NHKカルチャーラジオ 日曜カルチャー
『源氏物語』英訳本を再和訳してわかったこと
毬矢まりえ
●2024年は大河ドラマもあって関連番組多い中で
個人的にピピっときたのが100年前の英文戻し訳です
↑
訳者は時空を往還するイメージから
らせん訳としています
英訳者ウェイリーの天才ぶりに驚く
シャイニングプリンセス→ゼウス説
登場人物名の英訳工夫
役職トウノチュウジョウに統一
天皇の血筋ならばプリンセス
そうでなければレディ
末摘花→サフラン姫
眠りの森の姫に例える
英訳を戻すことによって地味な印象の源氏物語が華やかな世界観に変わる
あはれの訳が様々な言葉になっている
シェイクスピアのエッセンスが散りばめてある事
どれも初めて日本文学に出会う英国人に向けて親しみが湧くように考えて訳されている
しかも原典に忠実に
ウェイリーの考えは訳する事で見えてきたらしい
戻し訳時のエピソード
集中 対話 出版社を探す
ルビで理解できる日本語
美しい英訳をカタカナで残す
ミラーケーキ フットボール ゴッドレスマンス ウエイティングヒル
見えなかった風景が見えてくる
嵐が丘を読み込むー荒れ野に変換
●講演番組が面白かったので著書も取り寄せました!
物語本編でなくてティーパーティの方です
この表紙もクリムトでワクワクします!
あはれー同じ次元にいる
悲しー断たれているものに対して
鈴虫や雲隠の二次創作やスピンオフ作品が沢山あって興味深い
さすが歴史ある世界文学ですね
聖書に関連付けしていると考えるのも再和訳者ならではの視点真理は共通という事なのかも!
他にもたくさんの論文がありそうです
●Eテレ[100分で名著]でも取り上げられて
ますます面白くなってきました今後に期待です!