ジェフリー・ロバーツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アイルランドの歴史家、ジェフリー・ロバーツによる、スターリン伝。
「図書室」というタイトル通り彼の蔵書を切り口にしつつ、ロシア革命〜スターリン政権下のロシアの歴史を丁寧に辿る充実した内容。
出典が示すとおり、近年の他の歴史家の記述を収集した感も少しあったが、過不足ない情報整理と深い洞察に、歴史家としての著者の熟練が感じられ、感服の思いだった。
スティーブン・コトキンやミロヴァン・ジラスなど、すでに読んでいる内容もあったが、本著での学びを3つ挙げておく。
1、共産主義と宗教
もともと神学校で学んでいたスターリンが、キリスト教東方正教から共産主義という新たな宗教へ宗旨変えしたが、その性質は近 -
Posted by ブクログ
本書はスターリンの読書家としての一面に光を当てている。スターリンの蔵書は二万五千冊にも及び、彼の知識欲と活字への崇拝は並々ならぬものがあったらしい。そして、その膨大な蔵書に残された書き込みからスターリンの内面に踏み込んでいる。
しかし、スターリンの精神を覗くために、なぜそんな面倒な手続きをする必要があるのか?
それは、スターリンが自分について語らないからだ。政治家というのは自分の話ばかりしたがる人々である。しかしスターリンは自伝も日記も回想録も残さなかった。本書でも触れられているとおり、自分について語る言葉に対して非常に禁欲的で、その結果、意外とスターリンのまともな評伝はないのである。
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