ダンアリエリーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
★本書のメッセージ
自分の直感に疑いを持ち、よりよい決定をくだすために、自分なりの実験をし続けよう
★本の概要・感想
行動経済学者によるダン・アリエリーによる、人間の行動側面、性質について語られている記事。どの論も、実生活として結びつけ、即座に自分で検証できることが多い。「行動」経済学なので当たり前ではあるのだが。
★本の面白かった点、学びになった点
*超高額ボーナスは社員のやる気に逆効果
・とくに、単純な課題よりも、認知スキルが必要とされる場合に、この傾向は強まる
・なぜなら、超高額ボーナスは一種のプレッシャーであるからだ。認知スキルが必要な課題には、冷静に、頭をよく使って、取り組まなればならない
・しかし、超高額のボーナスがその邪魔をする、ということだ
・思考を金銭的なインセンティブが埋めるのは、その仕事のパフォーマンスを上げることにおいて、良くない
*「逆たかり行動」という動物の本能-働くことの意味
・猿かラットかは、実験で、同じ量の食物が与えられるとしても、自分の手で得られるものを好んで食べる傾向にある。「自分が何か影響を与えたのだ」とそう思える食事が欲しいのだ。猫以外、ほとんどの動物がそうした
→シジフォスの神話と同じだ。無意味に岩を上に持っていくだけの苦行
*分業の行きすぎが仕事のやりがいを奪う
・自分の行っている行為が、どのような結果に結びつくのか、イメージできないということだ
・
*俺がネクストビートで働いてものすごく辛かったのは、「自分の仕事に意味が無いようん感じた。そのような仕事が蔓延している会社に思えた」からだ
→「仕事」で最も大切なのは、「意味」だ。部下や後輩を退職に追い込む簡単な方法は、この「意味」を部下の仕事から取り上げることだ
*自前主義バイアスを活用して、新しいプロジェクトや活用に取り組む自分を鼓舞できる
*「報復」という本能によって、人間は互いを傷つけあうことを抑制しあってきた
・しかし、報復という行為自体は、客観的に観察すれば、とても意味のない行為である
*「報復」と「怒り」は伝染する
*報復したいという欲求を感じするその瞬間には、こらしめる相手がだれかということは、問題にならず、代理人であれ、依頼人であれ、とにかく誰かに代償を支払わせたいだけ
*謝罪には、絶大な効果がある。「謝罪」条件で、実験協力者がダニエルに返した金額は、「いらだちなし」条件とまったく同額だった。つまり、「すみません」という言葉には、いらだちの影響を完全に帳消しにする効果があった
・復讐心をバネに成功する人も多い
*キツいリハビリに耐えた人は痛みに強くなる
・私が言いたいのは、こんな不愉快きわまりない治療にさえ、私の限界を改善し、身体を動かせる範囲を広げる目的があった、ということなのだ
*人々の仕事への喜びは、給料の絶対水準ではなく、給料の変化と強く相関していることを立証した
・一般に、人は、今貰っている給料の水準が高かろうが低かろうが、いつかはそれに慣れる、ということだ
→年功序列で賃金が上昇していくのは、実はよくにできた仕事に意味を感じさせるための仕組みなのだ
*人は順応する。それほど壊滅的なダメージを与えないことが多いのだ。この結論をもとに行動するのが、はたして社会全体にとって望ましいことかどうかは分からないが。それでも、失恋をそう気に病むことはないのは、たしかなようだ
*ぜいたく品は、一気に買ってしまってはダメ。散財戦略ではなく断続戦略でいこう
*順応するプロセスを中断すると、順応が遅くなる。これを利用して、厄介なことは一気に片付け、楽しいことは休み休みやれば、満足度が大井いに高まる
*ただ、検索可能な商品のように、人と人をマッチングさせてもうまくいかない
・最初から、何かを一緒に体験する場で出会うことが自然、恋愛においては。無機質なマッチングで人と会っても、うまくいかない
*顔のある犠牲者効果と焼け石に水効果
*感情は長期的に自分の行動に影響を及ぼさない。ただ、感情と共に下した、何らかの決定は、自分の行動に常に影響を及ぼし続ける
●学んだことをどうアクションに生かすか
*順応プロセスを把握する。一度に新しいことを始めるのではなく、少しずつ、新しいモノ、行動、習慣、仕事を生活に取り入れていく
*嫌なこと、面倒なことはとっとと終わらす
*本当に感情が高ぶっているときは、決定を下さない。感情をコントロールすることに意識を傾ける
★そもそも読んだきっかけ
・本屋で見かけて、目に留まった。ゼミの教員がダンアリエリーの本を読んでいた、読書会で選定されていた影響もあるだろう。 -
Posted by ブクログ
人間は合理的には判断しないということを書いた本。なるほどと思うことも、多くて良い本
確認、承認することで仕事のやる気、パフォーマンスが大きくことなる
分業のリスク、仕事に意義を見出せなくなる
相手の中から出てきたアイデアのように持って行く
シュレックのドリームワークスはディズニーを首になった人が作った。シュレックの悪役は首にした上司に似てる。
辛いことは一気に。楽しいことは休み休み
仕事でもやり方に何か新しいことを入れることで喜びが増す
自己ハーディング 感情的に下した決定はその感情がなくなっても、その後の決定に影響する。自分は自分の過去の決定を真似て決定を下す。 -
Posted by ブクログ
ダン・アリエリーによる「予想どおりに不合理」の次作。
行動経済学読み物は、自分の選択を見つめ直すヒントをもらえるから面白い。
特に2点が印象に残った。
「自前主義のバイアス」
自分のアイデアが他人のアイデアより良いと思えるバイアスについて。子育てに応用できないかなと思いながら読んだ。自分で思いついたように、思わせることができるか。
「短期的な感情がおよぼす長期的な影響」
感情的な決定に縛られて、冷静なときにも以前の決定を引きずる自己ハーディングについて。自分の過去の発言で、他者との関係が縛られることは、あるあるすぎた。また、知らないうちにも引きずっていると思うと、恐ろしい。
日々の生活の何気ない選択を、厳密な実験で解きほぐす行動経済学は、日々の何気ない選択を劇的に変える力を与えると思う。自分の選択のバイアスを理解することが大切。