ダンアリエリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024/09/03読破
一言 感情的な行動後の長期的な行動変化が学べる
感想 感情的な行動を起こすのは仕方ない。ただ、その後に起きるコトは考えた上で、対処は考えないといけない。
下記は印象に残った点
p238
茹で蛙の実験
疼痛閾値はだんだんとあげていく。
重症患者は閾値が高い
快楽順応、快楽には慣れる
一度に大きい快楽ではなく、わけて与える
p354
苦難に手を差し伸べるような人々を流す。ただ1つの有効な手段は莫大な支援が必要だと言う客観的な情報を与えることではなく、むしろ感情に訴えること。感情が呼び様さえすれば、とてつもなく親身になれる。苦難に誰かの顔を結びつけることができ -
Posted by ブクログ
・高すぎる報酬は逆効果
・仕事における有意味感がやりがい、やる気を高めるのも下げるのも簡単
・労力をかけてイケアの家具を作ると過大評価する、楽に作れるホットケーキミックスは失敗
・自分のアイデアが一番のバイアス
・復習は人間の奥深い本能、必要になることがある
・順応はプロセス中断で遅くなる、よって良いことは小刻みに、やなことは一気に終わらせるのがいちばん
・合理的な施工は感情移入を阻害する、貧困であえぐ国の情報は団体の数値的なものよりも個人の境遇を伝えたほうがいい。
・感情→行動→習慣
になるため一時的な感情での行動はおすすめしない
相手を知るためには経験したことがないカヌーのデートでどう行動 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良本です。以前にご紹介しました、【予想どおり不合理】と同じ作者さんです。
その中でもお気に入りは。
嫌なことは休憩さずにやる。
まず実験協力者A、B、Cに、掃除機の爆音を聞いてもらい、不快な度合いを答えてもらった。
A 掃除機の爆音5秒間
B 掃除機の爆音40秒間
C 掃除機の爆音40秒間で数秒中断し、また5秒爆音
結果一番不快だと言ったのはAだった。順番でいうと、A C Dの順である。
これは「慣れ」が生じることで、不快の度合いが軽減するという結果であるが、Cに関しては
少し間を空けたことにより、「慣れ」が中断されてしまって
また不快感が戻ってしまったという結果である。
つ -
Posted by ブクログ
いわゆる行動経済学をわかりやすく説明するため、人間が不合理な行動をとるかという例を用いて解説している。
つまり人間は合理的といわれる行動を頭ではわかっていても必ずそういう行動を取るとは限らない。仕事でも顧客はこちらが考え予測通りには対応しないということだ。
特に印象に残ったのは2章の働く事の意味、4章の自前バイアス、9章の感情と共感について、10章の短期的な感情がおよぼす長期的な影響。
仕事の意味を理解させる事でモチベーションに大きな影響がある事。自分で考えた事に愛着を持つあまり他人の意見を素直に聞けなくなる。大勢の危機よりも顔の見える具体的な相手に対しての方が助ける対象になる。一時の感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ行動経済学第一人者であるダン・アリエリーの第2段。
『予想通りに不合理』や『ずる』あたりは読んでたので、筆者の代表作はそれなりに読めたかも。
大体知ってた内容ではあったけど(一時期行動経済学関連の本を読みすぎた)、第10章「短期的な決定がおよぼす長期的な影響」は衝撃だったね。
イライラしていてとっさの瞬間に取ってしまった行動が、未来から自分の行動の参考になってしまう。人は一貫性を求める生き物のため、その行動へのハードルがどんどん低くなる…。怖いなぁ。
ただまぁ救いなのは、おそらくそれはマイナス面だけじゃないってことかな。嬉しかった時に優しくすることのようなプラス面も同じように強化されるはず -
Posted by ブクログ
9章だけでも読む価値がすごくあった!!
今まで時折感じていた問題の根底にある性質を説明してくれている
1、高い報酬は逆効果
-を避ける、プラスをゲットするに関わらず
成績(特に単純作業じゃなくて認知スキルが要求される場合)と報酬の関係はたいてい逆U字型
実力以上にがんばらなくてはならないという大きすぎるプレッシャー、過剰な緊張(社会的なプレッシャーも含めて)は逆効果
労働時間が増えこそすれどもフローの状態をもたらしたりするわけではない
◯過度な緊張やプレッシャーを取り除く工夫をする
2.働くことの意味
ただ苦痛や労力取り除いて楽をできればいいというわけではない
コントラフリーローディング -
Posted by ブクログ
ダン・アリエリー氏の「予想どおりに不都合」に続く2作目であり、アリエリー氏の過去の体験や実験に基いた人間の不合理性について書かれています。
ページ数はそれなりにありましたが、人間が何故不合理な選択を取ってしまうかを学ぶことができ、楽しく読み終えることができました。前作に比べアリエリー氏の体験を通した内容が多く親近感が芽生えました。
特に印象深かったのは、人間は報酬よりも仕事の意義に価値を見出すこと、大勢が犠牲となる事件より顔が分かる犠牲者の方に強い関心を持つ、これらの内容は普段仕事していたりニュースを見ているときに思い当たるなぁと感じました。
ただ、読んでいて実験の説明については何か図を