2024年、今のところ読んでいちばんよかった小説(2月末ですが)。
小野寺史宜さんの「まち」とか好きな人にはハマりそう
父親を殺してしまったかもしれない(その理由も同情を禁じ得ないもの)少年が、街から逃げてホームレスとして生活→日雇い生活の中で出会った「おっちゃん」とたこ焼き屋を始めて生活を再建し
...続きを読む、おっちゃんを看取ったあとに最後故郷に帰る話。
十二国記じゃないけど前半が苦しくて重い分、後半最後まで読んでよかった、と思えたお話。
最初に出会って腕時計を売却してしまった三浦さんが似た時計を送ってくれるのも、それを簡易宿泊所のおばちゃんが特別に預かってくれるのも、浜さんの最後も(ごめんな)、おっちゃんとのたこ焼き屋さん、スナック、雪ちゃん、そこで出会う人たち、とにかくすべてが暖かくてよかった。