ハビエルセルカスのレビュー一覧

  • テラ・アルタの憎悪

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    面白かった!レミゼの折り込みがそこそこにあってレミゼを知っている人間としての面白さもあったのだけど、それ以外にも主人公メルチョールの生い立ちが事件の合間合間に挟まれていて、そこが一人の孤独な男が愛を知るようになる迄の道のりとしてまた面白い。事件そのものは謎もありつつ比較的大きく動かないのだが、主人公の回想を挟みながら進むので事件そのものが回想と重なり合うことで重層感が出る。
    レミゼ知らなくても映画一本見た様な満足感のある本なんだけど、レミゼ知ってたら主人公のバルとジャベのハイブリッド感とか素晴らしいのだよ。キャラとしてはジャベが一番好きな主人公だけどその生い立ちにはバルを踏襲している描写もあっ

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    2025年06月10日
  • テラ・アルタの憎悪

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    ネタバレ

    惨劇から始まるスペイン産ミステリ。
    スペイン、珍しいな。
    あんまり思い浮かばないな。
    『風の影』とか?

    ならず者あがりの刑事メルチョールが”何も起きない町”、”旅の途中で通りすぎるだけの場所”テラ・アルタで出くわした凄惨な事件。
    この町きっての富豪で町の産業を一手に握る「アデル美術印刷」の夫婦が屋敷内で拷問を受け、無惨な姿で殺されているのが発見された。
    誰が、何のために?金品目当てか、怨恨なのか?

    おどろおどろしい事件を巡る調査の日を追う物語が続くのかと思いきや、かなりのページを割いて主人公の過去に飛ぶ。
    かたや事件究明の方はするすると手の中を溢れ落ちて行き、進展らしい進展は起きないまま過

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    2025年03月02日
  • テラ・アルタの憎悪

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    獄中でユゴーの『レ・ミゼラブル』と出会い、犯罪をやめ警察官となったメルチョールは、カタルーニャ州郊外の町テラ・アルタで、富豪夫妻殺人事件の捜査に当たる。夫妻は拷問の末に惨殺されていた。メルチョールは夫妻の事業には裏があることを直感するが……。

    極めて猟奇的な場面で幕を開けるこの作品、単なる警察小説ではありませんでした。読書が人生を変える力のある営みであることを改めて実感しました。残りの二作も期待しています。

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    2024年03月31日
  • テラ・アルタの憎悪

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    ネタバレ

    ストーリー自体は好き。ただ最後の黒幕の話は、黒幕自体にそうするメリットがなく、話の説明のためにそうした感がある。

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    2024年08月25日
  • テラ・アルタの憎悪

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    スペインの作家ハビエル・セルカスの作品。初めて知った作家であり、予備知識なく読み始める。
    主人公のメルチョールは娼婦の母に育てられ、犯罪に手を染めることで刑務所に入るが、そこでユゴー作の'レ・ミゼラブル'を知り、母が殺されたことを契機として警察官として生きる道を模索する。風変わりな弁護士の助けもあり、希望が叶い、警察官として働き始めるが、テロリストの犯罪に直面し、全員射殺で未然に防ぐが、復讐から保護されるため、田舎町テラ・アルト勤務へと移される。犯罪とは無縁と思われたこの町で、資産家夫婦が惨殺死されるという事件が発生、母殺害の犯人を見つけ出すこともできず、資産家殺人の犯人探

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    2024年06月17日
  • テラ・アルタの憎悪

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    初めて読んだスペインのミステリー。
    ミステリーというよりは主人公の生き様がメインで、事件も捜査していく様子も特に斬新さがあるわけではないが、読みやすく主人公も魅力的だった。続編も読んでみたい。

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    2024年03月15日
  • テラ・アルタの憎悪

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    スペインの中央とも揉めている曰く付きの街が舞台。レミゼラブルを読む事で更生した刑事が主人公。その地の富豪夫婦の惨殺死の謎を解明すると言うミステリだが、その要素は低い。むしろ主人公の過去や思いを描いてる。濃いイメージの作品だった。

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    2024年02月26日
  • テラ・アルタの憎悪

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    スペインの田舎町、レ・ミゼラブルを愛する刑事が富豪夫婦の殺害事件に挑むが… #テラ・アルタの憎悪

    ■あらすじ
    スペインのテラアルタで発生した事件、村一番の富豪夫婦が拷問して殺害された。かつての投獄され、書籍『レ・ミゼラブル』と出会いによって刑事になった経緯があるメルチョールが捜査にあたる。
    しかし決め手となる証拠がでず、捜査が打ち切られようとしてた。彼は独断で捜査を進めようとするも、政治力によって試みが困難となっていき…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    不思議な魅力がある主人公と、スペインにある田舎町の暗部が見え隠れするミステリーです。

    物語の筋としては大きく二つで、富豪夫婦の殺害事件の捜

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    2024年02月16日
  • テラ・アルタの憎悪

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    ネタバレ

    2024年の3冊目は、スペイン産ミステリーです。
    スペインのミステリーを読むのは、もしかしたら初めてだったかもしれません。かなり良いです。
    主人公は、「レ・ミゼラブル」によって、人生が変わった男メルチョール。獄中で「レ・ミゼラブル」を読んだ事で、ジャベールに心酔し、母親を殺した犯人を捕まえる為に警察官になります。4人のテロリストを射殺した事で一躍、ヒーローとなりますが、テロリストからの報復を恐れた警察上層部が、カタルーニャのテラ・アルタへの移動を決めます。メルチョールは、テラ・アルタで最愛の人にめぐり逢い、娘も生まれます。
    そのテラ・アルタで、美術印刷会社の社長夫妻が、拷問され殺されているのが

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    2024年02月11日
  • テラ・アルタの憎悪

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    あらすじに惹かれて読み始めたのだが、思ったより事件の深掘りがなくてその点は期待と違った。
    ただ思いの外、レ・ミゼラブルを絡めて主人公が居場所を見つける展開の後半はじんわりと温かい気持ちになった。

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    2025年03月04日
  • テラ・アルタの憎悪

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    日本、USA、イングランド、スウェーデン、フランス、インド、そしてこのスペインと各国の推理小説を読みました、どの国の警察官もブラックな職場です。

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    2024年04月28日