逢崎遊のレビュー一覧

  • 正しき地図の裏側より

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    地図がキーワード

    読んでいて、中盤くらいでこのタイトルの意味が少しずつわかってくる
    まさに地図の裏側なんです

    謎が謎として残る部分もあるし、あの人は結局どうなったんだろうと思う部分もあります
    父と息子のすれ違いはなぜ起こらなければならなかったのだろうとも思う

    最後で少し不完全燃焼ながらも明るい未来が持てたようなそんなラストかなと思っていたら、ちょっと予想外のことが起きて

    この気持ち、どうしたらいいんだ

    と涙しました

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    2025年04月06日
  • 正しき地図の裏側より

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    2023年第36回小説すばる新人賞

    無職となりアルコール依存であった父親を
    保護されていた警察へ迎えに行き
    衝動的的に殴り続けて雪の中放置した
    息子の定時高校生
    父親は死んだと思いそのまま逃亡者となる

    まず社会の底辺へ身を落としそこから遡上していく青年の真摯な生き方が 汚れたおばさんの心に響きました

    “寄せ場”の日雇い労働者を描かれた小説としては
    木原音瀬さんの「惑星」
    西村賢太さんの「苦役列車」
    等を読みました
    その2作品も好きなのですが
    この小説は、社会の下層で思いやれる気持とか助け合う関係とか そこから次に進もうとする意識とか 共感を得る部分が多いのではと思います

    地図というアイ

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    2025年02月21日
  • 正しき地図の裏側より

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    綺麗に事が運びすぎ感はあるが、主人公の実直さの結果と思えば納得。
    最後に主人公が感じる気持ちには賛否両論かもしれないが、若さゆえかもしれない。
    鉛を飲み込んだような重さがあるが、主人公の今後の幸せを願う。

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    2024年12月02日
  • 正しき地図の裏側より

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    中学の頃に父親が職を失い、定時制高校に通いながらバイトを掛け持ちし親子2人の生計を立てている耕一。ある日、父親の行動に我慢の限界を迎え極寒の雪の中で父親の意識がなくなる程の暴力を振るい、見知らぬ土地へ。
    身分を隠しながらホームレスになり、その後は日雇い労働者を知り、その日暮らしの生活へ。
    行く先々で真面目に働く耕一をみて、いろいろな人が支えてくれる。

    大勢の10代の子達が歩む道のり、正しき地図を歩めなかった耕一ではあるが、それでも真面目に働く事で良い出会いに結ばれていったんだなと思う。
    父親との件に決着がついた耕一のこの先に、彼の思い描く夢が叶う日がきますように。
    父親の思いよ、、気持ちをき

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    2024年10月26日
  • 正しき地図の裏側より

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    読み終えたときに、目頭がじーんと熱くなりました。
    耕一がたくましく、無我夢中で生きる姿から目が離せませんでした。
    ホームレス生活から始まり…三浦さんやおっちゃんとの出会い。
    お父さんの真意が気になるところです。

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    2024年09月15日
  • 正しき地図の裏側より

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    ネタバレ

    ⚫︎感想
    根が真面目すぎてすれ違う父と子の話。結果、二人はとても似ていた。

    やはり、自分の存在意義を他者に求めて生きるのは、いつかは破綻するのだから危うい。
    真面目すぎる親が、できた子を持つと、自分の不甲斐なさが人より辛く感じられるのもわかる。真面目な子が、なんとか親を助けたい、恩を返したいと張り切るのもわかる。悲しいすれ違いがあった。

    経験や人との出会いで成長していく様を、緊張感を持ちながら一気に読み進められるが、ここまでに比べて、地元に帰り、ことの真相を知るラストは少し物足りないようにも思えた。ただ、父の考えは残された遺品や行動と、真面目ゆえ考えを他者になにも語らなかったそのことそのも

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    2025年09月11日
  • 正しき地図の裏側より

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    高校生の耕一郎(こういちろう)は父親と二人暮らしでしたが、あるきっかけで父親を殺してしまい家を出ます。そんな彼が身元を保証するものもない状態から苦労を重ね様々な人と出会い成長していく物語りだったと思います。シチュエーションとしては究極すぎるようにも思えましたが、出会う人々とのリアリティのある関係性は大変面白く読み進めることができました。星3つの評価としました。

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    2025年08月25日
  • 正しき地図の裏側より

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     読んでいる間ずっと違和感が拭えなかった。内容としては面白かっただけに残念。

     定時制高校に通いながら必死にバイトをした金は父親の酒代に変わる。そんな毎日を過ごしながら、ある日我慢の糸が切れた耕一郎は、父親を殴り殺してしまう。そのまま逃げるように故郷を離れ、ホームレスとして生きていく耕一郎。やがて、日雇い労働者となり、そこで知り合ったおっちゃんと屋台のたこ焼き屋をすることになる。
     その後、おっちゃんの計らいで東京の金属工場に勤めることになった耕一郎は、父親の生死を確認するために故郷に戻るのだが・・・。

     まず、死んだか確認せずに逃亡するなんてことがあるだろうか?そして、何年も経ってから父

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    2025年06月01日
  • 正しき地図の裏側より

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    フォロワーの皆さんが軒並み高評価なので、楽しみにしていた作品…なんだけど、私には何故だが刺さらなかった。
    なんでかなと考えてみると、父親を殴って雪に埋めたその後が、しばらく置き去りになっているところが気になったのかなと。
    死んでしまったのだから…と現実逃避して、深く追わないという心理は、わかるようなわからないような。素性を隠し、出来る仕事を探しながら必死で生きていく耕一のことは、ずっと応援しながら読んでいたのだけど。
    個人的にはおっちゃんが好きだったな。

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    2025年05月02日
  • 正しき地図の裏側より

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    家族のすれ違いはつらい
    やはり会話は大事ということか

    守られるべき若さが蔑ろにされたのはしんどいが、耕一(郎)の真っ直ぐなところ、そしてそれに良い人が寄ってきてくれるのは救いがある

    三浦さんとのエピソード、欲しかった

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    2025年03月26日