逢崎遊のレビュー一覧

  • 正しき地図の裏側より

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    耕一郎は最後自分は選択肢を間違えたと言っていたが、私は間違えたとは思わない
    彼なりに父親に気を遣い恩返しのつもりでそっちを選んだ
    また家を出たからこそおっちゃんや三浦さんなどに出会えた彼は耕一郎のことをいつも気にかけて助けてくれたそれはきっと何にも変えられないものだと思う

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    2025年09月12日
  • 正しき地図の裏側より

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    ネタバレ

    久しぶりに心が動いた読書体験だった。これがデビュー作とは。おっちゃんとの関係が凄くよかった。耕一くん自体も凄くいい子だからこそ、良縁にめぐまれるのでしょうね。父との関係については、いつかどこかで何か報いがあるのかなとドキドキしながら読み進めたが、そっか、そう着地するのねと。だからもう謝りたくても謝れない。話もできないから推測するしかない。父もそれができたならどうしてもっと早くできなかったの?とかしょうもない嘘なんでついたの?と思うところもあったけれど、そこも含めて人間なのでしょう。贖罪の意味もあったのかな。人生における正しい地図はきっとない。自分の選んだ道を正解にしていくしかないのだ。タイトル

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    2025年06月13日
  • 正しき地図の裏側より

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    一気読み
    高校生だった耕一郎が受けた衝撃とその後の残酷な現実は辛すぎた。
    絶望の中での出会う人に救われ、生きる道がつながっていく。このままでは終わって欲しくない気持ちで最後まで読まないと気が済まなくなる作品だった。

    読んでいる時に、「親子の関係は、感情的な面も含めると、大小あれ複雑ではないという人は、世の中にいないんじゃないかな」と感じてしまった。

    ブク友さんの書評がみなさん揃って高かったので、これはと思い手に取りましたが、私にも刺さってしまいました。ここが無かったら出会わなかった作品のひとつですね

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    2025年03月16日
  • 正しき地図の裏側より

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    とても感慨深い内容でした。

    生きていくことの厳しさと喜び、
    幸せとは何かなど いろんな視点で考えさせられました。
    ぜひみなさんにも読んでもらいたい一冊です。

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    2025年03月15日
  • 正しき地図の裏側より

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    他の作品も読みたくなった。

    こうして人は強く優しくなっていくんだな。と。
    無我夢中でなんとか生きる、生きるために稼ぐ
    ひたむきさが心に残った

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    2024年10月17日
  • 正しき地図の裏側より

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    私はどうやら、ゆーき本さんが刺さる本に刺さるらしいです。

    この本も雪さんのレビューを読んだ時、すっごい読んでみたいと思ったのですが、前半の苦しさに私は耐えられないだろうなと思い、とりあえず保留にしていました。

    の筈なのに(^◇^;)
    ゆーき本さんのレビューを読んだ時、やっぱり読む!!!と方向転換。 

    今日は皮膚科に朝から並びました。
    一時間前に家を出て、45分くらい並んだのか!?
    もう並び時間が足らないっ!!!って文句言いたくなるくらい本の世界に引きずりこまれちゃってました。
    で、手荒れ、足荒れで皮膚科に行ったのですが、顕微鏡で組織とって調べてもらった挙句、『老化ですね』って言われました

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    2024年10月12日
  • 正しき地図の裏側より

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    めっっっさ良かった…
    感情がぐちゃぐちゃになりました
    ぐちゃぐちゃの感情のまま 最後は主人公の耕一郎と共に涙を流していました( ノД`)。・゚


    生まれてすぐに両親は離婚し、父親に育てられた耕一郎。運送会社で真面目に働いていた父は 事故を起こし無職になってから酒に溺れるようになる。

    耕一郎は定時制の高校に進みバイトをして生活を支え始める。しかし、働いて得たお金は父親の酒代やギャンブルに消える日々。 そんな毎日から抜け出そうとコツコツ貯めていたお金を ある日 父親のパチンコ代に使われてしまう。

    そして、父親から放たれた最悪の一言…。

    キレた耕一郎は夜の雪道で父親に暴行を加え 置き去りにし

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    2024年10月02日
  • 正しき地図の裏側より

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    定時制高校に通いながらアルバイトをして、無職の父の代わりに生活費を捻出している耕一郎。
    苦労して貯めた八万円を父に使われ、挙げ句の果てに衝撃的なひと言を放ったことに思わず殴り倒し、雪の中に置き去りにして故郷を去る。
    殺したであろう父から逃れるようにその日から逃亡生活が始まる。
    所持金も底をつき、ホームレス生活になり、そこから人伝に日雇いの仕事をつき、そこで親しくなったおっちゃんと屋台のたこ焼きを…。
    そのおっちゃんとの出会いと別れを経験し、新たな仕事も得て、流れるように年月は過ぎたが、将来が見えないのは父のことがあるからだった。
    故郷へ帰る決意をした彼を待ち受けていたものは…。

    すべての真相

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    2024年09月13日
  • 正しき地図の裏側より

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    今年イチ揺さぶられた本。
    故郷からの逃亡。絶望。どん詰まり。
    それでも腐らずに生きる道を切り拓いていく主人公を見守る気持ちで、あっという間に読み切った。
    ラストで彼が触れる思いに、激しく感情移入すること間違いなし。

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    2024年06月22日
  • 正しき地図の裏側より

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    小説すばる新人賞受賞した今作

    定時制高校に通う耕一郎がやむなく父を殺してしまう
    道を踏み外してしまった少年があとどなく逃亡する社会の裏側で触れ合う人達との物語

    デビュー作とは思えないほどの青白く煌めく情熱が渦巻く
    社会を追われた少年が、這いつくばって社会の裏側で生きる日々

    絶望的な状況でも前を見て日々を生きようとする少年の強さは一読の価値がある
    孤独な彼の旅の深い結末に泣かされた

    本当にこれはデビュー作ですか?

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    2025年11月25日
  • 正しき地図の裏側より

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    読み終わって、タイトルの秀逸さに唸りました。今は、紙の地図を使う機会なんて学校の授業くらいしか思い浮かばなかったのですが、紙ならではの良さがありました。
    救いがあまりない展開に、耕一郎のこれ以上の不幸をみたくない思いで終始どきどきしました。表からこぼれ落ちてしまった裏側の世界は、なかなか厳しそうでした。誰もが生きるだけで精一杯で、余裕なんてない世界だから当たり前ですよね。
    ドラマチックでもなんでもない、誰にも同情してもらえないような、そんな理由でという理由で裏側に落っこちてしまう。それがリアリティがあって、こわかったです。

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    2025年10月21日
  • 正しき地図の裏側より

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    ままならない状況から逃避して、身分証明が必要な世界から転げ落ちてしまった主人公。路上生活者から日雇い労働まで。
    そこから何とか這い上がることができて心底良かった。実際にありそうな話で切なくなった。
    普段何気なく享受している日常のありがたさを感じた。

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    2025年10月21日
  • 正しき地図の裏側より

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    高校生で父親の代わりに生活費を稼ぎ父親の復帰を願うも、現状は望まない方向に・・次第に溜まっていく鬱憤とやるせない思いから、父親に暴力をふるい故郷を捨て、生きていく耕一郎。出会いと別れを繰り返しながら、成長していく姿に強さを感じました。
    父親の本当の思いとは?普通の生活のありがたみを知る一冊になりました。

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    2025年10月10日
  • 正しき地図の裏側より

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    逢崎遊さんの作品、初読みです。2025年初作家、47人目です。
    この作品は36回小説すばる新人賞受賞作でデビュー作だそうです。
    この本をブク友さんの本棚で見つけ、読んでみたいと思いました!

    あらすじだけ見ると本当に暗くって苦しい話しに思えましたが、読んでみると主人公の強さ、真面目さ、一途さで主人公を応援したくなるお話しでした。
    おっちゃんとの話しとかもう、涙涙でした。
    これからの耕一郎くんの将来が幸せで素晴らしい物だといいなぁと素直にそう思える作品でした。

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    2025年09月12日
  • 正しき地図の裏側より

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    ネタバレ

    "それでも微かな花火は、確かに目の前で散っていった。"
    読む手が止まらなかった。素直になれない人の愛情表現はとても下手くそ。耕一郎の底力をみた。
    私の人生で地図を見ることはほぼない。旅行に行く時のMAPしかない。本屋で地図を見てみようと好奇心がわいた⭐︎

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    2025年08月24日
  • 正しき地図の裏側より

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     ブク友さんたちが話題にし気になっていた一冊です。著者の逢崎さんはまだ二十代で、本作がデビュー作にして小説すばる新人賞受賞とのことです。

     定時制高校に通う耕一郎は、苦労して働き蓄えた金を父に盗られ使われてしまいます。悪びれない態度と別の鬼畜の様な所業に怒りが沸点を超え、殺めてしまうところから物語が始まります。耕一郎が故郷から逃亡し、流転して辿る人生が描かれます。

     まずは、筆者の思いの丈、物語の緻密さから熱量がバンバン伝わり、メッセージ性を強く感じます。重い話ながら、一歩一歩階段を登っていくような堅実な成長譚でした。複数のエピソードを一体化させ、章立てのない展開がどんどん先を読ませる吸引

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    2025年08月04日
  • 正しき地図の裏側より

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    憎んでいた父は、実は息子をこんなに愛していた事実を知ることになる。思い出のライターに涙が止まらなかった。

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    2025年07月12日
  • 正しき地図の裏側より

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    アメリカン・ニューシネマみたいだった。
    本書に登場する人々は良くも悪くも「父親」ではある。みっともなく悪い所を見せては「こうなるなよ」と背中で見せるからだ。
    主人公が転々とする場所で出会う男たちが皆、魅力的である。ただ、共通しているのは「こうはなりたくない」と思わせてくれる事だ。ホームレスにその日暮らしの労働者。全員悪い人ではない。だが彼らが置かれた立場には行きたくない。
    オチに関しては想像がついた。だからと言って本書の評価が云々ではない。
    よく出来た話である。どれだけ文学が、文化が、と言っても所詮、小説は娯楽の一つでしかない。言わば夢物語だ。現実にはもっと陰惨な話がゴロゴロしている。これだけ

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    2025年06月10日
  • 正しき地図の裏側より

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    社会のレールから外れてどん底まで堕ち、ホームレス生活や日雇い労働といった過酷な日々の中でも腐ること無く、まっすぐに頑張る主人公に好感が持てた。
    出会いと別れの繰り返しの中で助けられ、徐々にステップアップし成長していく。
    なんといっても、おっちゃんがいい人過ぎて
    切なすぎて泣けてくる。
    お父さんとの関係に、やるせなさが残るものの、最初から最後まで飽きることなく読み応えがあって良かった。

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    2025年05月14日
  • 正しき地図の裏側より

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    新人賞でここまでの読ませる作品なの、すごい。主人公が苦労する系の青春小説で、嫌いにならない応援したい主人公のライン設定が上手いのかな。この先も色々読んでみたい作家さん。

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    2025年05月08日