白川尚史のレビュー一覧
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ネタバレ歴史×ミステリー×ファンタジー×恋愛(友愛)と、様々な側面を持つ作品。
漢軍に一族を滅ぼされた翠玉と、後宮の妃失踪事件を追う女史である雪花の2人を軸に物語が進む。、
翠玉は一族の敵であった漢の皇帝に復讐のため近づくが、皇帝と恋に落ちてしまう。後には、一族を滅ぼしたのが漢では無いと発覚し、皇帝への反逆を企てる輩から逃げ出し、2人で生きていくことを選ぶ。
対して雪花は、反皇帝派の明達に殺され、キョンシーとなってしまう。冤罪をかけられ、殺された父親が守り持っていた呪術書(死体をキョンシーとしてこの世に縛り付ける書)が無いと動くことができなくなる身体となった彼女は、他のキョンシーの暴走とこれ以上の呪術 -
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ネタバレエジプトの歴史や神話などは、昔「世界ふしぎハッケン!」で見聞きした知識程度でこちらの本を読んだが、面白くて一気に読んでしまった。
はじめは生き返りなんて誰も信じてくれないのでは?と思っていたが、出会う人みんなあっさり受け入れていて、当時の価値観や死生観はそうなのだと気付かされる。
観念だけでなく、神は実在するし、そもそも主人公生き返りだし、つまるところミステリ×ファンタジーな作品。
話がエジプト神話に深く踏み込むあたりで、カリという異国の少女が本筋に絡みだし、読み手が疑問に思う場所を彼女が代弁して質問し、読者を置いてけぼりにしない構成にとても感心した。
ラストも愛に溢れたとても良い終わり方 -
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第22回このミステリーがすごい大賞受賞作。自然にエジプトの世界に入り込める力作。素晴らしかったです。
アメンホテップ4世は他のすべての神々を否定して、アメン神を崇め、アクエンアテンと改名したが、アクエンアテンは死んだ。
王墓は生前より作られていたが、上級神官書記だったセティは王墓の盗掘をしやすいようにと花崗岩からすり替えられた柔らかい砂岩の崩落に巻き込まれて死んだ。のみならずセティはナイフで胸を突かれていた。
心臓の一部と殺された時の記憶が欠損しているために、冥界から戻されて心臓の欠陥部を探してくるように命じられた。
現世に戻ると半年が経っていた。ミイラを作った親友と神官の言では、5日前 -
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ファラオの密室の作者が描く、古代中国のファンタジー小説。そう、これはもうファンタジーとしか言いようがない。
ファラオの密室でもそうだったように、今回も時間制限付きの真相解明がメイン。主人公の書記官がお偉いさんの葬儀の準備の際にやばいことを指摘したことにより目をつけられて、罰せられる寸前。助かりたければ後宮内で起きている不思議な事件を解決し、腐敗官僚を追放すること。期限は3日。限られた時間と情報だけで真相に辿り着けるのか?というのがお話の中軸。
実はもう1人の主人公がいて、かつて国を滅ぼされた亡国の王女。今は漢帝国の中で復讐の機会を待っている、という状況。
魅力的なキャラと2人の主人公の関わ -
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神秘が色濃く残る古代エジプトという舞台が面白かった。死にきれずに冥界から舞い戻った主人公が自分の殺人事件を調査するなんてこの世界観だからこそという感じで良い。死者の黄泉返りや大きくなる太陽とかファンタジー要素も強いのに、殺人事件が起きたらちゃんと取り調べ等の調査もするんだという秩序が並び立っているのも良かった。
個人的にはミステリ要素よりもこうした舞台と人間模様が興味深かった。ミステリ要素については密室の移動の謎よりも石運びで最下位になる謎の解明の方が分かりやすくなるほどなと思った。ピラミッド造りがしっかりとした公共事業だったという話は聞いている。国はきちんと報酬も出しているのに、中抜きがあっ -
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ネタバレおもしろかった。
エジプトのことをあまり知らないので、難しいかな?と思いつつ読み始めたけど、日本の宗教観に近い部分もあり意外と読みやすかった。
また、セティ(主人公の方)へ父親自身のセティへの思いを話す場面が印象的だった。
国や王様を思う気持ちは本物で従わないものは認めないけど、自分の子供だけはそれに背いても子供を信じているということ、血の繋がりはなくても家族になれること。
セティが生きている間に、話せていたらもっと良かったのになぁ、なんて思ったけれど多分セティがああならなければ、この子供思いだけれど子供が大事だからこそ臆病になってしまう父親は話せなかったんだろうなともどかしい気持ちにもなった -
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古代エジプト文明、多神教、ヒエログリフ、ピラミッド、何処を切り取っても興味深かった。
こういった背景で無いと成り立たないストーリーだな、と。
『死んだけど、ちょっと訳あって冥界から戻ってきたんだ。』
で、よく戻った、とか、また会えて嬉しい、とか。
皆がすごく自然に受け入れているところが、始めのうちは不思議な感覚だった。
古代エジプトの死生観、信仰感がファンタジーめいていて、途中、カリが私の気持ちを代弁してくれているようだった。
タイムリミットが迫るなか、緊迫感も高まりラストに向けて、と思ったら。
最後が少しあっけなく幕が閉じたような感じで寂しさを感じてしまった。
それを加味しても、一味違 -
Posted by ブクログ
ネタバレ白川尚史、デビュー作なのか「異能の持ち主」だな、経歴も東大工学部→AI研究→起業して上場企業CTO→マネックスグループ取締役・・・「なぜこの人が古代エジプトを舞台にした本格ミステリを書ききったのか……」と二度驚く、ビジネスでいうブルーオーシャン戦略でツタンカーメンの前王の死というタイミングを狙って小説にするとは普通の新人が絶対に思いつかない発想、スケールと論理にエジプト神話をトリックの核に据えるなんて天才的
紀元前1300年代後半、アマルナ期の余波、アクエンアテン王が押し進めたアテン一神教が伝統的な多神教の神官層・民衆から猛反発を受けファラオ自身も揺らぎ始めた時代、そこに「アテンの名を騙るモノ