水野雅文のレビュー一覧

  • 心の病気にかかる子どもたち 精神疾患の予防と回復

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    精神疾患に対する偏見があるために、受診までに時間がかかったり、孤立してしまったりする。
    しかし、精神疾患は早期発見、早期治療により回復する可能性が高まる。
    精神疾患は15~35歳くらいの若い年代で発症しやすく、また精神疾患についての正しい知識を身につけることが欠かせないので、著者は文部科学省などに働きかけて、2022年度から高校の保健体育の授業で学べることになった。
    広く一般の人にも正しい知識が浸透していくために本書を著した。
    この趣旨のとおり、まだまだ偏見は存在するし、自分の中にも間違った知識がいろいろあるとわかった。

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    2024年10月29日
  • 心の病気にかかる子どもたち 精神疾患の予防と回復

    Posted by ブクログ

    精神疾患について、基本的なことをわかりやすくコンパクトにまとめてある。
    中学生くらいなら読めると思うので、精神疾患について知る教材的に読んでもいいかもしれない。また身近に精神疾患にかかった人がいる人が、正しく情報を知るツールとしてもよいのでは。
    「子どもたち」とあるが、平易な言葉で、簡素に、でも必要な事柄は過不足なく書かれているので、精神疾患を入門的に知りたい人には最適。

    精神疾患は、正しく知ること、早く対処することが、治療や予防に最善の方法なので、学習指導要領に含まれたのはとても良いことだと思う。

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    2022年11月26日
  • 心の病気にかかる子どもたち 精神疾患の予防と回復

    Posted by ブクログ

    こころの病経験者のわたし。知ってることも多かったけど、最後のQ &Aは勉強になった。子どもたちが自分で不調に気づいて動ける世の中に、偏見のない、こころの病も身体の病と同じような見られ方をする世の中にするための指南書になりうる入門書的本かな。

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    2022年02月10日
  • 心の病、初めが肝心 早期発見、早期治療の最新ガイド

    Posted by ブクログ

    患者の思い込みや考え方の癖を修正して、自分に合った現実的なものの見方・考え方があることを感じ取ってもらう技法が認知行動療法。思い込みとは一つの出来事に対してすぐに思い浮かぶイメージや考え。これを自動思考という。うつになると自分はダメな人間であると自責的になりがち。認知行動療法は、このような否定的な自動思考を本人に気づいてもらい、もっと現実的・柔軟でバランスのよい考え方をできるようトレーニングし、ストレスを軽くしようというもの。このアプローチは精神疾患の患者のみならず誰でも心が折れた時にパワーを引き出す源となる。辛い試練さえ待ち遠しくさせてくれる魔法の技法である。

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    2015年10月19日