若宮總のレビュー一覧

  • イランの地下世界

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    イランはニュースで知る部分、歴史の世界くらいしか自分の中に情報が無かった。
    この「イランの地下世界」は、実際に経験している作者の言葉で知らない世界に一気に引き込まれた。とにかく読みやすく興味深い。またイランへの愛があちこちに感じられる。
    イスラム信仰?なぜ独裁者が出てくる?イランの今を知るにはという問いにはこの本を薦めたい。

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    2026年08月30日
  • イランの地下世界

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    内容の面白さはさることながら、文章力や語彙力も素晴らしく、勉強になった。
    全く知らないイランのことを知るのに、こんなに軽快で苦なく読めてしまうが、内容が薄いわけではなく、特に後半の、なぜ独裁者を生んでしまうのか?という分析は冷静で秀逸。イランに光あれ。

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    2026年07月12日
  • イランの地下世界

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    イランという国についてこれまでよく理解できていませんでしたが、本書を通じて、その歴史や文化、そしてそこに暮らす人々の姿を具体的に知ることができました。また、イスラム教が人々の中でどのように受け止められているのかについても、理解が深まりました。

    特に印象に残っているのは、日本の起源がイランにあるというテレビ番組の一場面が話題になったというエピソードです。このような現象は日本でも見られるものであり、文化や国が違っても、人々の関心や反応には共通する部分が多いのだと感じました。人間の本質は、思っている以上に変わらないのかもしれません。

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    2026年05月05日
  • イランの地下世界

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    イランの中から見える多層的な相互不信が様々な課題に繋がっていることがよく分かった。著者は現在行われているアメリカによる攻撃と反応についてどのような展望を持っているのか。

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    2026年04月22日
  • イランの地下世界

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    謎だった女性のベールへの感覚がわかった気がする。
    かなり昔に読んだイスラム文化の本で、女性はベールを被ることで守られていると考え有り難がっていると学んでいたけど、全く違った。
    オンライン授業ではラフな部屋着の上にベールだけ被るとか、就活などのポイント稼ぎの道具になってしまっているなど、ベールのリアルが知れておもしろかった。

    印象的だったのは、イラン国民の多くがイスラム体制に不満を持ち、イラン政府と国民の間に大きな温度差があること。
    国民はロシアと中国へ親しみなどなく、王政復興や陰謀論を支持したり、外国人からイランは酷い国だと言ってもらえないと機嫌が悪くなる。
    政教一致の国では、政治が信用を失えば宗教の権威も弱まるという考えはなるほどと思った。

    他、男女とも浮気性が多く、インスタを通じて出会うことや、客はお金を支払ってサービスをうけさせてもらうという考えなので、店側の方が偉く横柄な態度をとるなど、文化面の話もおもしろかった。

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    2026年04月19日
  • イランの地下世界

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    読みやすいし面白い。イランの方々の考えや行動や性格が現実味を持って描かれている。イランに関するニュースの見方が変わる。近隣の中東の国々にも興味がわく。
    高校卒業と同時にイランに移住した先輩の話を宅飲みで聞いているような本。

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    2026年04月12日
  • イランの地下世界

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    こういう固定観念をひっくり返してくれる著作これ大好き

    「イスラム・ヤクザ」のパワーワード感(しかし確かにそういうしかない)

    「宗教的独裁国家における庶民の暮らし」の一サンプルとして創作クラスタにもオススメ

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    2026年04月10日
  • イランの地下世界

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    ニュースでは、ハメネイ師のような宗教指導者や国家のトップの発言・行動が強調されがちで、それによってイランという国全体のイメージを単純化して捉えていたことに気づかされた。しかし本書を通じて見えてきたのは、パーティーやおしゃべりが大好きで、イスラム体制に不満を抱きながらも自らの信念を貫き、抜け道を探しながらたくましく生きる、複雑で多様なイラン国民の姿であった。
    本書では多くのイラン国民が現在のイスラム体制に不満を持っていることが書かれていたが、ハメネイ氏が殺害され、トランプがイラン国民に蜂起を呼び掛けたにもかかわらず、なぜ大規模な反体制クーデターが起こらなかったのかという点についても考えさせられた。外部からの軍事的圧力が加わると、イランの人々は必ずしも政府への不満を爆発させるのではなく、むしろ「外敵」に対抗するために一時的に結束を強める傾向がある。これは、イラン・イラク戦争の際にも見られた現象であり、国家の危機に直面したとき、人々は内部対立よりも、国家の生存や安全を優先するという心理が働くのだと理解できる。
     
    イランへの理解を表層にとどめず、より一段深めることができる一冊です。
    イラン国民に幸あれ。

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    2026年04月01日
  • イランの地下世界

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    2026年3月の現在アメリカによるイラン攻撃が行われているが、攻撃の当初イランのハメネイ氏の殺害され、喜んでいる市民の姿をネットで見たが、アメリカが当初想定した様には反革命は進まず、一体イランはどうなっているのか知りたくて本書を読んだ。
    イランの政治情勢、国民性などが非常によくわかる本である。著者の若宮さんはペンネームであるが、長年イランに居住し、多くのイラン人と交友している人のようである。
    1.多くのイラン人はホメイニ氏のイラン革命を支持してたわけではない。
    2.政府に追従する勢力とそうでない勢力、そして熱心なイスラム教徒とさほど熱心ではない人々という四分法はわかりやすかった。
    現在の政権をを支えるのは、政府に追従するもこのあまり熱心でないイスラム教徒ということであった、その結果公徳心もなく、信仰心もない人たちがのさばっている。
    3.メンツが大事というのは中国人みたいだ。
    4.知らなくても道を教えるというのはインド人みたいだ。
    5.ハイコンテクスト文化といのは日本人みたいだ。
    6.メンツが大事で情に厚く、すぐ親しくなって、またすぐに他人に戻り、コネで社会が動き、人の下で働きたがらない小さな独裁者ばかりがいてというはちゃめちゃな国だった。
     仲のいい四人でボードゲームをしていたら、各人が自分に有利なルールを主張し出してゲームが成り立たなくなったというエピソードはまさにイラン^人の国民性を表しているものだと思った。
    本書はイランの実情をレポートするために書かれた本だが、イスラム教とかスカーフとか,イラン人の言葉とか表面に見える部分に対して、表面が下の地下世界は地下9階くらいあるというディープなイランという国の格好の入門書であった。

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    2026年03月26日
  • イランの地下世界

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    住んでいる者でないと書けない実際のイラン人の考えや思想が見える
    血と肉が感じられるのがノンフィクションのいいところ

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    2026年03月21日
  • イランの地下世界

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    イラン・イスラム共和国。アジア中東地域にあるイスラム教国家であり、シーア派の国だ。人口9000万人以上を抱え、石油の埋蔵量も世界有数、かつてはGDPもかなり上位にあった印象だが、現在は45位前後にある。近年のGDP順位低下の大きな要因は勿論核開発疑惑に揺れる経済制裁が原因であるが、莫大な石油資源を抱えパフラヴィー王朝時代には劇的な人口増加と経済発展を成し遂げた過去もあり、中東地域で最も強烈なポテンシャルを持つ国ではないだろうか。そんなイランが親日国である事はよく知られているが、かつてはイランの対外輸出のトップには日本の名があがり、2019年5月までは日本の石油輸入先の上位にあった。現状はイランからの原油の輸入は無い(ペルシャ絨毯などの小規模取引のみ)。これも2018年アメリカがイラン核合意を離脱し、経済制裁を加えたことに日本が追随したことが原因である。だが、今なお日本が輸入する原油の95%はイランも沿岸を形成するホルムズ海峡を通過しており、この地域の情勢の悪化は日本のエネルギー政策にダイレクトに影響する。
    そして2026年、アメリカがイランに対して再び攻撃を加えた事で、その影響がガソリンスタンドの料金を直撃した状況にある。イラン攻撃直後の週末すぐにガソリンを入れにいったが(その時点でガソリンスタンドに並ぶ車が列をなしていた)170円前後のハイオクの金額は、直近200円まで上昇した。幸い仕事で車を使わずに済んでいるものの、週末の外出を控えるレベルだ。遠い地にある国でありながら、日本だけで無く世界に影響力を及ぼすイランであるが、最大の驚きはイスラム最高指導者のハーメネイ氏の殺害であろう。勿論本書執筆時には同氏は存命であったから、本書自体は平和な雰囲気で描かれている。果たしてアメリカが他国の指導者を殺害したという強烈な出来事を今のイラン人がどの様に受け止めているのか。それを知るためには、イラン人をまず知る必要がある。イラン人の人となりを知り、現在の様なイスラム独裁体制がなぜ出来上がったのか、他国の攻撃により自国の指導者が殺害されるという事実をどの様に受け止めるのか。その辺りを想像したく本書を手に取った。日本国内では日本に暮らすイラン人へのインタビューを流しているが、現地の人々の本音を知りたかった。
    本書は期待通り、現地に暮らす筆者の交友関係や長年の滞在経験を活かした生の声を伝えている。我々がニュース報道からしか得られない、外側から見たイランでは無く、内側から見たイランである。本書を読むとイラン人の人間性や、国家の独裁体制の成立の経緯を知るヒントが盛りだくさんであることに気づく。結局のところ、どんな国家であっても、その国民性にあった支配者と支配体制があり、そのスキームがある。丁度、14億の人口を抱える中国が強大な力を持つ共産党一党独裁にある事とどこかしら似ている。イラン人をまとめ上げ国として存立し続けるには、ある程度の独裁があっての事なのでは無いかと、本書を読む事でその人間性と価値観などに触れていく事により、徐々に理解できる様になる。
    難しい事は一切書かれていない。生の現地の声を聴きなかまら、イランという国今後を予想する上で、非常に参考になる書籍である。

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    2026年03月18日
  • イランの地下世界

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    思わず一気読みしてしまった。
    イランに住み暮らす筆者だからこそ、地に足のついたイランを知ることができた。目からウロコの一冊

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    2026年03月14日
  • イランの地下世界

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    「本当に目から鱗が落ちまくり」
    本の帯にある推薦文に嘘偽りなし!であった。
    新しい知識の習得、そしてそこから自分の持っていた先入観をあらため、世界観を深化させるという、本来書物が持っている効能をしっかりと感じることができた。
    おそらく名前は当然のように知っていても、イランという国に行ったことがある人やどんな国なのかをよく知る人は少ないだろう。もちろん私もその1人で、何となくのイメージのみで考えていた。

    だが本書を通じて、国の成り立ち、民族や宗教、隣国との関係、文化といった様々なことを知るにつけ、私の持っていた凝り固まったイメージはあっという間に解きほぐされ、どこか縁遠い世界であったイランに興味や親近感を覚えるまでになった。
    もちろん日本と違うところはあらゆる点にあり、なるほどと思う点もあれば、?というものまで。
    ただそれはあくまで日本人である自分からの単一的な視点によるものであって、まさに所変われば品変わるでどちらが優れているか、というものではない。多様な生き方、考え方を知ることで、翻って自分自身を見つめ直すキッカケにもなる。

    イランでの実生活の中で交流しながら得た知見が多数紹介されており、堅苦しくなく読み物としても本当に面白い。
    まさにいま、イランは反政府デモやアメリカの介入など難しい情勢が続いているが、市民が平穏に暮らせる日々が早く来ますようにと願わずにはいられない。そしていつか、実際にイランへ訪れてみたいと思わせてくれる、素晴らしい内容だった。

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    2026年01月15日
  • イランの地下世界

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    イランは親日的。お酒も男女同席のパーティーもやり放題。
    ヒジャブを着ている女は軽い告げ口から密告までする嫌な奴が多いので要注意、とか、色々びっくりだけれどなるほどなあ、と思えるイラン社会。
    2022年のヒジャブデモの前ではあるが、行った人が、「皆が思っている以上に開放的」と言っていたのが納得できた。

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    2025年06月29日
  • イランの地下世界

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    50年近く昔、パーレビ体制下のイランにそれこそ「モハンデス(技術者)」として通算1年近く、イラン人と仕事や生活を共にした当時のことがまざまざと思い出された。当時のアメリカ一辺倒の素晴らしかった?イランと今や反米のイランだがその国民性が基本的に大きく変わっていないように思え、あっという間に読み終えた。体制が変わっても本質のところは…というところか。
    当時の開放的イランは、今では想像もつかないかもしれないが日本の先を行っているのではないかとさえ思える数々のエピソードが走馬灯のように浮かんできた。

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    2025年06月03日
  • イランの地下世界

    購入済み

    目からウロコ

    先入観を一つ一つこそげ落とす感じである。ハレモノなイラン人って結構一緒じゃん。でも闇がしっかりある。人を通して国を知る良書

    #タメになる

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    2024年07月20日
  • イランの地下世界

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    この本はとても面白い。イランに行く人にとっては地球の歩き方よりも有用なバイブルになるし、イラン人のことをただ知りたい人(私のような人間)にとっては、表面的なことじゃなく、奥深く、実際のことを教えてくれる辞書になる。何かイラン人と関わりを持つようなことがあればその際には必ず開くような(そんなことは、ないだろうなぁとは思うが)辞書のように。一度読んだだけでは覚え切れないほど、あーそうなのかーといったイラン人の習性が描かれており、何度か読み返すことが必要だ。
    私としては、今のアメリカ・イラン戦争が起こっている状況について、多くのイラン人はイラン内部からどういう感じ方をしているのか、それがとても知りたいと思った。


    「年齢は単なる数字」という慣用句がこの国で多用されるのも個然ではなく、彼らは父親や母親になっても新しいことにチャレンジしたり、存分におしゃれを楽しんだりすることはもちろん、子どもじみたひねりのないジョークで笑い転げ、場を問わず歌いたいときに歌い、泣きたいときに泣き、そうしてケロリとしている。
    しかしながら、イラン人は今日のイスラム体制下において、政治や経済はもちろん、家庭や職場、恋愛にいたるまで、数え切れないほどの悩みと不安、そして憤りを胸に日々を送っている。
    そのことに思いを馳せるとき、イラン人をひとくくりに「陽気な人々」などと呼んでしまうのは失礼というか、不謹慎な気がするのである。彼らが余暇に並々ならぬ情熱を注ぎ、老いてなお子どものような無邪気さを忘れず、人生を日本人の二倍も三倍もエンジョイしようとしているように見えるのは、むしろこの茨のような厳しい現実を忘れ、明日を乗り越えるエネルギーを蓄えるためなのではないか。
    その証拠に、ペルシア語には悩める人を元気づける際に使われることわざが、たくさんある。
    日く、「これもまた過ぎぬべし」、「この不幸にまさる不幸もありなん」、「よろずのことは終わりよからん」ー。
    こうしたことわざで互いを慰め合い、絶望の淵にあってもわずかな希望を見失うことなく、その日その日を懸命に生きてきたのがイラン人である。
    彼らのほほえみの奥に隠された、この悲哀を読みとれるかどうか。イラン人への真の理解はそこから始まるといっても過言ではない。

    イラン人は我々日本人よりもはるかに友誼に厚く、一度、本当の親友になれば、その契りは何年も何十年も続く。「いきなり電話したら失礼かな」とか、「こんな時間じゃ迷惑だろうから今度にしよう」などと、いちいち水臭いことを考えているうちは親友とは言えない。親友は空気のように、いつ、どこでも、いちばん近くにあるべきものだからだ。
    そればかりではない。イラン人は、親友のために必要とあらば何日も仕事を休んだり、金銭を工面すべく東奔西走したりすることも惜しまない。親友はイラン人にとって、文字通り家族同然か、それ以上の存在なのである。
    彼らの友情には人種も国籍もないのであって、これはイラン人が世界に誇るべき美徳である。

    たとえ相手が親友と呼べるほど深い間柄でなく、通りすがりの他人であっても、イラン人は優しい気遣いを忘れない。道を渡ろうとしているお年寄りがいれば、どこからともなく若者が駆けつけて来て、「じいさん、俺と一緒に行こう!」と声をかける。白い杖をついた人の傍らには、決まって自らの腕を貸す「赤の他人」の姿がある。
    助けるほうが自然体なら、助けてもらうほうも当然の権利としてそれを受け取る。それは、親切がこの国では別段称賛されるような行いではなく、人として最低限の道徳と考えられている証拠だろう。

    イランでは法よりも義理人情が優先されることが多い。その結果、何が起こるかというと、ないがしろにされた凡百の法を超越する存在、すなわち「大きな独裁者」が出現するのである。
    今日この瞬間も独裁のくびきに喘ぐイラン人を「自業自得だ」とまで言うつもりは毛頭ない。最高指導者ハメネイの、人命と人権を軽視した政治姿勢はいかなる理由をもってしても正当化することはできない。
    しかし、独裁なるものは、ある日然然と空から降ってきたものではない。いや、独裁のみならず、あらゆる政治体制には必ずそれを生み出し、存続させるだけの内的要因がある。
    イランの独裁を考えるとき、遵法精神が低く、したがって法治主義を下支えする力の弱い、この国の人々の側にも問題がないとはいえないのである。

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    2026年09月13日
  • イランの地下世界

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    イランに行ったことはないが何となく雰囲気を読んで知れてよかった。
    今は情勢的に大変だが色んな国籍の人と話してみたいなと。

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    2026年08月29日
  • イランの地下世界

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    現在進行系で未曾有の危機に晒されているイランについて興味が出読んでみた。
    イランの国そのものというよりイラン人の生態という趣きだが国を構成しているのは国民なのでそこから知るのは国を理解する上で重要。
    イラン人に魅了される筆者の気持ちがよく分かるくらいイラン人が興味深い人たちとして描かれている。
    この本を読めばイランを旅し現地の人たちと接したくなること間違いなしだがこのご時世だと厳しいね、、

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    2026年07月14日
  • イランの地下世界

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    日本の報道のみで知るイランは宗教で塗り固められた砂漠の戦争国家のイメージだった。
    独裁国家であるなかで、そこに住む人々は自由だ。
    矛盾した感情になったが、スカーフを脱ぎ、薬を嗜み、酒を飲む。イスラム疲れを体現し、新たなアイデンティティを構築している強さがある。
    見栄張りで、自信満々の人情派。無いものねだりではあるが、羨ましさも感じる。
    そして現代においては、自らに合う国に行ってしまえばいい。
    教養のためのイランとして面白かった。

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    2026年07月05日