張國立のレビュー一覧

  • 炒飯狙撃手
    炒飯大好き人間として、ブラリと入った本屋でタイトルのみで衝動買い。
    腕のたつ料理人が殺し屋という設定はそれなりにありそうだが、炒飯というのが良い。
    ちなみに炒飯に何故卵が入っているかと言うとダンテが卵を塩で食えと言ったとか言わないとか。
    そんなわけでダンテ仕込みのピリッと塩味の効いた、それでいてしょ...続きを読む
  • 炒飯狙撃手
    始めはのめり込めなかった。が、中盤から俄然面白く展開する。少し調子良い場面も多々あるが最後まで読んでよかった。
  • 炒飯狙撃手
     イタリアで中華飯店を営む男は、指令を受ければ狙撃の名手。

     潜伏工作員として台湾政府要人を狙撃した後から、わが身をも狙われる展開だ。台湾国内で発生した殺人事件も関連し、イタリア、台湾と舞台は目まぐるしく入れ替わる。章立ては地名の連記で、混乱してしまう。

     定年退職を1週間後に控えた台湾警察の刑...続きを読む
  • 炒飯狙撃手
    イタリアの小さな炒飯店で腕を振るう台湾の潜伏工作員、小艾はある日命令を受け、ローマで標的の東洋人を射殺する。だが根城に戻ったところを何者かに襲撃され、命を狙われる身に。一方、定年退職を12日後に控えた刑事老伍は、台湾で発生した海軍士官と陸軍士官の連続不審死を追っていた。やがて遺体に彫られた“家”とい...続きを読む
  • 炒飯狙撃手
    炒飯の名手というスナイパーと定年退職目前の刑事が対峙するようになっていく話なのだけど、とにかくお腹が空く小説。炒飯から始まりサンドイッチから餃子からとにかくお腹いっぱいになりそうになる。そう書くと何やらユーモア小説風なのだけど、手に汗握る攻防戦である。スナイパー訓練時代の話なかなか興味深く、サイドス...続きを読む
  • 炒飯狙撃手
    本文中に時折り出てくる、小艾がつくる炒飯やその他の飲食物が物語の中でいいアクセントになってる。アクション物でありながら、不思議な余韻が感じられる作品。