零余子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラノベなのだが、本書は紛れもなく怪作である。第36回ファンタジア大賞受賞作。
日比谷焼き討ち事件を端緒とする言論統制を目的とした政府による作家に対する権力の横暴。そして社会主義者による暴力に対して漱石は武装組織「木曜会」を立ち上げる。そして漱石は個人主義を大義に掲げ、暴力には暴力で対抗した。
そんな中で漱石は暗殺され、その脳が冷凍保存されていたかつての婚約者樋口一葉の体に移植される。それを手配したのは森鴎外。そして執刀したのは野口英世である。
その頃、作家たちを襲い脳を持ち去るという事件が起きていた。この猟奇的殺人犯「ブレインイーター」とは何者か?その目的は?
そして漱石は樋 -
Posted by ブクログ
武闘集団「木曜会」司令官夏目漱石が政府の攻撃によって死にかけたものの、樋口一葉の体で蘇り、世間を騒がす「ブレインイーター」と戦う話。
なんだこりゃ。でもめっちゃ面白かった。夏目漱石周りの人、周りじゃない人、勢揃いで話が進んでいくもんだから、めっちゃニヤニヤしながら読んだ。ストーリーにドキドキというよりも、史実を上手に盛り込みながら展開する話に、なんだこりゃ、となりながら楽しく読みました。
夏目漱石(というか樋口夏子さん)が女子校の先生として姿を隠しながら生活していくんだけど、そこの校長が馬鹿だというのにもキュンとしました♩坊っちゃん‼︎ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!最近、戦国武将をかわいい乙女姿にした
異世界モノというか、歴史弄りモノがたくさんあるが、
こんだけ明治の文豪を弄りたおしたラノベはそうないのではなかろうか。
設定がすでにイッてて、木曜会が武闘派の反政府組織
暗殺された漱石の脳みそを
絶世の美少女(という設定)樋口一葉の体に移植する。
もちろん医師は森鴎外林太郎と野口英世、
そして、藤田に扮するあの人、いつもこんな役で使われて(笑)
学天則がすげぇバトルロボットになってるし(あはははは)
西村真琴がえらいことになってるし、
次はマリモで生物兵器とかマリモロボとか出てきたりしてな!
もちろん他の漱石絡みの文豪も出てくる。
いやもう、こ -
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Posted by ブクログ
これは随分なトンデモ作品だなぁ(笑)
文豪が不思議能力を使って戦う作品であれば某有名コミックが存在するけど、こちらはまさかの肉弾戦。40に差し掛かった漱石が自らを鍛えて政府と武力闘争を開始するなんてトンデモ展開を思い付いた人間がこれまでに居るだろうかと野暮な事を考えてしまう(笑)
漱石の他にも文豪や医者が自らの肉体を使って戦闘を繰り広げるのだからとんでもない話。あまりにも有り得ないから作中で描かれる、時には失礼と思われる描写にも寛容となってしまいそうになるよ
事前設定の時点でトンデモ設定が数多く存在する作品だけど、物語が始まってからもとんでもない展開が
夏目漱石が爆死しかけて脳を取り出さ