ファルシッド・ジャラルヴァンドのレビュー一覧

  • サルと哲学者―哲学について進化学はどう答えるか―

    Posted by ブクログ

    物理学から生物学に至るまで、今日のわれわれが自然科学と呼ぶものは、もともとは自然哲学と呼ばれる哲学のサブジャンルだった!

    「どうしてなんだろう?」を深掘りすることが、人間を人間たらしめ、文明の礎となった。そして、「どうしてなんだろう?」を考えることができるのは「退屈」のおかげなのだ!
    現代人が暇さえあればスマホを片手にポチポチしてしまことで、一体どれほどの有益な問いが喪失してしまったことか。

    タイトルからは想像つかないけれど、『なぜスーパーマンは白人なのか』の問いから、「銃・病原菌・鉄」などの書籍を基に白人規範についても論じている。

    道徳を進化の観点から考察する章も面白く、進化の過程で淘

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    2025年04月11日
  • サルと哲学者―哲学について進化学はどう答えるか―

    Posted by ブクログ

    人生の意味を数多くの哲学者が考察してきた.古くはソクラテス、アリストテレス.それにキリスト教が絡んできて、人生観に影響を与えた.それを打破したのがスピノザだ.ショーペンハウエルも続く.ニーチェの反論もあった.1859年に発表されたチャールズ・ダーウィンの『種の起源』が世界に衝撃を与えた.進化論の登場だ.本書ではそれぞれの哲学者を挙げてエピソードを加える.キエルケゴール、ハイデッカー、カミュ、ドストエフスキー、カント、ベンサム、ミル、デカルト、ヘーゲルなどなど.これだけ多くの哲学者を取り上げることは、彼らの主張をある程度理解する必要があるので、考えただけでも凄い作業だと思う.第4章で議論している

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    2026年01月29日
  • サルと哲学者―哲学について進化学はどう答えるか―

    Posted by ブクログ

    大まかな思想史として、極めて目新しいということはないが、微生物学者(しかも、スウェーデンの!)の観点で綴られるのは私としては新鮮だった。typicalな西欧・アメリカの視点とは異なる見方に触れられるのは相当面白い。入門書としては日本では異質だが、こういった著作を日本語で読めることに大いに意義がある。

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    2024年04月05日