ダン・ガードナーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレひと通り読んで、終章のまとめに腑に落ちた。
プロジェクトの推進担当として、新規性や創造性を求められるばかりに、自分のプロジェクトが固有であるように考えてしまう。
本書では「経験」を重視する考え方を細かく解説しており、高価かつ大きなプロジェクトには必須の考え方だと実感した。
「急いで行きたいなら1人で行きなよ。遠くへ行きたいならみんなで行きなよ。」という言葉の通り、
チームでの戦い方として非常に勉強になった。
◾️実践したいこと
①最終目的を設定してゴールを見失わない
⇒共有して良質なチームビルドする、リスクマネジメントの意味でも友好関係も大切にする
②他者や自分、外部プロジェクトで蓄積 -
Posted by ブクログ
BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?
著:ベント・フリウビヤ, ダン・ガードナー
訳:櫻井祐子
本書では、プロジェクトの失敗と成功をもたらす、普遍的な要因が考えられている。その要因とは、人間の心理メカニズムと権力である。
心理と権力は、高層ビルの建設からキッチンのリフォームまで、あらゆる規模のプロジェクトに影響を及ぼす。誰かがビジョンを描き、それを計画に落とし込み、それを実現しようとするときには、心理と政治の影響が避けられない。
ビジョンを計画に落とし込み、首尾よく実現させるためには、「ゆっくり考え、すばやく動く」が最も大切である。
構成は以下の10章 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特にこだわりなく手に取ったのだが、仕事に非常に生かせる内容だった。いや、タイミングが絶妙だったのだ。たぶん一年前、もしくは半年前でさえ、本書を読んだとて「ふーんなるほど」で終わったかもしれない。上層部が「このVUCAの時代にうんたらすんたら」、「仮説思考でうんたらすんたら」、「悩むより動けうんたらすんたら」、まぁそう言う割には形になるプロジェクトの方が少ないのではと言う印象が拭えなかったのだが、なるほど本書が指摘する「早く考えゆっくり実行する」パターンが多いのだ。
同僚やら上司やらに、目をかっ開いてこれを読めと言いたくなるが、言うたとて読むわけもないので、私だけがこっそり本書に追随しようかと思 -
Posted by ブクログ
タイトルは内容をミスリードしている。どでかい事を創造するのは、とにかくやってみる事が肝要、という楽観バイアスをタイトルから想像させるが、著者が伝えたいのはその全否定。
プロジェクトマネジャーとしてのスタンスは、著者の主張に激しく同意する。
残念だったのは、日本語訳がamateurなところ。同じ訳者の優秀な訳本を過去に読んできたので、何で?って思う。
Think Slow, Act Fast
ゆっくり考え、すばやく動く
「見たものがすべて」だと、つまり必要な情報や知識がすべて手元にあると思い込んではいけない
1.マスタービルダーを雇おう
2.よいチームを用意しよう
3.なぜ?を考えよう
4 -
Posted by ブクログ
タイトル通り巨大プロジェクトの例が多い。しかし、プロジェクトの規模にリスクとリターンが比例するだけであって、中小のプロジェクトでも計画通りにゴールにたどり着くためのポイントは同じである。
自社のこれまでを思い返して深く頷いてしまうような金言が多かった。
〈学びのポイント〉
・ゆっくり考え、すばやく動く。
・マスタービルダーを雇う。百戦錬磨には千金の価値。
・政治的影響と心理的影響がプロジェクトの始動を急かす。都合の良い見積もりをさせる。
・ITプロジェクトはファットテール。
・バイアスを排除するために、独自性バイアスにとらわれず、過去のケースを参考にする。
※参照クラス予測法(RCF法)
・ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大型プロジェクトがなぜ計画通り進まないのか。ほとんどのメガプロジェクトが、予算超過、期間延長、便益過小の3つに陥ってしまうのはなぜか。著者は1万6000を超えるプロジェクトのデータベースを集め、予算・工期・便益の3点をクリアするプロジェクトはわずか0.5%だという。
直感に頼らずに計画に時間をかけ、不測の事態が起こる確率を減らすためにできるだけ短期間で実行する、「ゆっくり考え、すばやく動く」が成功のカギだとする。
成功例として挙げているのが、度重なる試作で完成度を上げたグッゲンハイム・ビルバオやピクサーの映画作り、パーツを共通化し作業者の熟練度を上げていったエンパイア・ステート・ビルの建設、 -
Posted by ブクログ
これは良い本だった。
序章
失敗するプロジェクトに共通する特徴「すばやく考え、ゆっくり動く」
「ゆっくり考え、すばやく動く」が答え
1章 ゆっくり考え、すばやく動く
じっくり計画が成功の鍵
輸送プロジェクトもITプロジェクトも、「予算超過、工期遅延、便益過小」というパターンは、大まかには同じだった。
世界中どこでも同じパターンが見られた。
確率分布には、極端な外れ値がずっと多く裾の厚い、「ファットテール」と呼ばれるものもある。
ITプロジェクトはファットテール
小型プロジェクトもファットテールを免れない。
「厳しい期限」は間違っている
まず考え、それから動く。余裕があれば、計画にたっぷり時 -
Posted by ブクログ
チームで大きなことを成し遂げることが苦手で、いつも一人か多くて2人で物事を進めることが多い。
でも会社で大きなシステム導入が控えていて、失敗したくなかったのでこの本を手に取った。
読み終わった後、プロジェクトってこんな風に進めればいいんだって思えた。特に空港建設のエピソードが心に残った。当時の人があのころを思い出して「あのチームでの仕事はよかったなぁ」ってしみじみしてるのを読んでて、そう思ってくれるようなチームを作りたいなと思った。
失敗はコストの問題だけじゃなくて、その人の才能が広がる機会も失うという考え方にもハッとした。プロジェクトの責任の重さを改めて感じた。
チームで何かを成し遂げ