諏訪勝則のレビュー一覧

  • 古田織部 美の革命を起こした武家茶人

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    面白かった。
    古田織部について深く理解することができた。
    全て実在する資料に基づいて見解や別の考察が述べられており、様々な視点から織部について考えさせられた。
    もう一度読みたい。

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    2023年02月12日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    秀吉に仕えた希代の軍師、黒田官兵衛を信頼できる文献から歴史的に再構築を試みた評伝です。そこからは、知的な沈着冷静で誠実な人柄が浮かびあがってきます。

    黒田官兵衛の実像は、次のようなものです。

    ■徹底したリアリスト
     ・天才的な戦上手、あわせて、兵站、築城、検地
     ・信長が中国攻略を始めた時にすでに信長に味方をしている
     ・中国大返し、秀吉に天下取りを進める、連絡上手、報告上手。
     ・関ケ原の2年前にすでに、家康と盟友関係にあった

    ■信念の人
     ・主君と仰いだ武将を裏切ったことはない(小寺、信長、秀吉、家康)
     ・身をもって敵を説得に行く(有岡城幽閉、小田原征伐、関ケ原の役での調略)
     ・

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    2022年07月07日
  • 古田織部 美の革命を起こした武家茶人

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    信長・秀吉・家康と仕え、千利休死後の茶の湯界に重きをなした武家茶人である古田織部の実像に迫る一冊。文化人の側面だけでなく、武将としての活動内容も詳しい。茶の湯を介して築かれた広範な人脈と、それを支えた文芸への強い指向性が興味深い。

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    2023年10月21日
  • 古田織部 美の革命を起こした武家茶人

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    ネタバレ

    利休の高弟であり、事実上の後継者であり、そして、師と同じく時の最高権力に切腹に追い込まれた古田織部、その謎に満ちた人物像に迫るのに使ったツールが利休の手紙であるため、古田織部の人物像に迫ることは、同時に利休その人の人物像に迫ることでもあった。
    そして、その豊富すぎる人脈が、確立されようとしている権力/序列を脅かす『と判断され』た為、権力者に切腹に追い込まれる。
    利休の最期を直接知っている古田織部は、自らの最期をどの時点で予見していたのだろうか…
    願わくば、今後新たな史料が発見され、古田織部と様々な陶器の成り立ちに関する側面が明らかになることを望みたい。
    さすがにもうちょい織部焼きの写真とか欲し

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    2022年08月24日
  • 古田織部 美の革命を起こした武家茶人

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    織部好みという美濃焼、へうげもので有名な古田織部、文献資料を駆使して、その実像に迫ろうという意欲作。勉強になりました。

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    2016年07月23日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    史料に基づく叙述で、史料で確認できない事跡はきちんと明記している点は好感が持てた。人によっては歯切れ悪い印象を与えてしまうかも知れない。江戸東京博物館の黒田官兵衛展をみた直後だったので、直接みた史料が紹介されていて興味深く読むことができた。

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    2014年07月04日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    大河ドラマと中津城で注目している黒田官兵衛の人生を知りたくて読んでみた。
    思慮深い面があり、冷静さを持っているのはドラマで想像がつくけれど、晩年、また茶の湯や和歌にも造詣が深いところもあることを知り得た。
    九州征伐で特に石垣原合戦は、興味深かった。

    軍師と言うと策略にたけているイメージがどうしても優先してしまいがちだけど、戦上手と言うのが合っているように思えた。

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    2014年03月29日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    確かな史料をもとにしつつ、よく知られている逸話も紹介しながら、黒田官兵衛の足跡を辿った評伝。官兵衛の文化人としての側面、キリシタンとしての側面に焦点を当てているところに特色がある。本書では、官兵衛はいわゆる「軍師」という役割にはなかったと結論づけている。
    大河ドラマ「軍師官兵衛」を見るにあたり、背景となる知識を得ることができた。軍師ではないにしても、官兵衛が文武両道の有能な武将であったことは確かだと感じた。秀吉に逆らってまで、キリシタンとしての姿勢を貫いき、また秀吉も官兵衛の功績ゆえ強くは罰しなかったというエピソードが印象的だった。また、本書で紹介されている史料で、豊臣政権の「内々の儀」が千利

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    2014年02月09日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    軍師なんかでなく、天才でもなく、上司の命令に忠実な有能な執政官としての官兵衛が彼の実像ではないか。我々は後世に面白おかしく作られた逸話に惑わされているような気がする。

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    2013年12月22日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    黒田官兵衛を知りたい人の入門書です。

    遺言状の「堪忍」と言う言葉が印象的でした。

    連歌に通じていたのはしりませんでした。

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    2013年12月15日
  • 古田織部 美の革命を起こした武家茶人

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    古田織部を主人公にした茶道漫画「へうげもの」はよく知られていますね。
    でも、改めて武人&茶人「古田織部」のことを知りたいなら、この一冊もあわせて読んでみるのがオススメです。

    ご存知のように、「大阪夏の陣」で徳川陣営についていたにも関わらず、豊臣側に内通した罪で切腹しています。そのときに、古田家も解体されたことにより、家系図など詳細な文献が消失しているため、まだまだ不明確な事が多い。

    それでも、古田織部が生きた時代から彼の美的感覚や茶道に関する精神を感じさせられます。

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    2018年04月04日
  • 古田織部 美の革命を起こした武家茶人

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    ●史料などから伺える織部の人格は、懇切丁寧に茶道の準則を指導するなど
     暖かな人
    ●当初織部は中川家の貢献的ポジション。
    ●武士としての活躍の割に所領はすくなし。
    ●利休とは実際にも昵懇。織部が利休の使者的な役割を果たすことも。
    ●細川三斎との利休の見送りは史料にもある。
    ●近年、京都の織部亭発掘により、実際に織部が「織部焼」を茶席に使用していた
     ことがわかる
    ●家康に自害させられたのは、内通云々でなく、織部が各大名に持つ非公式
     ネットワークを恐れたからでは。

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    2016年01月25日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    時代の趨勢を読み、織田陣営についた黒田官兵衛は、瞬く間に頭角を現した。秀吉の右腕として中国経略、九州遠征、小田原合戦など各地を転戦。官兵衛の働きなくして秀吉による全国統一もなかった。「稀代の軍師」とも呼ばれる武将の活躍の実態はいかなるものだったのか。関ヶ原合戦に際して天下を目指したとする説の真偽は――。茶の湯や連歌に優れ、キリスト教信仰を貫くなど、名将の知られざる側面にも光を当てる意欲的評伝。(2013年刊)
    ・はじめに
    ・第一章 黒田氏の系譜
    ・第二章 播磨の麒麟児
    ・第三章 信長時代の激闘
    ・第四章 豊臣政権確立期の活躍
    ・第五章 天下統一から海外遠征へ
    ・第六章 関ヶ原合戦

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    2014年05月07日
  • 黒田官兵衛 「天下を狙った軍師」の実像

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    大河ドラマの主役ということで読む。

    何種類もある「勘兵衛」本でどれを読むか迷ったが、世間に定着してるイメージとほ違う、歴史上の実像をしっかり描いていそうな新書を選ぶ。
    その意味では、的確な資料をもとに、逸話等は極力抑え、淡々とその事跡を追う姿勢には好感が持てたが、人物「勘兵衛」を知る上では、やはり味気ないかな。

    時間があったら、司馬遼太郎らの作品も読んでみたい。

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    2014年01月02日