葉山博子のレビュー一覧

  • 南洋標本館

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    戦争をいろいろな角度から描写する作品を多数読んでいますが、戦争に勝った側も負けた側も、多大な傷を負うだけで、良い事は少しも無いと思います。
    それなのに、なぜあの知性溢れる国家が、戦争を仕掛けるのか理解できません。

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    2026年03月02日
  • 南洋標本館

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    日本統治時代の台湾に生まれ育った、台湾人の陳(タン)くんと日本人の琴司くん。植物学に魅せられた2人の人生。前半はインドネシア諸島への植物採集探検、後半は戦争。
    戦中のインドネシアについてよく知らなかったので勉強になった。興味深く、読んで良かったと思えた本。

    読みながら様々なことを思った。
    読み始めは台湾が舞台だったから凡そ25年前に親交のあった台湾人の友人を思い出した。
    彼はおばあちゃん子で、日本語を話す祖母から「日本人には優しくしなさい」と言われて育ったと言った。私は申し訳なくて謝った。

    読み進めていくうちに、私は日本人であることが恥ずかしくなって、居た堪れなくなった。戦前戦中の歴史小説

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    2026年02月17日
  • 南洋標本館

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    舞台が戦前の台湾と戦中のインドネシアということで、非常に興味深く読んだ。
    特に台湾では、本当人の思いがよく理解でき私の中にあった失われたピースが埋まった気がした。
    しかし物語としては冗長で、理屈っぽく、必ずしも共感出来なかった。その意味でとても残念に思った。

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    2025年11月26日
  • 時の睡蓮を摘みに

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    戦時中の仏印を舞台とした物語り。この時点で知らないことばかりで好奇心がくすぐられる。さらに天然ゴムを巡るエコノミクス、中国における日本人捕虜の扱い、憲兵の生態、塩見聖策、汪兆銘襲撃など、興味深いトピックが満載だった。
    ただ、モチーフが多すぎて、逆に焦点がボケてしまった感じがある。1つか2つを掘り下げてストーリーを作っていたらもっと良かった。

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    2025年10月13日
  • 南洋標本館

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    戦時中の激動の時代の中で生きた2人の植物学者の話。日本支配時代の台湾のことなんて全然知らなかったし、インドネシア統治のことも、資料や教科書で読むのと、小説で読むのとでは大違い。その時代をリアルに感じられるのが小説の役割だよな…と考えさせられました。陳の激動の人生、最後は幸せだと思えたのか…。植物への情熱が生きる原動力となり得たのか。生まれた場所が、時代が違えば、彼はもっと簡単に優秀な学者として世界的に活躍できただろうに。他国を支配する、侵略する、戦争する、その行為の末にどれくらいの人の人生が壊れるのか、思いを巡らせた作品。

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    2025年09月20日
  • 時の睡蓮を摘みに

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    ミステリの大家の名を冠する文学賞を受賞しながらも、些かミステリらしからぬ作品でした。確かに資料を読み込んでいるのは解るのだけど、それ以上のものを感じません

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    2025年09月04日
  • 南洋標本館

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    日本統治下の台湾で皇民として生きなければならなかった本島人の陳(タン)と、台湾生まれの内地人琴司のアイデンティティのひずみを巡る苦悩は読んでいてつらくはあるのだけれど、奇跡的な平和の中で、生まれた土地と国籍が一致している私がそれを“分かる”と感じ読んでしまってもいいのだろうかと、少なくない後ろめたさに似た感覚をおぼえもして、読み終わったいまも咀嚼した物語をすべて飲み込み「面白かった」とただ手を合わせるのには微かな躊躇いが有るにはある、それくらい考えさせられる核をもっていた。境界線、文化、そしてそこにある人々の生活と続く人生を無慈悲に捻じ曲げた戦争という圧倒的な暴力によって流れた夥しい血が直接の

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    2025年08月22日
  • 時の睡蓮を摘みに

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    膨大な資料から書き上げた作品だとは思うのだが、歴史の流れに傾倒するほど物語が不鮮明になっていた。

    主人公の鞠が奔放であるようで無自覚な部分は好きになれなかった。
    いつの間にか植田が立場を逆転させていたりするのも、変更の過程や中身がよく分からなかった。
    後半の前島の生い立ちは彼の人となりを表して好感がもてたが、彼と鞠の関係は全く必要がないようにも読めて、散漫な物語に感じた。

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    2025年03月31日
  • 時の睡蓮を摘みに

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    植民地、戦中の
    人々が感じていたのでは、
    ということがリアルに書かれいて
    興味深いが、小説としては
    主人公が途中で交代して
    明かされないままの謎が
    あったり、今後に期待、という感じ

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    2024年04月28日
  • 時の睡蓮を摘みに

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    戦前、1936年からの仏領インドシナを舞台にした物語。アガサクリスティー賞受賞と言う事で期待して読み始めたが、なんと途中から主人公が鞠ではなく前島なのでは?と思った。歴史小説と言えばその様なテイでありミステリー性は低かった。皆さんが感想されている通り、結局何が語りたかったのか植民地政策の非常さなのかが不明。が文章はとてもこなれているので残念だった。

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    2024年04月20日