白川尚史のレビュー一覧

  • ファラオの密室

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    タイトルと“このミス大賞受賞”の帯に惹かれて購入。1ページめくってカタカナばかりの人名紹介を見つけて洋物が苦手な私はヤッバイと焦る。
    でも思いの外読みやすくて、先が気になって結局一気読みしてしまった。

    読みやすいんだけども、世界観とか設定があまりにもぶっ飛んでて、これが受け入れられている事をどう解釈すればいいのかわからず困惑しながら読み進めた。かと思えば私と同じように困惑しているキャラクターも登場して、夢オチ?トリック?などと邪推してしまい、落ち着いて読めなかった。

    馴染みのないエジプトが舞台で、知識のない信仰や宗教が大前提で進む物語だけどスルスル読めてファンタジーとしてはとても良い作品だ

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    2025年11月01日
  • ファラオの密室

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    ネタバレ

    主人公が死亡し、冥界で審判を受けている最中に心臓の欠けが発覚して現世に戻り、その欠片を探す中で先王の葬儀にまつわる謎を解く物語。
    古代エジプトの宗教観がベースになっており、冥界から現世に戻った主人公のことも周りがあっさりと受け入れるため、どこまでがそういうものだと飲み込むべきところで、どこからがミステリとして解くべき対象なのか、というところが悩ましく、ミステリなのかファンタジーなのか個人的には微妙なところだと思った。

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    2025年10月19日
  • ファラオの密室

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    自身(ミイラ)の心臓が切り取られていること、密室状態のなか自身の体にナイフが突き立てられたこと、先王の体が密室から消失したこと、などの謎が提示され、関係者が解き明かしていく。密室からの消失などは本格的なトリックが説明される。
    ただしどちらかというと古代エジプトの独特な世界観のインパクトが大きく、ミステリーとしての楽しみ方はしづらい面もある。

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    2025年10月17日
  • ファラオの密室

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    時間も空間も離れた古代エジプトが舞台となる、死者が冥界から生きかえる設定での謎解きミステリー。平易な文体で書かれ、細かい描写も少なく謎解きに重点が置かれた構成は、現実を忘れて楽しむのにとても良かったです。複数の謎が少しづつ明らかにされていくのも快感でした。

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    2025年10月16日
  • ファラオの密室

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    日本人が書いたエジプト文明のミステリーを初めて読んだが、まさに大賞にふさわしい新しいジャンルだと思う。

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    2025年10月15日
  • ファラオの密室

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    ネタバレ

    死人がミイラになったあと、生き返って自身を殺した犯人を探すという、かなりぶっ飛んだ設定でした。
    ゆえに、ファラオのミイラ消失に関しては、トリックとしては面白かったんですが、ファンタジーの世界観の中ではちょっと霞んでしまった感が…。

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    2025年10月10日
  • ファラオの密室

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    古代エジプトを題材とした異色のミステリー。

    先代ファラオのミイラが葬儀の日に王墓から忽然と消え去った。まったく別の場所で見つかったものの、謎は消えず・・・

    時空を大きく隔てた古代エジプトの風景や人々の生活に想いを馳せながら読み進めるのが、単純に楽しい時間でした。

    ミステリー要素は薄めで、登場人物の死後なども描かれており、どちらかというとファンタジーの色が濃い作品です。
    「このミス大賞」作品ですが、鮮やかな謎解きのような本格ミステリーではないので、期待にそぐわないと感じる読者も少なくないかも。

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    2025年10月07日
  • ファラオの密室

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    ネタバレ

    面白かった。

    エジプトが舞台で、登場人物全員横文字だから、誰が誰だったのかこんがらがったけど、我慢して読んでたら慣れた。

    無宗教が多い日本で育ったから、神々の信仰とか、世界観は新鮮で面白かった。

    トゥトアンクアテンがトゥトアンクアメンになり、ツタンカーメンになったのは、驚いた。

    この事実だけで、このSFとも呼べる3日間の出来事が、本当にあった出来事かもと思わされた。

    表紙の女性って誰?ネフェル?マアト?カリ?って思ったけど、これセティだったんだね。いや、セティかどうかは分からんけど、多分セティ。


    セティ……女性だったのか。

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    2025年10月06日
  • ファラオの密室

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    ネタバレ

    表紙が主人公だと思って読み進めていたから最後の返しに何も驚きがなく残念だった。
    ストーリーは楽しかった

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    2025年10月05日
  • ファラオの密室

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    ネタバレ

    アテン一神教への宗教改革を断行したアメンへテプ4世の墓が、太陽神ラーを象徴した白く輝くピラミッドってナイでしょ??ピラミッド全盛は古王国時代。新王国時代の第18王朝でピラミッドって?!どうしてみんなまずソコ突っ込まないの??と初っ端から不安感満載で一旦本を閉じたけど、まあぐっとこらえて読み進めました。

    今や世界で一番名の知られているツタンカーメン王(トゥトアンクアメン)は、父アクンエンアテン(アメンヘテプ4世)の影響によりかつて"トゥトアンク"アテン"を名乗っていた。その後トゥトアンクアメンへと改名されたのはアメン神が力を盛り返したから、と言われている。ところが

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    2025年10月01日
  • ファラオの密室

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    ネタバレ

    最初は世界観を掴むのに少し苦労したが、すぐにこの不可思議な世界のミステリーに夢中になった。
    途中で視点が変わり少女にスポットが当たった時は、これはどう繋がるのだ?と思ったけど、結構綺麗にまとまっていたし、最後まで読むと温かい話だった。
    壮大な神の話なども世界観のおかげで飛躍していないというか、説得感がある。
    それにしてもこの設定はよく考えられてる。

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    2025年08月05日