若宮總のレビュー一覧

  • イランの地下世界

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    イランは親日的。お酒も男女同席のパーティーもやり放題。
    ヒジャブを着ている女は軽い告げ口から密告までする嫌な奴が多いので要注意、とか、色々びっくりだけれどなるほどなあ、と思えるイラン社会。
    2022年のヒジャブデモの前ではあるが、行った人が、「皆が思っている以上に開放的」と言っていたのが納得できた。

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    2025年06月29日
  • イランの地下世界

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    50年近く昔、パーレビ体制下のイランにそれこそ「モハンデス(技術者)」として通算1年近く、イラン人と仕事や生活を共にした当時のことがまざまざと思い出された。当時のアメリカ一辺倒の素晴らしかった?イランと今や反米のイランだがその国民性が基本的に大きく変わっていないように思え、あっという間に読み終えた。体制が変わっても本質のところは…というところか。
    当時の開放的イランは、今では想像もつかないかもしれないが日本の先を行っているのではないかとさえ思える数々のエピソードが走馬灯のように浮かんできた。

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    2025年06月03日
  • イランの地下世界

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    これはおもしろい。イランについて、まるでそこに住んでいるかのような生き生きとした想像を楽しめた。イスラム教の捉え方、政治の捉え方、日本の捉え方、どれも新鮮。小さな独裁者的な価値観も。日本人の価値観と大きく異なり、双方なかなり理解し合えないのだろうなと想像。

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    2024年12月19日
  • イランの地下世界

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    我々日本人にとって馴染みのないイランが手に取るように分かる。
    馴染みがないからこそ知らないことが多くて、読んでいてワクワクした!内容を思い返してみればシリアス寄りだったんだけど、イラン愛が強い著者の語りが面白くて、ワクワクの方が優っていたかな。日本人にイランを知ってもらおうとする著者の努力も沢山伺えたし。
    そ!し!て!解説には高野秀行氏!!著者自身、学生時代から氏の大ファンだったみたいで、道理で同じ匂いがしたわけだ…!ちなみに高野氏は、本書執筆における影の功労者でもある。

    まず念頭に置かねばならないのが、著者および彼がインタビューしたイラン人たちは皆仮名だということ。
    イスラム体制下の検閲シ

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    2024年10月02日
  • イランの地下世界

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    『深夜特急』を読んだ感覚ではイランは通り過ぎてしまった国なのでイスラム教圏内のグラデーションの一部でしかなかった。
    本書は風変わりな経歴の著者だからこそイランの政治・経済・文化・歴史をイラン国民と時には同化し、時には日本人の立場として書くことができており、その説得力と内容の濃さは傑出している。しかもめちゃくちゃ分かりやすい。
    イスラム体制のイランを知ることは、イランだけでなくモヤがかかっている中東世界全体の輪郭を掴むことができ、とても勉強になった。

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    2024年09月14日
  • イランの地下世界

    購入済み

    目からウロコ

    先入観を一つ一つこそげ落とす感じである。ハレモノなイラン人って結構一緒じゃん。でも闇がしっかりある。人を通して国を知る良書

    #タメになる

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    2024年07月20日
  • イランの地下世界

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    政教一致のゴリゴリの宗教国家かと思いきや実態は違う。ニュースメディアが必ずしも全てを報じているわけではない事が良く分かる一冊

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    2024年05月27日
  • イランの地下世界

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    最近、『聖なるイチジクの種』『君は行く先を知らない』『熊は、いない / ノーベアーズ』など良質のイラン映画を観た。そしてイランの独特で悲惨でむちゃくちゃな現状を知り興味を持った。
    本書は歴史書や学校の授業のような堅苦しさがなく、庶民の生活に密着した知識が満載でよかった。
    イラン人は超親日家らしい。
    「タアーロフ」という慣用的やりとりがおもしろい。ペルシア語には挨拶への「お返しの表現」として誇張的な謙遜の定型表現の種類が無数にあり、これを使いこなすと通認定されるらしい。

    例)
    とても美味しかったです → (食べたものが)あなたの命の糧となりますように
    お手数をおかけします → あなたに命を捧げ

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    2025年09月29日
  • イランの地下世界

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    イランの庶民生活に入り込んだ筆者による、リアルなイラン社会のレポート。とはいえ上段からの論評ではなく、筆者自身が生活を送る上で実際に感じたことや人々とのエピソードが多く散りばめられていて、その語り口は理路整然としていながらポップで、何より血が通っている。滅法面白かった。

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    2025年08月10日
  • イランの地下世界

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    思ってたイランと全然違う!

    ガチガチのイスラムの国かと思ってたいたけど全然違う。
    イラン観がガラッと変わりました。

    著者は本名ではなく素性も明かされていませんが、そうでなくては書けないよね。イランに居れなくなるよね。という表裏に精通した情報がたくさん。

    イランの良い面、悪い面、日本や世界との比較を常に書かれているので、とても客観的であると感じました。

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    2025年05月22日
  • イランの地下世界

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    【感想】
    イスラム国家と聞いて私たちが思い浮かべるのは、厳格で窮屈な国だ。人々はコーランの教えに基づいて礼拝を欠かさず、酒を始めとした娯楽を控える。女性はヒジャブやブルカの着用が義務付けられ、男性の前に姿を晒さない。政治を宗教が支配しているため、民主主義とは程遠く、身分の差が激しい。

    そうした認識は、一部分においては正しい。しかし、あくまでその国によって厳格さは異なってくる。本書『イランの地下世界』で取り上げられているイランという国は、かつて王政であり、イスラム国家とは程遠かった。そのため人々は教えを形式的に守りながらも、「信奉なんてしてられっか」という思いを強く抱いている。そうした「建前の

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    2025年04月02日
  • イランの地下世界

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    イランでイラン人の中で暮らしている筆者によるイランとイラン人の実態。

    イスラム共和国であるイランだが、政教一致であるが故にイスラム教指導者による政治に対する不満や不信がイスラム教そのものに対する不信につながり、筆者の見るところ民衆の過半数が両者に不信感を持っているという。

    厳密なイスラム国家であるにもかかわらず、酒、豚肉は普通に手に入るなど、市井の実態は極めて世俗的で、草の根の親日感は本当らしい。

    元来ペルシャ人なのでゾロアスタ教が根底にあり、アラブ人を裏では裸足の人と呼ぶ。

    外からでは伺い知れない彼の国の実態に、正に眼から鱗が落ちる思いがする。

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    2024年12月21日
  • イランの地下世界

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    とても読みやすかったです。読んでいて驚くことばかりでした。イランという国を「中東」という一括りにして考えていたけれど、イラン国民の考え方はとても先進的で情報に左右されていない。今の日本には耳がいたい話かもしれません。

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    2025年02月11日
  • イランの地下世界

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    ネタバレ

    長くイランで暮らす経験を持つ筆者が、イラン人の生活や国民性、彼らのいいところも悪いところも熱く語る本。筆者のイラン人の友達や知り合いたちに関するエピソードがふんだんにあり、ありふれている飲酒や法律違反、独裁体制を馬鹿にしつつ利用する人々の実態、おしゃべりで行き過ぎた親切、見栄っ張りな性格などなどが生々しくて面白いのですぐに読めてしまう。歴史などにも軽く触れていて、現在のイランの現状が簡単にわかるようになっているのも良かった。
    政教一致の負の側面として、宗教が政治の不満をも一身に背負うようになってしまい、求心力が低下するというのはなるほどと思った。宗教革命以降は女性の服装も一変したというのはいつ

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    2024年07月13日
  • イランの地下世界

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    イランという国とイラン人の、良いところも悪いところも包み隠さず著者が語り尽くしている。
    どこの国にも生きづらさはあるのだなと感じた。

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    2024年11月11日