動→習慣
になるため一時的な感情での行動はおすすめしない
相手を知るためには経験したことがないカヌーのデートでどう行動するか見る(今後未経験の結婚生活をするための下記のバイアスに引きつられないため)
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Posted by ブクログ
ネタバレ良本です。以前にご紹介しました、【予想どおり不合理】と同じ作者さんです。
その中でもお気に入りは。
嫌なことは休憩さずにやる。
まず実験協力者A、B、Cに、掃除機の爆音を聞いてもらい、不快な度合いを答えてもらった。
A 掃除機の爆音5秒間
B 掃除機の爆音40秒間
C 掃除機の爆音40秒間で数秒中断し、また5秒爆音
結果一番不快だと言ったのはAだった。順番でいうと、A C Dの順である。
これは「慣れ」が生じることで、不快の度合いが軽減するという結果であるが、Cに関しては
少し間を空けたことにより、「慣れ」が中断されてしまって
また不快感が戻ってしまったという結果である。
つまり、やりたくないことを中断して、また再開すれば前にも増して嫌になる。
しかし反対に心地の良いことは、中断してやった方がより満足度は上がるという研究結果もある。
好きなことは中断を積極的に。
実験協力者にマッサージを受けてもらうことにする。
まず続けて3分間受けてもらうグループと、
80秒マッサージをして、20秒中断し、また80秒マッサージをするグループ。
つまり合計2分40秒なので最初のグループよりも20秒マッサージが短い。
A 3分間マッサージ
B 2分40秒マッサージ(中断あり)
しかしみなさんもうわかる通り、一度幸福を中断したため、幸福に「慣れ」ていたグループは、
また新しい幸福が味わえたため、2番目の中断したグループの方が、
満足度は高かったそうです。
つまり好きなことは、何度も中断して行い、自分の嫌いなことである勉強などは
続けてやった方が、気持ち的には楽であるということですね。 【おまけ】
完全に余談ですが、皆さん「シュレック」をご存知ですか?
あのシュレックはウォルトディズニーをクビになった人が作ったもので、
復讐心に燃えて作ったのでディズニーのおとぎ話を茶化していて、
さらにその時に確執のあった上司である、「マイケルアイズナー」とそっくりな悪役だそうです。
確かに検索してみると、悪役のフォークアードとそっくりで面白いです。。。 -
Posted by ブクログ
いわゆる行動経済学をわかりやすく説明するため、人間が不合理な行動をとるかという例を用いて解説している。
つまり人間は合理的といわれる行動を頭ではわかっていても必ずそういう行動を取るとは限らない。仕事でも顧客はこちらが考え予測通りには対応しないということだ。
特に印象に残ったのは2章の働く事の意味、4章の自前バイアス、9章の感情と共感について、10章の短期的な感情がおよぼす長期的な影響。
仕事の意味を理解させる事でモチベーションに大きな影響がある事。自分で考えた事に愛着を持つあまり他人の意見を素直に聞けなくなる。大勢の危機よりも顔の見える具体的な相手に対しての方が助ける対象になる。一時の感情に任せて決定したことがその後長期的に影響を与える事がある。
10章は特に今の自分の家庭の状態そのもの。ポジティブ思考でこの状態から抜け出さないと。納得の内容でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ行動経済学第一人者であるダン・アリエリーの第2段。
『予想通りに不合理』や『ずる』あたりは読んでたので、筆者の代表作はそれなりに読めたかも。
大体知ってた内容ではあったけど(一時期行動経済学関連の本を読みすぎた)、第10章「短期的な決定がおよぼす長期的な影響」は衝撃だったね。
イライラしていてとっさの瞬間に取ってしまった行動が、未来から自分の行動の参考になってしまう。人は一貫性を求める生き物のため、その行動へのハードルがどんどん低くなる…。怖いなぁ。
ただまぁ救いなのは、おそらくそれはマイナス面だけじゃないってことかな。嬉しかった時に優しくすることのようなプラス面も同じように強化されるはず。
まさしく「行動が人を作る」のだな。 -
Posted by ブクログ
9章だけでも読む価値がすごくあった!!
今まで時折感じていた問題の根底にある性質を説明してくれている
1、高い報酬は逆効果
-を避ける、プラスをゲットするに関わらず
成績(特に単純作業じゃなくて認知スキルが要求される場合)と報酬の関係はたいてい逆U字型
実力以上にがんばらなくてはならないという大きすぎるプレッシャー、過剰な緊張(社会的なプレッシャーも含めて)は逆効果
労働時間が増えこそすれどもフローの状態をもたらしたりするわけではない
◯過度な緊張やプレッシャーを取り除く工夫をする
2.働くことの意味
ただ苦痛や労力取り除いて楽をできればいいというわけではない
コントラフリーローディング 逆タカリ行動 たとえ同じものでも自分で獲得したものを好む
自分が何らかの影響を与えているとか、意味があることで満足感を得る
たしかに本読むの好きでも本の内容どうせ忘れちゃうって諦め切ってたら読まないもんなあ
マルクスの疎外ここでも出てきた115
自分が行なっている労働からもその目的からも生産プロセスからも切り離されていて、労働は自分と無関係な活動になっている
分業により仕事の全体像、目的意識、達成感失ってやる気ダウン
「目標を設定し達成しようという欲求は人間に生まれつき組み込まれているのかもしれない」まさにこれを国試前に痛感していたことを思い出した
◯何か人にやってもらうときに(どんなにささやかな意味でも)意味があるだと示すことの重要性を軽視しない
3.イケア効果
予想通り不合理でも出てきた所有意識(8章)を思い出す
卵理論はおもしろい!!ケーキミックスをあえて不完全なものにして自分で手を加える工程を程よく増やすことで、所有意識を感じたいという欲望が満たされつつ効率的に手を抜ける
所有意識を感じたいvs楽をしたい手間を省きたい
二つの願望が交差する地点の方程式=7:3のホームメイドの法則
労力によって愛着が生み出される(過大評価する=イケア効果
オリジナリティを追加していなかったとしても労力をかけていれば愛着が生まれる、しかも自覚なし
ただし労力が完成に結びついた場合のみ!
難しいほど燃えるし、達成した時の所有意識は強くなるけど、難しすぎると達成できずに評価低くなる
◯労力放棄して効率化狙うのもありだが、所有意識の存在を利用してセミホームメイド方式で労力をかけてみると満足感アップ
4.自前主義バイアス
自分たちが考えたものでなければあまり意味がない
自分のアイディアに対する所有意識
◯自分が考え出したものに執着しやすい性質を自覚して、外部のものにもニュートラルな気持ちで門戸を開く
5.報復が正当化される時
人間は基本的に信頼しすぎる、報復に燃える(自分が損することもいとわない)
謝ったほうがいいということですね
患者にも謝ろ。
論理で打ち負かそうとしても復讐心煽るだけだし謝ろ。
6.順応
順応力は予想以上に協力、快楽順応の力は特にみくびりがち、長い目で見ればあまり大きな変化はない
248ページの快楽のウォーキングマシーンの話はボードリヤールの終わりなき消費の話に似ている
◯苛立たしい体験は順応を逆手にとって中断せずにやる、快楽は逆に中断して、少しずつ味わう、もしくは一時的な楽しみを選択する
7.いけてる?いけてない?
辛辣すぎるしシンプルすぎる笑笑
8.市場が失敗する時
無形の商品やサービスの設計者は、人というものはみな、自分のやりたいことがはっきりとわかっていて、何事も合理的に計算して、すべての選択肢を比較して、常に最善かつ最適な行動指針を選ぶものだと思い込んでいる
◯人間にできること、できないことを把握するのがまず難しいとは思うんだけど、合理的なものだと思いすぎてないか??買い被りすぎてないか??と自問する態度が大事なのかも
9.感情と共感について この章はかなり面白い!!この章だけでもこの本を読んでてよかった!!!
「1人の死は悲劇だ。しかし100万人の死は、統計上の数字に過ぎない」
顔のある犠牲者効果
近接性、鮮明さ、焼け石に水効果
闘病系youtuberみたいに辛さを訴えるのに秀でた人が支援してもらえるなんてやるせないし、ただ映画鑑賞に際して料金を払うのと一緒ではないか?と憤っていた気持ちに何となく説明がついた
顔のある犠牲者効果のように意図的か無意識的かはわからないが、人間の不合理性を上手く利用されているに過ぎない場面で、それが心の美しさのように捉えられているのに違和感があったんだと気づいた
平らにならしたい、という気持ちは、不合理性を利用されるくらいなら、何もしないほうがましだ、という合理的でありたいという思いの表れなのかも、
とここまでメモしたところで343ページよんで思わず声が出た笑
計算高くあるようプライミングされた人は「機会均等のけちんぼ主義」になってしまったと!!
不合理性を心の美しさと錯覚し尊ぶ寒い空気感に不快感を抱いて合理的でありたいと思うと結局のところ思いやりなくなるんだな
思いやりの気持ちが抑え込まれて何にもビタイチもんお金払わん、とするよりなら、不合理性を甘受した上で、私は感動させてくれてありがとうの代金と考えて、支援するのはありかも
病気の予防運動に寄付するのにあまり気が進まないのは、仮想の人を仮想の病気から守るのはあまりに漠然としていて現実味の薄い目標だから
頭でわかる、ことよりも、肌で感じることのほうが影響力が大きすぎる
情熱が掻き立てられさえすれば、とてつもなく親身になれる
10.短期的な感情がおよばす長期的な影響
この章もかなり面白い
自己ハーディングではないか?といちいち疑って行動を考え直すのは労力えぐい気もする
◯強い感情を持った後の決定には要注意(感情にとらわれているときには決定しない)→けどこれって困難では?笑新しく下した決定はいろんなものに影響をうけており、一概に自分の性質を表すものではない
自己ハーディング、特定型と一般型があるうち、一般型は身に覚えがありすぎる
自分が一回下した決定から(その時の周囲の状況や感情に影響された決断にもかかわらず)自分はこういう人間なんだって分析して、その分析と一貫性を保つような行動を選択するようになる
色々なものに影響をうけ、騙されているかもしれないという疑念と不安が増してしまった
けどこれは本来性なき疎外の一例なのかもね!
「本来性なき」の部分は今まで死ぬほど考えてたところ。完全にバイアスフリーにはなれないけどバイアスに惑わされる状態もいや、何か手を打ちたい→度のあったメガネをかけよう、の流れだった
やっぱり自分が考えてたことの、違う表現での言語化に出会う度にしっくりが増していく感覚が大好きだ
11私たちの不合理性が教えてくれること
授かり効果、損失回避、現状維持バイアス、決定の不可逆性
結局直観を信じ過ぎないことが大事、実験する、その実験すら難しいんだけど。 -
Posted by ブクログ
ダン・アリエリー氏の「予想どおりに不都合」に続く2作目であり、アリエリー氏の過去の体験や実験に基いた人間の不合理性について書かれています。
ページ数はそれなりにありましたが、人間が何故不合理な選択を取ってしまうかを学ぶことができ、楽しく読み終えることができました。前作に比べアリエリー氏の体験を通した内容が多く親近感が芽生えました。
特に印象深かったのは、人間は報酬よりも仕事の意義に価値を見出すこと、大勢が犠牲となる事件より顔が分かる犠牲者の方に強い関心を持つ、これらの内容は普段仕事していたりニュースを見ているときに思い当たるなぁと感じました。
ただ、読んでいて実験の説明については何か図を差し込んだ方が分かりやすいのではないかと思いました。
我々は日頃生活をする上で、様々なバイアスが働いて選択を行っていますので、本書で学んだことを少しでも活用できる生活を心がけたいなと思います。