宮本みち子のレビュー一覧

  • アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

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    アンダークラスとは、不安定な雇用、際立つ低賃金、結婚・家族形成の困難という特徴を持つ一群であり、従来の労働者階級とも異質なひとつの下層階級を構成する社会階層である。
    (引用)アンダークラス化する若者たち ー生活保障をどう立て直すか、編著者:宮本みち子・佐藤洋作・宮本太郎、発行所:株式会社明石書店、2021年、15

    我が国は、少子高齢化が叫ばれて久しい。内閣府の「少子化対策白書」による「令和2年度 少子化の状況及び少子化への対処施策の概況」によれば、2019年の出生数は、86万5,234人となり、過去最小(「86万ショック」)となった。また、同年の合計特殊出生率は、1.36と、前年より0.06

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    2021年06月05日
  • 東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

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    ネタバレ

    女性より男性のほうが孤立しやすいのは肌感覚に近い。シングルが介護の担い手になりがちというのも。シングルは弱い紐帯が大事、というなら最終的にシングルになる女性は弱い紐帯が大事、という結論になるのかな。ようやく少し時間ができたのだから、弱い紐帯をつくることを考えないと。弱った時に頼れる人をうまく作るのはなかなか難しいよね。手段的サポートの調達先をどうやって増やすのがいいんだろう。孤立しないコミュニティは束縛と裏表になることが多いので、難しそう。

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    2024年09月08日
  • 東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

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    東京の35歳から64歳の未婚率の正体
    貧困などの問題もあるかもしれませんが、ライフスタイルの変化が、東京の未婚率に影響しているということでしょうか。
    東京は地方の人の集まりと言うけど、そこで生まれて育った子供たちが、1人世帯を形成していく。
    ライフスタイルによって家族的な強い繋がりよりも、仲間的な緩い繋がりを求めるひともいる。
    ミドル期のシングルがある程度の収入を持つ人が多いというのは、家賃など払えない人が地方へ移ったり、親元へ戻るということか?
    東京への一極集中も地方が、人を供給できなくなり、いずれ東京も人口減少になるかもと。

    知事選もあるけど少子化を考えるなら、地方の先細りを考えないと東

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    2024年06月25日
  • 東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

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    調査データを根拠にした意外と真面目な独身者の状況と推移の分析。
    可視化されにくいが、仕事以外の関係もなく、ゆるく結婚したいができないまま独身を続ける、金がないのでその結婚もできない都内在住男性。
    目新しいことはないし、感覚的にも相違はない。
    一般人が新書的に軽く読むというよりは、社会学や行政の参考資料として。

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    2025年08月02日
  • アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

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    問題が起きていることはわかるが、若者生活支援に慎重に慎重に若者の生活保護費を支給を提案している。そのためにいろんなデータを提供していて文献資料だけで紙面の1/4を占めるのではないだろうか。

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    2021年06月29日