前田亜紀のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
武蔵野美術大学のゼミで、みんなでカレーを全部を一から(野菜もお肉も調味料も食器も)作ったというお話。先生は探検家で、おもしろい人だった。
教科書に紹介されていた本で、説明文が苦手だから、難しいかなと思ったけど、すいすい読めた。でも、内容は難しい。
全部を一から「作る」のはいい。でも、「育てる」は難しかった。マンガの「銀の匙」を読んだときも思ったけど、自分が育てた動物を、食べるために育てたとは言っても、ぼくは食べられるかな。食べれない気がする。もふもふしているのは、やっぱりつらいと思ってしまう。
いろいろな意見が読めて、よかった。(中2) -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学生達のゼミでの活動を記録したノンフィクション。
カレーライスを一から作るといっても、米と野菜ぐらいだと思っていたら、器やスパイス、そしてなんとお肉もすべてということで驚いた。しかも無農薬へのこだわりよう。
記録の中で1番丁寧に書かれていたのはやはりお肉。牛と豚は素人には殺すことができないため、必然的に鳥となる。飼う鳥を選んで飼育し、絞めて肉にするまでを自分達でやる。お世話をするうちに愛着がわいてしまって殺さない意見が出てくること。みんなで話し合ってやはり予定通りに食べること。スーパーで食材として買って調理するのとは全然違う。ゼミ生の活動を通して色々なことを考えるきっかけになる1冊。 -
Posted by ブクログ
中学生くらいの人に読んでほしいな……
p180「世界中、どこの民族もペットは食べない」
p184「クマはサケをなんのためらいもなくとって食べる。(中略)食べるくせに、殺すのを嫌がるというのはちがうと思います」
p185 「塩と人工添加物以外は、全てに命がある」
p186 「たとえば、若い葉っぱを食べることをどう思う?成熟して、古くなった葉っぱより、新鮮な若い葉っぱのほうがおいしいよね?でも、それは葉っぱの『生』をまっとうさせていないじゃない。そのことはどう思うの?申し訳ないと思う?』
(中略)
「葉っぱには……何も感じません」
p133 「自然に死んだ動物の死がいを食べる民族は、どこにもいない -
Posted by ブクログ
面白かった。
武蔵野美術大学のゼミで、カレーライスの材料を一つ一つ米、野菜、肉、塩から作りながら、カレーをつくる。
指導者の関野先生も、学生たちが「ダチョウの肉がいい」といえば、ツテを辿って雛を手に入れ、飼う場所や飼い方を調べてくれる。また「それは難しいから駄目」とは言わないところが凄い。
学生たちは草むしりの大変さ、雛の可愛さ、成育を心配したり、一つ一つについて向き合っていく。
特に終盤の食べる為に飼っていた鶏たちを殺すところ。
かわいいから殺さない、も人間の都合だ、と言っていたのも考えさせられた。
その葛藤をしないことが普段私達が逃げている狡いところなんだなぁとわかった。
-
Posted by ブクログ
簡単に言ってしまえば、食育の本。
学生たちが、材料をスーパーで買う事なく一からカレーライス作りに挑戦しています。
この本のすごいところは、ほんとに全てを一から作っていて、びっくりしながら手に取りました。
野菜は種、肉は雛、塩は海水、器は土、スプーンは竹からというような感じ。ここまでやるか…と驚きの連続でした。
普段肉や野菜を食べたり、蚊をつぶすことを普通にやっているのに、植物の剪定で枝を切る時や部屋に入ってきた虫を潰さないように外に出すときに、私は可哀想と感じる。
人間って変だよな、何でだろう、と思った事があります。それに近いことも書かれていて、この学生たちと一緒に改めて考えさせられました。