望月朔のレビュー一覧
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人は誰もが、
心に一枚の絵を持っている――。
統一された政府により、様々な芸術が規制を受け始めた世界。しかし、そんな世界各地の壁面に封印されたはっずの名画が描き出される事件が起きる。
『Der Kunst Iher Freiheit!(芸術に、その自由を!)』
絵とともにそう書き残してい...続きを読むPosted by ブクログ -
こちらは第16回電撃小説大賞金賞受賞作です。思わず手に取り読んでみましたが、世界観が綺麗で、各章完結というスタイルも作品にあっている。また、取り扱っているのは有名な絵画であるが、各章のタイトルに絵画名、その裏にはその作品の詳細がかいてあり、絵画がわからない方でも大丈夫なようになっています。内容として...続きを読むPosted by ブクログ
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美奈川護のデビュー作。
メディアワークス文庫に移籍したのはやっぱ正解だったなあと、いや悪いとは云わん(終章はベタだけどけっこう来るものが)がやはり設定に無理がありすぎると思うの。
ちなみにサイボーグと少女とカジノの話はさすがにやり過ぎだろと思ったんだがマルドゥーク・コーポレーションなあたりもしか...続きを読むPosted by ブクログ -
シスコンの兄とブラコンの妹のが織り成す異能力バトルの第2段
絵師さんの描く風景がスゴク好きなのでつい2巻もてにしたのですが、やっぱりこの方が描く雲は素敵ですね。
その部分は満足です。
内容の方はせっかくの異能バトルなのに会話で戦う描写が多いのでテンポが悪い。
それと主人公補正が強いためちょっと冷...続きを読むPosted by ブクログ -
ただ絵を描くだけのアートテロリストというのは面白い。
心の中に誰でもひとつの絵を持っているだとか、
印象的な言い回しがあって素敵だった。
印象的なシーンは多いが、
ストーリーのオチが微妙な気がした。
続編ないと思ったら、続編があって驚いた。
ただ続きを読もうとは思わない。Posted by ブクログ -
題材はすごく好みで内容も楽しめたのだが、パンチが弱いのと結末が少々尻切れになってしまったのはもったいないなと。
全ての話が流れすぎてしまい、収束させるときにその残り香でなんとか終わらせたという印象。あと少しでもクッションをはさめていればより最後の展開に盛り上がりが見せられたのではないだろうか。
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絵画が規制された世界で禁断となった過去の名画を街に描くアートテロリスト「ヴァンダル」を巡るお話。
そのライトノベルというより一般文芸作品的語彙使いもあいまって、なんというか、非常に精緻な、でも、静謐な絵画を見せられたような気になった。
悪くはない。でも……
このお話の主人公は少女エナだと思うのだ...続きを読むPosted by ブクログ -
3巻にてシリーズ完結。ほとんど思いつきだけで描いてるような作品もある中で、絵画、プロパガンダ、などの扱いにくい素材で無事完結した点は評価している。ただ、この巻で広げた風呂敷はあまりに大きくて、結果あっけない一言で幕切れとなった。また1巻で登場したキャラクタ以上に世界が広がらなかった感じがするのも今ひ...続きを読むPosted by ブクログ
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刺青だってアートです! それはともかく、「ヒロインと同じ力を持つ(?)」お約束の宿敵登場で緊迫ムード。あからさまな萌え線とか狙っておらず、文体に突飛さもなく、どうにも地味な印象を受ける作品(テーマにしている絵画は名だたるものばかりなんだけど)ですが、ここから一転して話を盛り上げていけるか期待。個人的...続きを読むPosted by ブクログ
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今回はまとまりのあった1巻とは違い、シリーズとしてストーリーを展開させるための布石の話。
各エピソードは絵の存在感を感じられて面白いと思うんですが、すべてを流れとして読むと少々窮屈な気もします。個人的には短編構成なほうが好きだからかもしれませんが。
また、2巻ではヴァンダルと警察以外の、第三者的...続きを読むPosted by ブクログ -
第16回電撃小説大賞<金賞>受賞作。
世界的に知られている絵画を題材としているものの、その切り口は絵を知らない読者でも読みやすいように軽め。文学を題材としている「文学少女」とは、モチーフの取り方は似ていてもそれを作品に落とし込む部分ではかなり違うものとなっています。それはビジュアルによって表現され...続きを読むPosted by ブクログ -
第16回電撃小説大賞<金賞>の作品です。
20年?くらい前に絵が規制された世界で、建物の外壁などに規制されている絵を大きく描くという、世界に対する反抗をし、政府には<破壊者(ヴァンダル)>と呼ばれている主人公たち。しかし、民衆には歓迎されている。
このような世界観で主人公や政府、民衆の視点で物語が...続きを読むPosted by ブクログ